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1. ライムライト
《ネタバレ》 私自身「老い」を感じる今だからこそ共感できる事が多々あり、チャップリンの優しさと崇高さに涙しました。私が一番泣いたのはラストではなく、テリーがプリマと認められるオーデションの場面。
「君は真の芸術家だ」テリーの才能に感動して座ったままのカルベロ。彼の周りからライトが消えていくせつなさ。カルベロ自身がはっきりと自分はプリマ・テリーの為にならない存在だと分かった場面ではなかろうか(この映画の舞台クオリティは非常に高い。バレエのシーンなど、本当のバレエ演目としても通用するレベルである)
最後にお酒の力を借りて舞台を成功させるカルベロ。しかし、その代償は「死」である。
酒の力を借りれば笑わせる事が出来る、と証明したかったのかもしれない。
最後まで彼は舞台芸人だったのだ。
私はカルベロとチャンプリンの命がけで芸術を貫いたところが重なってみえた。
チャンプリンの様々な思いが詰まっているこの作品は、私にとって「愛しい作品」です。[地上波(字幕)] 9点(2014-04-14 00:02:57)《改行有》
2. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 この名作を観る機会をやっと得ました。期待を裏切らない素晴らしい映画。1957年の作品だから当時の科学捜査のないお粗末さや、差別社会が反映されているのも緊張感に拍車がかかります。陪審員は「裁く」のではなく「判断」するだけ。それを忘れてはならない。脚本の出来、カメラワーク、役者の演技力、名作たる理由は他の方が書いていらっしゃるのであまり言う必要はないでしょう。なのでちょこっと違う視点を。
●「8」は欧米では不吉なナンバー●「判定を途中で変えた」ヤンキーズ男に怒った彼はおそらくユダヤ人(おそらくナチの迫害から逃げてきた)●DAN鑑定が確立された時、事件を調べなおしてみたら、約100件もの無罪が判明した(死刑囚あり)だから今の捜査ではいかに「現場を荒らさずに確実な証拠を回収できるか」が大きな鍵らしい。
[地上波(字幕)] 9点(2013-04-14 00:26:51)《改行有》
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