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1. グラン・トリノ
私、男の友情系映画に弱く、ショーシャンクも号泣したのですが、この映画も途中から鼻がつまり、最後20分は涙がとまりませんでした。泣いた理由の何割かは「クリント・イーストウッドをスクリーンでみるのはこれが最後なんだぁ」という思いが含まれていたと思いますが。ジャック・レモンの晩秋をちょっと思い出しました。さて、何を書いてもネタバレになるので詳細は何も書きません、部屋で一人でしみじみみてもよし、映画館でもよし(私のみた館では皆シーンとしたまま最後まで真剣に鑑賞していました。あまりない経験)、ぜひご覧を。注目ポイントは:イーストウッドのしびれる声、アメリカの現実、エンドロールのジャズ、床屋トーク。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-10 14:19:18)(良:1票)
2. たそがれ清兵衛
山田洋次監督は好きではないのですが、この作品は原作の世界観を大事にしていて良いです。ラストサムライを絶賛する世界中の人に、日本人の作った時代劇であるこちらも是非みてほしいです。どんなに汚く撮しても真田広之は男前♪ 宮沢りえは好きではないのだけど、この役は存在感があって好演。果たし合い付きの時代劇だけど、ストーリーは結構地味で現代的だと思いました。そういう意味では大げさで古典的なラストサムライの良さが逆によくわかったかもしれない。私が東北人ではないというのもストーリーに感情移入しにくい理由でしょうか。注目ポイント:正しく美しい江戸時代の所作。丹波哲郎。最初から最後までひたすら真田広之。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-22 22:53:34)《改行有》
3. プライドと偏見
あっという間の2時間。風景も音楽も美しいし、俳優も悪くない。けどBBCドラマ版(伝説のコリン・ファースのMrダーシー)をみるか、原作を読むかしないと2時間でこの圧縮テンポについていくのは難しいのでは。キーラ・ナイトレイは大好きでこの映画でも際だつ美しさなのだけど、顔とメイクが現代的すぎて5人姉妹からは浮き気味。マシュー・マクファーデンはもっとかっこいいはず、しかめっ面情けなシーンがほとんどで残念。良い映画だけどすみませんBBCドラマ版の方がすき。注目ポイント:女性の目からみてもほれぼれするキーラのうなじ、19世紀のイギリス文化、ロケ地の豪邸、ぬれそぼった子犬のようなマシュー・マクファーデンの眼。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-22 22:47:01)《改行有》
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