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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 蜘蛛巣城 心情の表現技法や能を使う演出が面白い。 しかし思い返すと三船敏郎の馬を乗り回したり刀を振り回したり、声を荒らげる姿が最初に出てくる。 物語としては現代人には刺激が足りないのかもしれない。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2025-02-01 17:55:28)《改行有》 2. 情婦 《ネタバレ》 本筋が文句なしに面白い。その上に演者の表情や小道具使いにコミカルさがあって、気持ちいいほどのメリハリがある。 細かい部分に製作者のこだわりを感じますし、複数回見ても新たな発見がある人が多いと思う。 終盤は圧巻の展開でしたが、殺すところの演技が緩かったのが珠に瑕でした。しかし余韻はたっぷりで大満足です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-22 11:25:06)《改行有》 3. 旅情(1955) これだけ古い映像でベネチアの建物や景色に感動するのだから、実際に行ったならどれ程だろうと思ってしまいます。 ベタですが、子供はスパイスになっていますし、裸足です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-15 19:20:49)《改行有》 4. 忠臣蔵(1958) 忠臣蔵については大まかな流れくらいしか知らなかったですが、十分なほど楽しめました。 登場人物が多くて誰が誰やら細かいところは確認できない所もありますが、それでも楽しめ感動できたのは普遍的な情緒があって感じられるからでしょう。 忠臣蔵をあまり知らない人にはおススメです。私は詳しいところを調べたくなりました。数百年前の大昔から楽しまれていたのも頷ける![CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-27 17:09:57)《改行有》 5. 二十四時間の情事 《ネタバレ》 男女の関係を通じた戦後時代の距離感が面白い。映画の多くは二人の会話である。会話を重ねお互いの距離は近づいていくが名は知らない。形式ばったことを軽視することで、奥深い情感が滲み出てくる。 詩的で軽妙な会話を見ていると、読みやすい本を読んでいるようで心地良くなるし、フランス女性の感情を想像したくなってくる。 彼女は酒などでは癒し得ない傷があり、それが原因となって日本男性への気持ちに葛藤している。しつこいくらいの葛藤が、戦時の平時とは違う異常性を強く考えさせられる。戦争について精神的な後遺症をこの時代にピックアップした点は驚きだ。 二十四時間の情事の後、彼らはどうなったのだろうか考えさせられる。最後に互いに名前を知らないことが強調されるから、教え合うことで情事は終わるのかな。何となくそう考えたくなったから、反戦映画としての意義も十分あるのかもしれません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-29 16:25:35)《改行有》 6. 羅生門(1950) 《ネタバレ》 ずいぶん昔の白黒映画ですが、当時としては大変前衛的で斬新な演出方法や作品展開だっただろうなと想像させられました。 多襄丸が木陰で寝ていて枝葉の影が揺らめくシーンはちょっとしたことですが黒澤監督の作品を作り込む情熱が見えます。京マチ子演じる妻が所持していた短刀の顛末もとても面白く、重要な伏線になっているにもかかわらず、短刀の存在を思い出せる程度の演出に留めていることが凄い。あと森雅之の冷めた目の演技もインパクトが凄い。 またストーリーについて。人間は嘘をつく。海外でも評価されているのを見るに、これは国や人種を超えて普遍的なことでしょう。そういったテーマで言及しているのも面白い。人間が自己の都合の良いように話をするのは、現代でもしばしば見られることで、時代を超えても楽しめる作品なのは間違いない! ただ、これだけ嘘をつく人間を見たら、坊主を演じる千秋実の言う通り人を信じられなくなる。私などは未だに志村喬が無事に赤ん坊を育てていることに疑問を持ってしまっている。恥ずかしいことだとは分かっているのだが…。[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-09-24 06:54:45)《改行有》 7. 隠し砦の三悪人 この映画は筋よりも三船敏郎のカッコよさが印象に残る。 あの馬に乗っての格闘や槍の対決の鋭い眼つき、女を馬に引き上げる肉体的な力強さには男が憧れるものがある。 こういう男は超人的な展開であっても、あり得ると思わせられるものがあるので見ていて楽しい。まさに役者が違うという感じがしました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-12 11:12:28)《改行有》 8. ローマの休日 《ネタバレ》 オードリー・ヘプバーンの美しさと切ないロマンスがこの映画を有名たらしめているのはもちろんであるが、最終的に各々が立場を受け入れている様が印象に残った。 特に記者とカメラマンの男二人。男たちの心情は察しきれないが、難しい判断をやってのけた彼らはカッコいい男そのもので憧れます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-16 21:45:01)(良:1票) 《改行有》 9. リオ・ブラボー 《ネタバレ》 3人が歌って、それを見ているチャンスのシーンがとても好きです。町を包囲され緊張感が常にある状況があってのそのシーンだっただけに、気持ちが晴れるような気分で見てる方まで楽しくなってきました。 チャンスの恋愛話は余談のように感じましたが、冒頭の痰ツボ?に金を入れてそれを蹴飛ばされるシーンやグラスに付いた血のところ、デュードを撃ってしまったスタンピー爺などなど印象に残るシーンが多く、多くの人が満足できる作品だと思います。[地上波(字幕)] 8点(2017-01-19 21:07:28)《改行有》 10. 黒い罠 《ネタバレ》 冒頭の意味のある長回しは今見ても引き込まれました。当時見た人はさぞ驚いたんじゃないかなあ。 物語は二転三転どこへ行きつくのかと思いましたが、バーの女主人が最後に全て持って行ってしまったような強烈な後味でした。 あれだけ右往左往したような展開で93分というのに、終わってから驚きました。編集が良いのかなあ。[地上波(字幕)] 7点(2016-12-12 18:42:56)《改行有》 11. 血槍富士 《ネタバレ》 時代劇と思って見ていると意外性を感じるかもしれない脚本。 主人をはじめ各々のキャラクターが相まって、とても良い話で終わると思いきや… 権八の長い槍を振り回して戦うシーンは迫力に圧倒され見入ってしまいました。そして最後の権八の姿が目に焼き付いています。[地上波(邦画)] 7点(2016-12-03 18:03:09)《改行有》 12. ベン・ハー(1959) まさに大作!囚人が舟を漕ぐ迫力!さらに競馬はそれを凌ぐド迫力!!(多少のチープさはあります) この映画が1959年にできたものだとは信じられない。古臭さを感じない。長さを感じない。本当に凄いですよ![地上波(吹替)] 7点(2016-11-30 18:07:16)《改行有》 13. 知りすぎていた男 全てに納得いく話ではないが、音楽やフェイクで飽きずに見ることが出来るヒッチコック作品は素晴らしい。 シンバルを鳴らすところは印象的。[地上波(字幕)] 5点(2016-11-26 13:30:51)《改行有》 14. 革命児サパタ エミリアーノ・サパタを全く知らなかった私にとっては、分かりやすいストーリーでメキシコの近代史に興味が湧いた。 しかしこの映画の中では、サパタという人物に魅力を感じることはあまり無く、中盤以後は彼の思想や理念を感じることが出来ず、ただ戦いが好きな人物という風に見えてしまった。 途中までは良いところもいくつかあった。大統領に一人反論したところや、自分の愛馬を青年に褒美とした等、懐が深くてカッコいいと思うような心に残るシーンがあった。 現代でも語り継がれるような教科書にも載る革命家と聞いて、どれだけ特異で魅力的な人物だろうと期待し過ぎたのかもしれない。[地上波(字幕)] 5点(2016-10-28 16:55:37)《改行有》 15. マダムと泥棒 《ネタバレ》 マダムが5人を引っ掻き回すようなベタな展開が見たかった自分には、消化不良だった。 5人がお金を盗んで手中に収めるまでは笑いありスリルありで、とぼけたマダムを使ってこの後どう展開するのだろうと期待が膨らんで楽しく見ていたが、後半はマダムより泥棒にばかり焦点が当たって、コメディとしては尻すぼみになって物足りなく感じた。 それならと引っくり返るようなオチを期待したけど、想像の範囲内で納まり残念だった。[地上波(字幕)] 5点(2016-10-26 16:46:47)《改行有》 16. 青春群像 《ネタバレ》 ストーリーは不自然で無理矢理なところがあるが、映像は展開の小気味良さを感じるし、テンポが良いので全く退屈しなかった。 モラルドや、更には駅で働いている子供を見るに、若いほど大人の様に振る舞えるのが面白い。実際、年齢では何も分からないものです。[地上波(字幕)] 6点(2016-10-05 12:28:43)《改行有》 17. 野いちご 《ネタバレ》 仕事を全うし、人に感謝され、功績を表彰される老人。しかし振り返ると満ち足りなく寂しさが残る人生なのは、弟との違いや女性たちの反応を見るに、気持ちを言葉や行動にするのが下手だからなんだろうなと感じました。 最後に家政婦のアグラさんとのやり取りから少しの変化が見られましたが、結局子供の頃の夢を見て自分を慰めるしかなく、時間は戻せないという暗喩を最後の最後にハッキリと突き付けられた気持ちになりました。 孤独って若い時は気にならなくても、年を取ってから特に感じるものなんでしょうかねえ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-15 18:01:36)《改行有》 18. 紳士は金髪がお好き(1953) 《ネタバレ》 法廷シーンでモンローでないことに気付かなかった俺にこの映画を批評する資格は無い![地上波(字幕)] 6点(2013-09-02 23:46:47) 19. 近松物語 《ネタバレ》 とにかく逃避行中のおさんが気持ちを爆発させる姿が熱すぎる! 船上で1度は死をためらったおさんが、最後には死を受け入れている様。茂兵衛といた数日は、それまでの日々よりはるかに濃密で幸福だったことがよく伝わりました。 普遍的な愛の表現と、その時代の背景の切なさが交差して、味わい深い情緒を醸し出していると思います。 でも現代に生きる者としては、あの結末をハッピーエンドとは言いたくない気もしますね。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-04-14 02:11:16)《改行有》 20. 決断の3時10分 《ネタバレ》 悪役に魅力がある映画はやっぱり面白いです。ベンウェイドの悠然としながらもどこか切ない表情と、ダンの貧しくも清い家族愛と勇気が導いたラストのベンウェイドの意外な行動は、意外ではあるが筋が通っていると思いました。この難しい心理と行動の筋を通したデルマーデイビス監督の細かな演出が特に素晴らしかったと思います。最後に雨が降るのも抜かりなく心地良いものでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-15 20:36:34)
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