みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. デッドマン・ウォーキング 《ネタバレ》 死刑者へ完全に感情移入させるタイプの映画と思っていたが、鑑賞してみると加害者と被害者どちらに偏ることなくフラットな目線で死刑を描いた素晴らしい映画だった。 特に最後の、震え怯えながら生々しく処刑されてしまう犯人と、「その理由」である過去の過ちの映像対比がうまい。 あそこで鑑賞者はそれぞれ死刑について、リアルに考えさせられるのだろう。 それにしても不謹慎だが、この映画のショーンペンはやたらカッコよかった。 髪型や髭、憂いの表情がよい。 彼は悪役でありながら繊細で弱い心を持つ人間がはまる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 14:12:54)(良:1票) 《改行有》 2. エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 最高にエキサイティングな映画。 序盤での最強セガールまさかの退場に、言い様のない絶望感。 思わず僕は、取り乱してしまったよ。 残されたソルジャー達は、どこか頼りない奴らばかり。 急に絶対的な安心感と共に観られる映画ではなくなってしまった。だが、それがいい。 絶妙なタイミングで気絶した黒人ソルジャーには、爆笑したが 最後の最後まで、ベリーエキサイティングでした。 若くてきれいなハルベリーも観られるし、 ハイジャック系の作品では、トップクラスの作品。[DVD(字幕)] 8点(2009-03-28 16:42:25)《改行有》 3. ダイ・ハード3 《ネタバレ》 鑑賞後、なんとなく物足りなさを感じるのは、 やはり悪役キャラクターにインパクトが足りなかったからだろう。 悪玉の人物描写が足りていなくて、バランスの悪さを感じる。 ブルース&サミュエルの善玉チームのキャラが濃すぎて、 まったく危険のニオイを感じなかった。 「あぁ、絶対にこいつらなら死なないわ」と誰もが思っただろう。 そう、ある意味、全くダイ・ハードではなかったのだ。 だがしかし、タクシーで暴走していた時のサミュエルの顔芸だけは、完全にダイ・ハードだった。[DVD(字幕)] 5点(2008-12-05 21:29:07)《改行有》 4. 催眠 《ネタバレ》 原作の松岡圭佑氏の「催眠」ファンとして、映画を鑑賞。 予想はしていたが、やはり無理やりのホラー映画になってしまっていた。 当時はホラー映画ブームまっさかりだったから仕方ないのかな。 原作小説の、知的で根底に愛が溢れている世界観が好きだったので、とても残念です。 うーん、もったいない。小説の方が、断然おもしろいです。 原作とは全くの別物ぶり自体が、僕にとっては最大のホラーだった。[DVD(吹替)] 3点(2008-12-05 21:03:27)《改行有》 5. ランダム・ハーツ 《ネタバレ》 この映画は、人間の生物学的な性質を見事に表現している。 男と女では、男の方が圧倒的に女々しく精神的に弱いという点。 逆境時においては、明らかに女の方が精神的にたくましいという点。 そして、人間は配偶者と死別しても、 子孫繁栄の本能により、いつしか新しい恋に目覚めるという点。 男である僕は、本当にハリソンフォードに終始イライラしっぱなしの鑑賞となりました。 なぜイライラするのか? それは、おそらく僕に通じる点があるからなのでしょう。 自分の男としての弱い部分を如実に投影してるからなのでしょう。 浮気されていたから女々しくなったんじゃない。女々しい男だから、浮気されていたんだよ、ダッチ君。 本当にイライラするが、だからこそ7点を献上したい。 常に男らしい男でありたいもんだ。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-24 01:05:14)(良:1票) 《改行有》 6. アイス・ステーション 新作レンタルとして観たので、他の人のレビューの日付を見て驚いた。 なんだよ、ぜんぜん古い作品じゃないか。 スティーブン・キング原案だから期待して観たが、残念な印象しか残らなかった。 魅せ方を変えれば、もっと面白くなったのかもしれない作品。 映画って、やっぱり俳優や監督が大事なんだな、と思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-18 23:28:03)《改行有》 7. ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM> 《ネタバレ》 ルパン&ララがラクダで砂漠を横断するシーンが美しい。 流砂に飲まれる時の二人の潔さも、カッコよかった。 他の作品よりも、ややシリアスルパンが多いのではないだろうか。 ララの踊りによるエンドロールからのラストへのくだりも良い。 それにしても、ララ役の声優さんはいい声だな・・・。[DVD(吹替)] 7点(2008-11-10 23:31:20)《改行有》 8. ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》 エリートが最悪の状況に、たった一人で立ち向かうという意味で 「頭脳版ダイ・ハード」といえる映画。好きです、こういうの。 挿入サウンドが、ほとんどピアノ音だけというのも良かった。 しかし、この頃のトム・クルーズは本当にカッコイイ。 スーツ姿で走る機会があるたびに、この映画のトムになりきってしまうよ。 いいじゃないですか、なりきるぐらい。[DVD(字幕)] 7点(2008-10-31 23:17:00)《改行有》 9. ア・フュー・グッドメン 《ネタバレ》 大佐に弁護側の主張を飄々とかわされ、 誰がどう考えても絶体絶命の法廷場面で、トムがコップ一杯の水を飲み、 精神的体制を立て直すシーンが好き。 全体的に映画としての完成度が高くて好きな作品です。 原題の「A FEW GOOD MEN」も素晴らしい。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-31 22:53:01)《改行有》 10. 遠い空の向こうに 夢を追いかける人間というのは、なぜこうも美しいのか。 何か一つのことに情熱をそそぎ、試行錯誤するさまは観ていて本当に気持ちがいい。 どんなことであれ熱中するものがあると、それだけで人間は魅力的になれるね。 邦題も音楽もとても良かった。 [DVD(字幕)] 9点(2008-10-10 00:35:17)《改行有》 11. ゲーム(1997) 《ネタバレ》 本当に面白い。ハリウッド版・世にも奇妙な物語といった感じ。 最後の最後まで、映画の肝である疑心暗鬼の緊張感を保てていたのが素晴らしい。 それと、やはりハッピーエンドで締めくくってくれたのが何よりうれしい。 僕は、人生で大変なことが起きると「これは、ゲームだ!」と考えるようにしている。 するとなぜか、ちょっとだけ楽しくなってくるから不思議だ。 そのきっかけを与えてくれた、貴重な映画。[DVD(字幕)] 9点(2008-10-06 23:01:29)《改行有》 12. レインメーカー 敵陣に単身一人で乗り込み、自分よりも遥かに経験も実績もある人間達に 小ばかにされ、揶揄された四面楚歌の状態でも、自分の信念を貫いたあの会議室のシーンが個人的に大好きで何回も見てしまう。 ルーディのような男になりたい。素直にそう思える作品。[DVD(吹替)] 7点(2008-09-27 14:57:42)《改行有》 13. 絶体×絶命 《ネタバレ》 期待しないでなんとなく見た映画だったが、面白い。 アンディ・ガルシアが僕の中では静かなイメージだったので、 全く予想と違う内容でイイ意味で期待を裏切ってくれた。 悪役であるはずの、マイケル・キートンがハマリ役。しばしば応援してしまった。 ラストも、これまたイイ意味で期待を裏切ってくれた。爽快です。 邦題がB級系なので、ちともったいないですね。[DVD(吹替)] 8点(2008-09-27 14:48:01)《改行有》 14. ライオン・キング(1994) 《ネタバレ》 ディズニー映画初心者としてなんとなく見始めた映画だったが、途中から釘付け。 みんななんて表情が豊かなんだ。 嬉しい顔、悲しい顔、驚いた顔、怒った顔、そして人生に苦悩する繊細な顔までもがアニメで見事に表現されているではないか。もう、それだけで感動。 ディズニーを完全になめてました。すみません。 ストーリーもグイグイ引き込まれるものがありました。ヒヒが、水面に映るシンバの姿に父親と重ね合わせて、王者の自信と誇りを取り戻させたくだりなんかは最高ですね。 そして実はヒヒが、拳法の達人だったことも最高です。 諭せる人は強いんだ。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-12 01:52:37)《改行有》 15. ヒート 《ネタバレ》 僕の中では、10点を越える本当に大好きな映画。 仕事長期休暇の時、 ネプチューンマンよろしくニールの口ひげを真似ていたほどラブリー。 主演はもちろん、あまりに豪華な脇役陣たちも一人一人がピタリと役にはまっていて 実に気持ちがいい。 そこに、90年代の映画特有の画面の粗さが加わり、もう雰囲気は最高潮。 繰り返し観て感じるのは、この映画は一貫して「愛」を描いているということ。 仲間同士の愛、家族愛、男と女の愛、そして、最期の宿敵同士の愛。 ニールが何度も口にする「いつでも30秒フラットで高飛びできるように、面倒な関わりは持つな」に相反するように、小さなラブストーリーがいくつも出てくる。 どのストーリーも決して外せない。 そして最後には、孤独を貫いてきたニール自身も「愛」を選択する。 やはり人生は一人ぼっちじゃつまらない。 もともとニールは、犯罪プロフェッショナルであったと同時に、人一倍愛に満ちた人だったのだろう。とりわけクリスの嫁の浮気を本気で怒った時のニールは誰よりも、愛情豊かだったね。あのシーンで泣いた人もなかなかいないだろう(笑 171分を全く感じさせない奇跡の映画。 ただの骨太ドラマにしなかったマイケル・マンに心から感謝したい。 この映画を公開当時に映画館で観たことは、僕の誇り。[DVD(字幕)] 10点(2008-08-08 02:13:13)《改行有》 16. ザ・ロック 《ネタバレ》 定期的に何度も見てしまう映画。 なんというか、やはり完成度が高い。俳優、テンポ、音楽、ストーリー、ユーモア、 そして、後味のよさ。全てがイイ。なんか、気持ちがいいぞ、この映画は。 グッドスピードの「I love pressure」がお気に入り。 ショーンコネリー演ずるメイソンは元英国諜報員らしいが、まさに007。 彼が年老いたボンドにしか見えない。だが、それがいい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-02 01:05:57)《改行有》
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