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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 「Size Doesn't Matter」というダブル・ミーニングのテーマをコミカルに演じた作品として、非常に好感が持てる。多少グロな部分はあるが、有名人をギャグで笑い飛ばすユーモアには余裕が感じられる。エンディングのズームアウェイ画像が映画の全てを物語っており、宇宙の真理に迫るとも思われる秀逸な仕上げ。[ビデオ(字幕)] 7点(2012-05-27 21:42:37)

2.  ガタカ 芸術的な近未来の映像と流麗な音楽に心酔。For whatever it's worth..., I'm here to tell you that it is possible. と諭す主人公の言葉がすべてを物語っています。現実を見つめ自身の限界を超えようとする主人公に対して、過去の栄光に囚われたまま不運を呪う「もと」エリート。クールな取引で出会ったふたりの関係が、次第に尊敬と友情に発展していく様が見事です。自身の不運を呪うのではなく素直に受け入れること、そんな人生についての示唆に富んだ作品となっています。ジュード・ロウがタバコを吸うシーンが妙に美しく、ユマ・サーマンの、後の作品では見られないゴージャスな美しさも魅力です。[DVD(字幕)] 10点(2009-11-04 06:45:09)

3.  マトリックス 公開当時の衝撃は今も忘れない。全く新しい映画が公開された感じ。ワイヤーを駆使した宙吊り映像は、人間不在のCGがSF映画を制覇するかと思われた動向に一石を投じた。オープニング間もなく、トリニティが宙に浮くところから不思議な世界が始まる。ウィリアム・ギブソンが「ニューロマンサー」で描くサイバーパンクの世界が、解り易く面白く描かれている。 マトリックスは、この初作に尽きる。10年に一度は、こういったショッキングな作品に登場して欲しい・・・ 2作目以降のリローデッドやレボリューションズなどはまるで茶番劇、アホらしくて観ていられません。[映画館(字幕)] 10点(2009-09-02 20:50:29)《改行有》

4.  ホット・スポット どこにでもありそうな田舎町の事件を、アメリカ南部のかったるい雰囲気で描いている点が面白かったです。ドン・ジョンソンのキザさ加減は現代の感覚に馴染まないかも知れませんが。あと、ジェニファー・コネリーのファンなら必見! 本作品で初々しくもセクシーな役柄を演じる彼女はダントツの美しさです。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-25 19:07:49)

5.  ターミネーター2 《ネタバレ》 これまで観たサイエンスフィクション映画の中では、1~2を争うトップクラスの作品です。映画アビスで確立した液体のCGレンダリング技術を、本作品のプロットに合わせながら巧妙に活用したILMの技術と想像力には感服。ターミネーターが床に化けたり液体窒素で冷凍漬けにされるシーンなど、意表をつくギミックが満載です。 だが、そんな「見せ場」はあくまで脇役。観客を楽しませる映像づくりに終始せず、最初から最後までピシッと筋が通ったメッセージが見事です。メッセージを伝える道具としてビジュアルを効果的に無駄なく散りばめていくところに、制作者たちの品格を感じます。 サラ役のリンダハミルトンが実にカッコいい。鍛え上げた肉体は見事に「女戦士」を表現し、そんな母親の暴走を諭す子役のジョンも、妙に大人びたところが将来の「大物」を感じさせます。 強靭な風貌のシュワちゃんも、いくつかのコミカルなシーンが功を奏してか優しさが滲み出ています。ジョンを父親のように見守り、命を投げ出して戦う・・・マシンできるなら、人間にできないはずはない・・・そう呟くサラの言葉が身にしみる。 SF映画における架空の科学技術はあくまで道具であり、「何でもあり」ではありません。確固たる世界観を鋭く伝える綿密なプロット無くしては、単なる見せ物になってしまうでしょう。生命の価値を物語るエンディングも秀逸。全体が見事に美しくまとまった、アート作品です。[映画館(字幕)] 10点(2009-08-02 17:47:18)(良:2票) 《改行有》

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