みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響 感情を抑制できない、まさにガンマ線のように強烈な母と二人の娘の日常を描いた問題作。 気が強く奔放な姉と違い、大人しい妹は母に感情をぶつけることもできず、日々黙々と科学の勉強に励む姿に悲哀や孤独を感じる。 この母親がほんとに良いとこなしで、ひどさだけが目に付き気分が悪くなる。さらに過去に見た数々の作品の中でもトップクラスの後味の悪さ。 ただ、こんな話を思いつくこと自体はすごいと思うし、テンポも良くストーリーもしっかり練られていたので評価が難しいところ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-31 20:42:51)《改行有》 2. カンバセーション・・・盗聴・・・ 《ネタバレ》 前半は普通。しかしラスト30分で強烈すぎるほどのインパクトを残してくれた作品。ヘタなホラー映画よりよっぽど怖かった。 罪悪感に苛まれ、次第に心が病んでいく過程がよく伝わってきたし、テープの巻き戻し音や同じ台詞を心の中で何度も繰り返す等、「盗聴」が題材なだけあって「音」にこだわった演出も非常に効果的で、病的な雰囲気を増幅させている。 オチのどんでん返しと、ラストの強烈なしっぺ返しも監督の妥協の無さが伝わってきて好みだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-16 21:18:36)《改行有》 3. ストリートファイター(1975) 設定に惹かれて鑑賞したけど、盛り上がりにかける普通のお話にしか思えず。 生き様としてはかっこいいんだけど、肝心の格闘シーンがお粗末で・・・ 敵キャラの往復頭突きに衝撃を受けました。[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-12-28 21:13:51)《改行有》 4. タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 不思議な魅力があり、一度見ただけでは全て理解できたと言い難かった。 ラスト10分であんなに印象の変わる作品も珍しいし、 おそらく最も重要な問題提起をそこでしてくるセンスにも脱帽。 堕落した街に身を投じた男が、次第に退廃していく様が丁寧に作りこまれていて、 あの独特のBGMや、けたたましいサイレンの音が危険な趣を与えていて良かった。 今でこそ病んでいく人間が凶行を、という事件は国内外問わずよく耳にするようになったが、 この時代にそれを題材にしたスコセッシ監督の先見の明にも拍手。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-28 21:01:09)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS