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プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  ガタカ 《ネタバレ》 ストーリー、テーマは本当に素晴らしい。サスペンスを展開しながらもヴィンセントとジェロームがそれぞれ自分の在り方を見つけていく過程もきっちり描けている。近未来という設定を用いて現代社会への警鐘や人間の在り方について考えさせる、という点でSFのお手本とも言えるような仕上がり。CGを多様しない映像も無機的で美しさも感じさせる素晴らしいものだ。 しかしどうも引っかかってしまうのが世界観だ。物語の展開上、建物外でのショットは必要はないのだが、近未来とはいえ架空の世界である事には違いないのだから、一度でいいからもっと大きくこの世界を見せるショットが必要だったのではないか。『ブレードランナー』のように外の広いショットから建物内に迫っていくシーンがあればこの世界にもう少し入り込めたかもしれない。 それに加え、建物内での完璧なシステムというような設定も無理があると感じてしまう。完璧過ぎるとその世界での人々の生活感が失われ、ヴィンセントの潜入にも説得力がなくなってしまう。これが『リベリオン』のようなあからさまなB級感があれば何も違和感はないが、物語も演出も丁寧で美しいだけにこの粗が際立ってしまった。 ただラストのヴィンセントとジェローム、それぞれの旅立ちには泣けた。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-08 22:09:09)《改行有》

2.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》 やはりデ・ニーロの役づくり、演技は流石。しかし、終盤のボートシーンではただうるさいとしか感じませんでした。ニヤニヤ笑いながら、法には触れない程度に嫌がらせを繰り返す前半の方がよっぽど恐かったです。ニック・ノルティらも頑張っていましたが・・・なんだろう。描き方の問題なのかなぁ。あの家族が妙に汚く感じてしまい、あまり感情移入できませんでした。 スコッセッシにしては随分あとに残らない浅い印象です。 『執拗な嫌がらせ映画』では「不法侵入」の方が上かな。好きな映画ではないけれど。[DVD(字幕)] 5点(2008-10-18 20:47:32)《改行有》

3.  マーシャル・ロー(1998) 《ネタバレ》 ん~、ブルースもデンゼルも好きだし9.11を予期したような展開などは評価したいが、話を大きく広げた割には随分としりすぼみで物足りず、中途半端に終わってしまった印象。人物の描きも薄く、とにかく作品全体が浅い。テーマはかなり踏み込んでいるのに徹底した描写(ショッキングなシーンだとかマニアックすぎるくらいの軍事ネタとか)を欠いている為、印象的なシーンもなく、すぐ忘れてしまう内容になってしまっている。 社会派とエンターテインメントがうまく交わらなかったアンバランスな作品。[DVD(字幕)] 4点(2008-10-04 22:28:19)

4.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 まだ本格的な映画ファンになるだいぶ前の話なのですが、この作品の予告編を劇場で観た時は目を疑いましたよ。全く情報を仕入れてなかったので「え?何、今のスターウォーズっぽかったよね?」と戸惑っていました。?マークを浮かべながら帰宅すると、部屋に父親が手に入れたポスターが貼ってあったんでもう歓喜の声をあげました。 まぁ内容はSWらしい雰囲気が抜け落ちてて、ホントに繋ぎの作品みたいなんですけどね。いいのはダース・モールとの対決シーンぐらいでしょうか。でもそれすらも決着があっさりしててちょっとなぁ・・・という感じですが、やっぱりSWは好きなんです。だからどうしても甘い評価になってしまいます...。[映画館(字幕)] 6点(2008-09-15 00:29:02)《改行有》

5.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 端から見てしまえば、結構酷いことやってる二人。いいじゃないか最期なんだから、とばかりに偶然手に入れた金で好き勝手遊び回る、回りに迷惑かけようとも。でもそれが人生最期の瞬間である二人は、いちいち構ったりしない。ガキの遊びのように、いたずらをするみたいに悪事を繰り返し、時々自分達の残り時間を痛感し、ちょこっとカッコつけたような台詞がホントにカッコイイ。それにニコニコ笑う二人を見ると、どうしたって許したくなっちゃう。ギャングをはじめ、みんな二人の最期に付き合ってあげてるんじゃないかというくらいのマヌケっぷりも、愛嬌があってなんだかいい。ハチャメチャなことをして、やり残した事は無い、と海を眺める姿から切なさがにじみ出る。まだ生きたいという願いはあったと思う。そんなことをまさに背中で語る姿には泣けてくる。 「Knockin' On Heaven's Door」最後の最後にタイトルにもなったこの曲がかかります。本物のディランファンの方に比べれば、足下にも及ばない駆け出しファンですが、自分の中ではこの曲、特別優れているという訳ではありませんでした。しかし、この映画にはピッタリあっています。この映画とセットで聴くと文句なしに素晴らしいのです。[DVD(字幕)] 9点(2008-08-16 03:18:51)(良:2票) 《改行有》

6.  ザ・ロック 《ネタバレ》 マイケル・ベイにしては随分と真面目に作っていると感じました。エド・ハリス、ショーン・コネリーはやっぱりかっこいいし。ただ、どうしてもニコラス刑事がおかしい・・・。なんか浮いてるんですよ。ニコラス刑事は苦手だと再確認。(でも「グラインドハウス」とか「ウィッカーマン」みたいにイっちゃってるのは良し!)あと、前半のカーチェイスで、S・コネリーの車が電柱に激突して横向きになったのに、次のシーンではすぐ走り出しちゃう編集の雑さ、グレネードを投げ返されちゃう軍人など、もうちょっとこだわって欲しかったなぁ、という箇所がいくつか見受けられました。 とは言えなかなかしっかりしたつくりなので、可もなく不可もなく、といったところが正直な感想です。 マイケル・ベイの中じゃ一番いい出来です。 《追記》なんて偉そうなこと言ってしまいましたが、悔しい事にカッコイイ所は本当にカッコイイので、やっぱり7点!それと、人を殺した際には血が流れ、しっかりと雰囲気に重みを持たせているのは近年のアクション映画ではちょっと珍しいぐらいなので、そこも評価したいです。「バッドボーイズ」などで遺憾なく発揮されたマイケル・ベイの悪趣味と言っていい程の演出が、今作ではかなりいい方向に向いています。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-14 21:59:25)《改行有》

7.  ファーゴ 《ネタバレ》 冒頭で「実際の事件に基づいて・・・」なんてタイトルとともに、真っ白な道を車が進んでくるオープニング。大げさなようで、絶妙にマッチした音楽使いも、コーエン兄弟らしくセンスがいいですね。 後に「『ビッグ・リボウスキ』は『ファーゴ』よりも事実の要素が多いんだ」、「『ファーゴ』は本当のところ殆どがでっちあげから成っている」と言い放つコーエン兄弟。何を考えてるんだか分かりませんが、このウソが作品全体に妙な雰囲気を与えているように思えます。それだけでなく、人物描写が本当に上手い。特にウィリアム・H・メイシー。ほんの思いつきの犯罪が、どんどん血みどろの凶悪犯罪に変わり、どうしようもなく苦悩する姿は、観るのが苦しくなるほど。どいつもこいつもマヌケで、馬鹿なまねをするのに、リアルで残酷で悲しい。作品の雰囲気、展開が静かでのんびりしている分、バイオレンスシーンも強烈に印象に残ります。静けさ、無邪気さ、残虐性が混じったような演出は流石。 悲劇の物語なのにぼんやりと明るく、何度でも見直したくなる不思議な作品です。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-03 20:43:28)《改行有》

8.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 いいですねぇ。ストーリーはよくあるものですが、いいアメリカ映画の典型というか、特別凝った演出等が無くとも全体を通して丁寧なつくりなので、安心して観ていられます。音楽もなかなか良く、星空を見上げる美しいシーンや俳優たちの表情にマッチしています。クリス・クーパーは今では少し珍しくなった(気がする)昔気質な父親を上手く演じていたと思います。役柄的にも、演技においても彼のベストな役かもしれません。それから、ロケット打ち上げのラスト。分かっていても胸が熱くなりますね!シメの8mmも涙腺直撃でした。「遠い空の向こうに」めずらしくうまい邦題もGood!爽やかで、気持ちのいい素晴らしい映画です。[DVD(字幕)] 9点(2008-07-27 20:27:29)

9.  ハートブルー 《ネタバレ》 オープニングのキアヌの訓練シーンには、おっこれは良さそう、と期待を感じさせるものがあったのですが・・・。キアヌがほぼ初対面の上司ゲイリー・ビューシィに叱り飛ばすような事を言った時から何か強引さを感じはじめました。キアヌは捜査にだって平気で遅刻するようなチャラけた刑事で、強盗団を買い物してて見逃しかけたり、元カノを誘拐、監禁する人でなしスウェイジにはめられて銀行強盗にまで参加。結局バカやって上司も殺されたキアヌは怒りのスカイダイビング・・・。このあまりに適当な演出には心底あきれた。ラストは何のけじめも付けずに勘違いな男の友情でスウェイジを逃がしちゃう(死にましたが)。キアヌがカッコつけても全て空回りしてしまった作品でした。[DVD(字幕)] 3点(2008-07-27 01:24:06)

10.  ヒート 《ネタバレ》 この作品はなによりもデ・ニーロ演じるニール。この作品の男たちは皆カッコイイが、彼は別格。私が観てきた映画の中でも最も好きなキャラクターでもあります。ヴァル・キルマーも今作で主演二人に引けを取らないリアルな演技をしている。そして、そこらの映画とは一線を画すマイケル・マン監督の本物の演出。冒頭の現金輸送者襲撃シーンに始まり、映画史に残る市街銃撃戦、実に良く作られている。構え、リロード、まさにプロフェッショナル。強盗ばっかりしてるそんな奴も個人の付き合いの間では、たたずまいやしゃべり方から優しさが見えるのがこれまたカッコイイ。大切な人と穏やかに幸せに暮らす事だって出来るのに、それを捨ててまで決着を付けようとするニールとヴィンセントが愚かで美しい。二人の間には正義や悪、法律といったものは無く、自分の意地とプライドの為に戦う。最大の敵でありながら、最高の理解者となった二人の姿が切なく、そんな彼らの姿に憧れてしまう。[DVD(字幕)] 9点(2008-07-26 22:00:57)(良:1票)

11.  ミラーズ・クロッシング 《ネタバレ》 コーエン兄弟を初めて知ったのがこの作品です。ギャング映画とは思えないような、しかし非常に美しい音楽と、森の中を帽子がゆっくり飛んでいくオープニング。あのオープニングで一気に引き込まれました。物語はトムを中心に多数の人物の思惑が交錯するので、その全てを把握できてはいないと思うのですが、コーエン兄弟の映像力だけでも十分に楽しめました。それほどに細部にいたるまで美しいのです。コーエンの作品の中では初期の作品ながらも、映像美で言えば彼らの最高の作品です。「ミラーズ・クロッシング」の森をはじめ、あらゆるシーンが印象的で美しいものになっています。お気に入りのシーンは、森の中でバーニーを殺そうとするところ。限界までふくれあがった緊張感が破裂したようなあの銃声、バーニーを逃がした後トムが一人でたたずむシーンは特に素晴らしい。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-25 20:51:55)

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