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【製作年 : 1920年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 音楽と語り入り版で鑑賞。前半のパントマイム芸がすばらしいです。やはりこういうバカバカしさ(ナンセンス)が笑いの基本であると再確認しました。とはいえ、素直にあははと笑えないところもあり、見ていて居心地がよろしくない。後半のロマンスはほとんどオマケのようで(まかり間違っても「主題」などとは呼べない)、最後にハッピーエンドになるのも安直すぎ。ジョージアの心変わりがよくわかりません。当時のフォーマットにのっとったものなのでしょうが、唐突すぎます。そこから逃れられなかったというのが、チャップリンの限界を物語っているように思えます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-30 21:26:45) 2. キッド(1921) 《ネタバレ》 ちょっと引っかかったのは、いきなり「女の罪は、子供をもうけたことだった」と出ること。子供を置き去りにしたあとでは「十字架を背負うキリスト」の絵が挿入されます。そうなると、終盤の天使のシークエンスも、単なる夢ということですませられないような気がします。チャップリンの商売も、子供にガラスを割らせてそれを修理するという、罰当たりなもの。その罪作りなところが最後にどう収まるのかと思ったのですが、その点は期待はずれでした。宗教的な意味をのぞいてもいい映画でしょうが、その背景に何があるのか、そのところが気になります。 ちなみに、音楽と一部効果音(ガラスの割れる音)が入っていました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-28 10:20:43)《改行有》 3. 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922) 《ネタバレ》 やはりサイレント映画はちょっとキツイです。エレンは夢遊病のようですが、吸血鬼と関係があるのかわからない。単にサスペンスを盛り上げるためでしょうか。ノックがノスフェラトゥを師と仰いでいますが、この人も吸血鬼なのか? 普通に生活していたようですが。といった細かい疑問はありますが、全体としては面白いです。特にフッターがトランシルヴァニアに赴いて伯爵と会見するあたりは大変な見もの。その後少々ダレますが、第3幕後半あたりから盛り返してきます。 映像的には、ノスフェラトゥのデザインが秀逸。ストーカーの原作通りだそうですが。あと、光と影を使った演出、巧みな場面転換(編集がうまい!)、小道具の使い方など、派手さはありませんが効果を上げています。今回、オリジナルの復元を試みた90分を越える版で見られたのは幸いでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-04 09:52:40)《改行有》 4. メトロポリス(1926) 《ネタバレ》 うーん、こういう映画の評価は難しいですね。映像的には、たしかに見るべき点が多いです。なにより、ここで描かれている「未来世界」が現代社会にかなり近いというのは驚くべきこと。というか、人間そのものがたいして進歩していないのか。冒頭の勤務交代の場面からして、身につまされます。人造人間のデザインや、マリアの姿を映す場面もすばらしい。労働者や子供たちの群衆シーンも、お金と手間ひまかけているということがよくわかります。 しかし残念ながら、見ていて致命的に眠い。特に前半はひどい。これはおそらく、サイレントであることが大きな原因でしょう。それに加えて、お話の方はかなり陳腐ですから。この点でも、たいした進歩が見られないと言えるかもしれませんが……。今の日本においては、「企業と非正規雇用者」と置き換えられますね。本作はフィルムの一部が散逸しており、それを集めて再編集されてきているようですが、むしろムダなところはバッサと切り落として、字幕で説明した方がテンポもよくなるだろうし、早く終わって幸いではないのかと思ったりしました。ということで、プラスマイナス差し引きすると、結局平均的なできということになります。予見的なところは、非常にすぐれていると思いますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-11 20:42:53)《改行有》
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