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1. 記憶の扉
《ネタバレ》 トルナトーレがとっても楽しそうに撮っているのが目に浮かぶ作品。オープニング、キャスティングなんかに表れているのでは?作品の雰囲気も暗さと深さが同居する、映画の雰囲気がいいトルナトーレならではの作品。でも、本作の見どころはあくまでストーリー。二転三転する物語、深まる謎、ちりばめられた伏線・・・舞台劇のような映画であり(限られた登場人物と限定された舞台。シチュエーションスリラーとでも言うのかな?)、どんでん返しの後は感動作にも思える傑作。DVDを購入しておいてよかった~
P.Sどんでん返し自体は最近のスタイルだけど、それに気付かせない展開が素晴らしい。どんでん返しもので、どんでん返しがなくとも面白い映画って、本作と「ユージュアルサスペクツ」「ゲーム」「シックスセンス」くらいかな~[DVD(字幕)] 10点(2009-08-01 19:07:37)《改行有》
2. L.A.コンフィデンシャル
《ネタバレ》 1回目に見たのは中学の時。ふ~ん、くらいの感想でしたが、最近見て傑作ぶりに興奮しました。思わず原作も読んでしまったほど。
そもそも、原作があり得ないほどの完成度なんです。人間の悪が渦巻き、話は異常に複雑。それを、エッセンスだけを取り出し、話を大きくアレンジした脚本が奇跡的なレベルです。(「ロロトマシ」は原作にはない。)映画も複雑なプロットですが、原作より良心的。
原作の持つ暗黒面を表現できたらさらにすごいのかもしれませんが、原作をオシャレかつメチャクチャかっこよくした映画はやはり傑作。特に俳優陣が素晴らしすぎて、説明的な要素を排除して、行動だけで感情や友情を表現した点には瞠目。[DVD(字幕)] 10点(2009-07-25 00:30:27)《改行有》
3. カリートの道
《ネタバレ》 デ・パルマは個人的に好きなのですが、いかんせん趣味丸出しすぎるんですよね。マニアック?悪趣味?なのか(笑)
彼の映画で完成度が高いのは「アンタッチャブル」「キャリー」くらいかな~と思ってました(個人的には大抵の作品は好きですが・・・)。
ところが、本作はすごい。アル・パチーノ、ショーン・ペンの演技合戦、作品全体の雰囲気、音楽、ストーリーどれも文句なし。
そして、何よりもデ・パルマ・カットがこれほど決まったのも珍しい。恋人とのぐるぐるカット、後半の逃亡劇。すごいの一言。
オープニング、エンディングもデ・パルマとは思えないほど美しい。(数ある映画の中でも名オープニング、名ラスト)
デ・パルマはサスペンスよりもマフィアものを撮らせるべきだなぁ
[DVD(吹替)] 10点(2009-07-25 00:18:00)《改行有》
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