みんなのシネマレビュー |
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1. K-19 《ネタバレ》 リーアム・ニーソンが、とにかくカッコ良かった! 一方で、主役であるはずのハリソン・フォードが、どこか自信なさげで頼りなく、部下を放射能にさらした責任は問われずに自分は生き残り、裁判ではリーアムから不相応な尊敬の言葉をもらってそれに甘んじてしまう・・・ なんかなぁ~!という感じ。でも昨今のご時世、潜水艦の三密は命取りだと思った次第です。リーアム、万歳![DVD(字幕)] 6点(2020-05-08 06:29:05) 2. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 往年のオールスターに大満足でしたが、EP7〜9を通じ新世代のキャラを十分に熟成させずバトンタッチしなかったのは、これでもう終わりにしようという意図だったのでしょう。最後の「私はレイ・スカイウォーカー」という言葉が心に残りました。パルパティーンでなくて良かった! 今後は、こんな続編に期待します(^_-)-☆ →「STAR PEACE/もう戦わない♡」[映画館(字幕)] 9点(2020-01-01 18:34:39) 3. ジョン・デロリアン 《ネタバレ》 長身のリー・ペイスが演じるジョン・デロリアンが、とにかくカッコイイ。夢のスポーツカーを創るという彼の壮大なビジョンは、古巣のGMという巨大企業のインフラ無くしては困難を極めたであろうが、その詳細は語られない。それどころか、終始、彼の隣人であり麻薬取引の仲介をしたというジェームズ・ホフマンの視点で映画が進む。 南カリフォルニアの美しい背景を舞台に、1980年初頭の音楽や流行をノスタルジックに描いた作風に心酔する。難局をスルリとすり抜ける捉えどころの無いホフマンを、ジェイソン・サダキスが魅力的に演じている。ホフマンが証人として法廷に向かうシーンから始まり、途中で何度か証人喚問のシーンを挟み、最後はデロリアンがホフマンをじっと見つめる。デロリアン無罪の決め手となった、ホフマンの最後の証言が見事! 後日、デロリアンとホフマンがカフェで再会。プレゼントされた輝く DMC-12 に、少しだけオチを加えたシーンが映画の最後を飾り、心を和ませてくれる。 上映劇場が限られていたために叶わなかったが、大スクリーンで鑑賞したかった。[映画館(字幕)] 8点(2019-12-22 16:11:31)《改行有》 4. アリー/スター誕生 《ネタバレ》 とにかくガガ様の歌声が素晴らしく、それに肉薄するブラッドリー・クーパーの歌声とルーカス・ネルソンによるギターが文句なしに格好良かったです。ガガ様がバイト先を辞めてコンサート会場に招かれるシーンのオープニング・ソング Out Of Time が最高! まるでジミ・ヘンドリックスを思わせるようなエレキギター・サウンドが炸裂します。本作はオリジナルから3回リメイクされていますが、前作のバーブラ・ストライサンドとクリス・クリストファーソンという希代のシンガーによる合作に勝るとも劣らない音楽性に感服です。それを忠実に現代風にアレンジし、ガガ様の魅力を最大限に引き出したクーパーの監督としての手腕に脱帽![映画館(吹替)] 9点(2019-09-17 01:36:21) 5. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 感情表現が全開のディカプリオ。現実を冷静に眺め適応するブラピ。それぞれが得意とする役柄が、見事に劇中のキャラにマッピングされて、非常に魅力的な作品に仕上がっています。南カリフォルニアの明るい日差しと樹木が香るドライな夜など、羨ましいほどまでに恵まれたハリウッドの自然の中で、物語はサスペンス調に進行していきます。歴史の結末を知っている視聴者にとっては、最後までどうなるかハラハラの展開ですが、史実を脚色して痛快な結末に仕上げ、ある種の爽快感を私たちに残してくれた監督の手腕はさすがです。こんなことができる映画、やっぱり大好きだなぁと改めて感じさせてくれる逸作でした。ディカプリオとブラピの境遇の差、全盛期を懐かしむディカプリオ、そして汚れたスポーツカーを楽しそうに運転するブラピが印象的でした。ヒッピーの奔放・軟弱な生活とブラピの強靱な肉体を対比する中、最後は意外な結末を迎えます。こんな時代があったなぁ・・・確かにワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド。何から何まで最高でした![映画館(字幕)] 8点(2019-09-16 20:17:44)(良:1票) 6. アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 アリータの感情表現も豊かでCGも完成度が高く、十分に楽しめました。ただ、よくある腐敗的な未来の世界観や古典的な闘争本能のみを描くストーリー展開が、作品の魅力を半減していると感じました。300年先の未来世界に蘇ったアリータは、何に悩み何を選択したのか・・・ その凄まじい葛藤を主演女優サラザールが演じ、それをCG世界のアバターであるアリータに投影しどこまで表現できるかが、今回の作品の命題だったのではないでしょうか。ところが、ひたすら単純に繰り返されるバトルシーンでお腹いっぱい、若者向けCGゲームの大画面化という印象でした。本作品のクライマックスとなるモーターボール(Motorball)は、1960年代にアメリカで大流行したローラーゲームの焼き直しで、特に新しい驚きや興奮はありませんでした。 本作で脚本を担当したキャメロン氏は、テクノロジーを活用する方法とタイミングにおいて、驚くべき実績を残してきました。映画「アビス」で話題を呼んだ液体のCGレンダリング技法を、ターミネーター2の最新モデル T-1000 の映像化に応用して高い評価を得ました。タイタニックでは壮大なCGの表現力に挑み、そして昔から温めていた自身の世界観を映画「アバター」で描き、当時の最先端技術であった3Dとパフォーマンス・キャプチャでリアルに実現しました。画面が暗くなりがちな3Dを衛星パンドラの夜の世界で補完し、表情のマッピングの不完全さをナヴィという異星人の設定で補った結果、映画史上においてもエポック・メーキングな作品に仕上がりました。 本作品は、アバター2以降に向け、パフォーマンス・キャプチャの実力を試すためのキャメロン氏の実験映画だったような気がします。多分、キャメロン氏にはこんな打算があったのではないでしょうか: 原作の漫画は日本で絶大なファン層を獲得しており、その期待に応えるべく出来る限り忠実にCGを作れば、日本市場で失敗することはないだろう。そうして興行的に成功すれば、パフォーマンスキャプチャの限界に挑み、アニメのキャラクターに実在の俳優に勝るとも劣らない生命を吹き込んだ点で、技術的にも評価されるに違いない。あとはそれをアバター2以降に応用すればいい・・・ だからこそ本作品の脚本では、キャメロン氏はオリジナル銃夢にできうる限り忠実に仕上げたのではないかと思います。この経験を元に、アバター 2〜4 が映画史に残る作品になることを期待します。思えば2001年に、日本の某ゲーム会社が無謀にもテクスチャマッピング技術だけで挑んで大失敗したCG映像表現の世界を、キャメロン氏は冷静かつ着実に実現しつつあります。映画「アバター」の真の意味はナヴィではなく、リアルの俳優がバーチャルの世界で演技力を思う存分発揮する、未来の映画に向けた技術的ブレークスルーにあると思っています。 あ、アリータのレビューでしたよね? いい作品でした! 背景とか続編とかあんまり気にしないで、頭をからっぽにしてひたすらCGを楽しんでくださいね〜![映画館(字幕)] 6点(2019-02-24 21:43:59)(笑:1票) 《改行有》 7. スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 あの神聖なフォースはいったいどこへ? フォースは X-MEN もどきの超能力に成り下がり、もはやこのシリーズのテーマではないことを確信。 その基軸がないが故に、本作はファンの顔色をうかがった軽薄ギミックのオンパレード: ● 圧倒的勢力のエンパイアから逃げ切る戦略が、終始ブレまくり。ひとつひとつが軽薄過ぎて、途中から観ててアホらしくなる。 ● 全然怖くないエイリアンもどき(ETが年食ったような)Snoke が、いとも簡単にまっぷたつ! ● レイは前作よりぽっちゃりしててラクしてる感じ。案の定今作でも修行皆無、本気でフォースを使うシーンも無し。 ● カイロレンは、終始トロトロ悩み続けて迫力皆無。当たり散らすシーンが多少減り、このままフツ〜の中年に突入か・・・ ● ポーは EP7 では颯爽と登場したものの、その魅力を増幅させるどころかアホ感丸出しで、もうリカバリー不可。 ● フィンはまたもや嘘八百。最大のミスキャスト天童よしみさん似のローズは自己中丸出しで、ふたりのラブシーンは観てて不快。 ● 反乱軍のリーダーたちは、貧相な表情の疲れ切ったオバハンばかり。これで勝てる訳ないでしょう・・・ ● 老いたルークやレイア姫は表情豊かで魅力たっぷりだったのに、ネオの真似や宇宙遊泳からのあり得ない帰還で台無し。 本作をもってルークとレイア姫がいなくなり、ハンソロも既にいない。EP7〜EP8 と2作もあった訳なので、本来ならば魅力的な次世代キャラが2〜3人は出来上がっているはずなのに、いったい誰が「あの」スターウォーズを引っ張っていくんだ! レイひとりではあまりに重い任務・・・ もうこれ以上こねくり回すな!って感じ。ローグワンは、ビーチを舞台にした空中戦と地上戦の明るく美しいCGが見事だったので戦闘シーンにも期待したのですが、冒頭の X-Wing 一機で戦艦の司令塔を攻撃するとか、時代を逆行するようなローテク爆撃機とか、燃料が切れるまでシールドに向けて打ちまくるとか、双方、あまりに単細胞な戦略の繰り返し・・・ あぁ、銀河も末だぁ・・・ スターウォーズファンなのでこの評点ですが、そうでなかったらB級SFの評価としたいところです。[映画館(字幕)] 5点(2018-01-03 05:16:52)《改行有》 8. パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 SFはこうあるべきだと感じた作品です。CGに頼り奇異な映像をこれでもかと見せつけるのではなく、人間の本質を描くひとつのツールとしてSFを使う… そこにはヒューマンドラマがあります。絶望、堕落、憧れ、葛藤、決断、歓喜、嘘、裏切り、断絶、死、再生、未来、熟成… そのすべてがこの作品には描かれていました。見終わった後も自身の生き方を照らし合わせながら、まるで極上のディナーを頂いた後のように、余韻を深く味わうことができました。 あと、宇宙船のデザインには完全にノックアウトされました。「2001年宇宙の旅」以来、回転による遠心力で重力を発生させるのは常套手段ですが、この空間配置によってどの部屋からも宇宙を障害物なしに観賞できるのは素晴らしい。120年見続けても飽きないかも。重力ターンのシーンも見事で、こんな宇宙を旅してみたいと心底思わせてくれました。 昨今まれに見る、極めて上品なサイエンス・フィクションの作品でした。[映画館(字幕)] 7点(2017-04-16 02:17:27)(良:1票) 《改行有》 9. シン・ゴジラ 《ネタバレ》 冒頭の事故シーンの映像があまりにチョロくて、もしや…と感じた不安が的中。リアル感の全くない子供だましのCGと、台本を早口で読んでいるだけのような、およそ会話とは言えないような一方的な発言の連続に、2時間、延々と付き合わされました。 この作品には映画の真髄である人間ドラマなど存在しません。心から悩み涙し笑うシーンなど、皆無だったからです。会話ゼロ。自分の次のセリフを早口でまくし立てることに必死で、人の話など全く聞いていません。それが緊迫感を演出する手法だとしたら、開いた口がふさがりません。 せめてCGぐらいは楽しめるかと思ったら、それすら時代を完全に逆行し、米国に30年遅れと言っても過言ではありません。SFや特撮もので最も大切な最初のビックリシーンで、ぴょーんと跳ね上がった「しっぽ」に皆が驚くシーンなど、ギャグ以外何物でもないでしょう。その後で中国版獅子舞みたいな「お目々パッチリぬいぐるみもどき芋虫」が出てきたあたりから、笑いをこらえるのが必死でした。同時に落胆・・・これが日本のCGのレベルなんだと。あ、でも周りには熱狂的ファンがいるはずだから…と、何とかこの作品の良さを探そうと努力しましたが、最後までその期待は報われませんでした。 ただ、大好きな俳優さんたちがいろいろ出ていらしたのは嬉しかったです。残念なことに、この映画の中では大杉蓮さんはじめ、どの俳優さんも本来の魅力が全く出ていませんでした。石原さとみさんも、あのドメドメ発音でバイリンガルを演じろと言われてもねぇ・・・ 自身のキャラには全く合わないタカビーな演技がのみが目立ってしまって、本当に災難でした。 映画は役者のハートがあって成り立つはず。本作品では個々の人間の魅力を引き出すことをせず、まずシナリオありき。それを大衆が歓迎するあたりは、もう日本の感性も終わりかな・・・と思ってしまいました。(;^_^A でもこれにめげず、みなさま頑張ってくださいね。お疲れさまでした、合掌………[映画館(邦画)] 2点(2016-08-06 01:27:46)(良:6票) 《改行有》 10. スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 とても楽しめました! CGの進歩には感服です。ミレニアムファルコンやタイファイターの汚れた質感や重量感は素晴らしく、SW1~SW3の時代から格段に進歩した映像には拍手を送りたいと思います。終盤のアタックに向けて盛り上がっていく雰囲気や最後の秒読みでハラハラさせるあたりはオリジナルのSW4同様、さすがエンターテインメントのツボを心得ているかと。でもプロットとキャスティングはビミョ~。心に残ったのはポーとレイぐらいで、帝国軍も反乱軍も魅力的なキャラに欠けた印象です。 まずカイロ・レン。登場した時は声も若く凄みがあって、さすが偉大なベイダー様の後継者!と思わせましたが、感情的になって怒りを爆発させるあたりから「ん?」って感じ。あんなカンシャク持ちに人がついていくはずもなく、当たり散らしている彼を見てトルーパーがクルッと逆戻りしていくあたりは大笑い! やっと捕まえたレイを拷問するつもりが、逆に「仮面を取りなさいよ」と言われるとあっさり従っちゃうし、これ、典型的マザコンキャラなのかなぁ・・・と。 考えてみると無理もないですよね~ ろくすっぽ家にも帰って来ない借金まみれの風来坊と、気ばかり強い教育ママの間に生まれて、さぞ悩んだことでしょう。仮面を取ると洟垂れ小僧みたいな顔にその葛藤がよく出ていました。グレてダークサイドに落ちるのも当然かも。アナキンと同じで、コンプレックスまみれの若者はダークサイドに簡単に利用されるちゃうんですね。実社会そのものです。それにしてもあのスノーク、灰から蘇ったとかの設定ですが、できそこないのエイリアンみたいで逆にカワイイ! SW4のパルパティーンの気色悪さには遠く及びませんでした。 そして肝心のソロ。年相応に円熟した役を演じて欲しかったです。もう70歳超えている訳だから動きが鈍いのは当然で、昔と同じ服を着せて同じキャラをやらせちゃいけません。相変わらず借金取りから逃げ回っているようでは、息子に愛想を尽かされて当然かと。 我らがレイア姫も悲しいかな、得意の毒舌もどこへやら、スーパーでよく見かける感じのオバハンでした。服ぐらいはいいもの着せてあげないと可哀想で、あの高貴なアミダラの子孫にしてはちょっと惨め。でも口うるさいのは相変わらずで、「あの子の心にはまだ光が残っている」などとソロをそそのかし迎えに行かせてしまう。もしレイア・ママが迎えに行っていれば、「ママぁ~!ごめんね〜 ボク悪かったぁ〜」などと言ってハグ・・・みたいな展開もあっただろうに、駄目オヤジに説得されてもやはりダメでした。(涙) あと、フィンの設定は無理があるのではと。これまでトルーパーは皆クローンだと勝手に解釈し納得してきたのに、個性を持った彼が出てきて全部ぶち壊し。その個性も、根性無しで最初からブレまくっているので、いつ裏切るか分からない。長く付き合いたくない相手です。絶対にライトセーバーなんか持たせちゃいけません。 ということで、次回は誰がどう活躍するのかとても楽しみ。特に帝国軍はキャスティングを見直さないとヤバイかも。マザコンのレンは弱みを掴まれちゃったのでどう鍛えても再起不能。もう誰もスゴイ!とは思わないでしょう。 とは言うものの、スペースオペラの王道を行く作品であることは間違いありません。私たちはもとより、ここでコメントされているファンの皆様に「早く次が見たい!」と思わせてくれたこと自体、この作品が大成功だった何よりの証だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2015-12-22 15:06:16)(良:1票) 《改行有》 11. ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 CGは非常によくできているものの、現代では普通のレベル、初作ジュラシックパークほどの驚きはありませんでした。初作では全体的に恐竜様に対する愛とかリスペクトがあったのですが、今作はその点がビミョ〜で、恐竜様の中にもいろんなキャラがいて、最後は救世主ゴジラさまみたいなのも出てきて、いったい作者は何を言いたいんだ〜〜!みたいな感じ。人間側のキャラも、盛り込みすぎのせいか各自の役割がはっきりせず、誰一人感情移入できず。 やはりCGとか映像とか俳優に至るまで、その辺りはあくまで脇役であり、作品が伝えるべきメッセージがピシーンと張っていないと、あえて時間をかけて観る価値はないかも。初作のジュラシックパークやアバターやターミネーター2は、そのあたりが非常にしっかりしていた気がします。[映画館(字幕)] 5点(2015-08-23 05:56:11)《改行有》 12. GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 結局、この映画は何だったんだ~!みたいな。家族愛を描くでもない、ゴジラさまと昆虫カップルとの激闘を描くでもない、人類を優しく見守るゴジラさまのお姿でもない、人類の愚かさを諭しているわけでもない… なんか、主題が全然わかりませ~ん。ケンさまは、眠ってばかりいたインセプションと同じくセリフは少ないし… メタボになったゴジラさまのお姿が、少し痛々しかったです。;^_^A[映画館(字幕)] 4点(2014-08-03 02:18:05)(笑:1票) 《改行有》 13. キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー CG 技術の見本とするべき作品ですが、それにも増して、キャプテン・アメリカ、カッコいい! ヨハンセン、いい! これぞ、映画の原点!^^[映画館(字幕)] 9点(2014-05-04 02:13:15) 14. ウルフ・オブ・ウォールストリート ディカプリオ様の迫真の演技もさることながら、英語の発声が実にクリアーで美しい! 映画インセプションでもそう思いました。ヒラリー・クリントン米国務長官の英語も素晴らしく、正確な発声は知性を表すと思います。だからこそ、どんなにバカなことやっても、彼のスピーチには迫力と真実が宿り、凡庸な人々を惹きつけて止まないのだと思います。鉄板のビジネスモデルと宗教団体のような会社… 実話に基づいたこの物語は、昨今のいわゆる情報起業家に通じるものがあります。[映画館(字幕)] 8点(2014-03-09 02:11:59)(良:1票) 15. アフター・アース 《ネタバレ》 この作品をSFと位置づけるなら、B級SFにも届かない出来。ウィルスミス親子の絆ドラマとするなら、「幸せのちから」には遠く及ばないがまあまあの出来。はたしてSFである必要があったのか… 宇宙船や武器や通信機器などは、まるで一世代前の子供のオモチャを流用したようなデザインで、作品の質を下げ主題を不可解にするマイナス要因となっている。一方で、ジャングルの動物たちは結構リアルで、映画アバターの世界観をより現実的にした感じ。だったらなおさら、SFにして欲しくなかった。それにしても、アーサーはいただけない… 名前も酷いしあのルックス、ありゃ何? バイオハザード? ウィルスミス親子に敬意を払ってこの点数。\(^o^)/[映画館(字幕)] 5点(2013-06-21 22:53:24)(良:1票) 16. オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 This is mission control. Are you an effective team? We are an effective team. I'll buy you two a round of drinks when you get up here... 冒頭から妙に不自然…でもなぜか安心感を強調した本部との会話が、この物語の本質を物語っている。結末まで観て、何度も繰り返し思い起こすと、物語としての表現が細部に至るまで熟慮・精査されている点に感服する。描写が荒かったり短すぎたり矛盾があったり、細かい突っ込みどころはあるかも知れない。でもそれはあくまで表層部分であり、サイエンス・フィクション映画という設定を借りてプロデューサー陣の世界観を表現するという、極めてアーティスティックな作品だと感じた。昨今のSF作品で既に陳腐化してしまったエイリアンやAIの設定や描写に、全く新しい視点を見せてくれた点でも評価に値する。「エイリアンが本当に地球を乗っ取るなら、きっとこんな戦略をとっただろう…」そんな風に思わせてくれ、思い起こせばおこすほどに深みのでるSF作品だ。トロン・レガシーから見事に熟成しこれからが楽しみなコシンスキー監督に乾杯![映画館(字幕)] 10点(2013-06-10 02:53:10) 17. ザ・スナイパー(2006) ここでの評価、結構低いんですね~(;^_^A 原題は The Contract なので、いわゆる「契約」。欧米文化での契約のドライさ加減を、何度も覆るプロットの中で上手く描いていると思いました。モーガン・フリーマンは、こういう役がピッタリ![地上波(吹替)] 8点(2012-09-29 23:28:54) 18. トータル・リコール(2012) シュワちゃんとシャロンストーンの共演が見事だった前作のリメイクということで、大いに期待して観に行ったのですが、大はずれでした。 冒頭からの見せ場もなく、最新のCG技術に頼りながらなんとなく作った作品という感じ。オリジナリティーゼロで、SF画像の世界観が完全に過去の有名作品のパクリです。スターウォーズの白黒ロボット、ブレードランナーの中国街並み&雨、そしてフィフスエレメントの空中タクシーなど、全部パクって持ってきた節操の無さには、ひたすら呆れまくり。(^^;[映画館(字幕)] 3点(2012-09-14 00:52:25)《改行有》 19. 運命のボタン 《ネタバレ》 夫婦愛の描写が素晴らしい。レトロな映像に加え、昔のアウターリミッツのような謎めいたSF的雰囲気を再現している点で、現代作品としては異色。魔術とサイエンスは同じ・・・というテーマも面白い。キャメロン・ディアスのはにかんだ笑顔が実にキュートで、人類の良心を表現しているように感じた。 評価が低いのはシナリオの自己矛盾にあると思う。「従業員」を使って当該カップルを経済的に追い込んだ上でテストし、それに対するカップルの行動に感銘を受けたものの、たまたまボタンを押してしまったという状況を理解せず、それに対して冷酷に対処するという点が実に不快。スチュワード曰く:「雇い人は、私と同じでユーモアを理解する」というならば、そういうシナリオにして欲しかった。[地上波(吹替)] 6点(2012-09-06 19:53:34)《改行有》 20. アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 前シリーズより格段に人間味が増したこの作品、主人公の現代的な生活スタイルと、アメリカの高校生たちの描写が実にリアルで引き込まれる。何と言っても、ピーターの本来の動作や肉体的特徴と、CGを駆使したスパイダーマンの動きが酷似しているのが素晴らしい。スーパーマンにも共通した特徴だが、マントやマスクをかぶることによって、普段は隠している潜在能力を思う存分発揮するあたりがアメコミの本領。日本の変身モノとは一線を画する。その意味で、主演俳優の肉体的特徴を忠実に拡張(augment)してCGで表現した本作品のこだわりと技量には頭が下がる。ニューヒーローの誕生だ。第2作・3作も頑張って欲しい。[映画館(字幕)] 8点(2012-07-01 21:06:31)
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