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1. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 ど真ん中直球の感動系だと思って見てみたらそうでもなく、むしろ脚本の構成の巧妙さに驚かされました。最後の最後で2人の主人公が結びつくわけですが、そこに至るまでのタネの使い方が見事。言論統制の横暴ぶりとか、板ばさみに合う監視人の苦悩の表現にはもう少しメリハリが欲しかったかも。でもラストは心温まります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-18 19:03:24)
2. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 この作品の見所はとにかく「悪」の描写の凄まじさに尽きる。徹底的に人の心を攻撃し、正義の概念自体を破壊しにかかるジョーカーには、正面からヒーローに力勝負を挑んでくる普通の敵とは全く違う、リアルなおぞましさを感じる。デントでさえ悪人になってしまい、どうすればこいつを止められるのか、その答えを見せるクライマックス(船)は爽快というより、ホッとする。ジョーカーも最後は人間の良心に負けたんだと(まあバットマンも道連れという形ではあったけど)。超能力とかがないだけアクション的には地味ながら、とにかく精神的に激しい戦いがずっと続くので、150分の長さも気にならない。まさしくヒーローアクションの枠を超えた傑作です。[映画館(字幕)] 9点(2009-01-13 00:06:39)(良:2票)
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