|
1. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《ネタバレ》 この映画を語る場合にはずせないのがプロモーション。
北米で公開された当初は実際に起こった事件であるかのように
行方不明ホームページが開設され、
テレビで報道番組が組まれました(DVDに収録されている)。
加えてリアルで謎だらけの映像。
いうなれば大掛かりなドッキリだったわけです。
日本で公開されたころにはフィクションであることが伝わってきていましたが
それでも謎を追求するべく日夜掲示板などが盛り上がっていました。
監督コメンタリーなどをみるとなかなかしっかりとした設定があって
奥が深かったりします。
そして不快になるほどリアルに口論する出演者の見事な演技。
極限状態だとこんな空気になるんだろうなと身震い。
映画が突然の終わりを迎えるというのも見事です。
愕然としたあとに、
「撮影者が誰一人正常な状態ではなくなったのだから当然ここで終わる必要があるんだ!」とうならされたものです。
さて10年以上たった現在でこの点をつけられるかというと難しいですね。
現在では賑わっている掲示板があるわけでもないし、
フィクションであることはすでに有名になっている。
このスタイルでパラノーマル・アクティビティやRECなどが作られていますから
すでに斬新なスタイルとも言えない。
こういう映画単体で評価せざるを得ない現在の状況では
低く評価されてしまうのも無理ないような気がします。
それでも個人的にはロマンの沢山詰まった大好きなエンターテイメント作品です。
ロマン万歳![DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 03:59:41)《改行有》
2. アルマゲドン(1998)
再度見る機会があったので投稿。
アメリカ万歳感はみなさんの言うとおり
鼻につくところもあるし
ストーリーは定番ではあるが、
音楽がよく、演出・脚本とも
魅せるべきところは押さえ、
ブルースウィリスの確かな演技に
ささえられてなかなかの出来と思う。
残念なのは、
ハリーが
「仲間も一緒ならやってもいい」
とまでNASAに押しこんだ
あの問題だらけでそそっかしいハリーの仲間たちが
”宇宙に行ってもやっぱり問題だらけでそそっかしかった”
ところ。
「これはひどい連中だ、
こんなんで大丈夫か?
いや、だがハリーがあんなに押したのだ。
それぞれの才能をみせつけて
”やっぱやるときはやるんだね!”
”だからハリーはあんなに押したんだね!”
”これがプロってものか!”
を見せてくれるに違いない!」
という期待を少なからずもったのではないだろうか?
そこにカタルシスがあるかのような前振りをしていながら
期待をはずされる感触。
力を入れて作られた作品であるにも関わらず
評価が今ひとつになってしまったのは
わかりやすさを優先した娯楽大作に対する
反感だけとは思えないのだった。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-05 08:07:21)《改行有》
|