|
1. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 この映画は観たあと何年経っても思い出すし、たぶん永遠に心に残り続けるだろう傑作だと思う。初めて見たのは20年くらい前になるわけだけれどストーリーを冒頭から終わりのジワタネホの砂浜まで全て思い出すことが出来る。物語も役者の演技も音楽もどれも良かった。特に良かったのは屋根の上で仲間達がビールを飲んでいるのを眺めているシーンとフィガロの結婚の手紙の二重唱を流して立て籠るシーン。どんな絶望的な状況になっても希望を持ち続けることが大切だと言い続けたアンディと希望は危険だと言っていたレッド。心に沁みる映画だ。[映画館(字幕)] 10点(2015-12-16 00:38:50)(良:2票)
2. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 "髪結いの亭主"が「妻の収入で暮らす夫」のことを指す言葉だというのは映画を見た後に調べて知った。 それは世間的には情けない話だけれど、この夫婦にとってはいつも一緒にいれて最高に幸せなんだろう。 子はなく、旅行もしない。ただ同じ毎日が過ぎていく。 官能的で美しい髪結いとお茶目な亭主。この映画は本当に大きな事件らしい事件は起きずに話が進んでいくのだけれど、アラブ音楽と美しい照明に撮影、夫婦のキャラクター、それらが独特の温かく妖艶で、どこか切ない魅力的な空気を作り出していることで見てて飽きない。また、その空気感がラストの青天の霹靂のような出来事をよりいっそう衝撃的なものにしている。少なくともあのラストに僕は呆然としてしまったし何が起きたのか一瞬理解が出来なかった。賛否は別れるものと思うけれど大人の寓話として見ればなかなか良くできた作品だと思う。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-20 10:03:09)(良:1票)
|