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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》  もう何十回見たかわからない。脚色が突飛すぎてキャラクターの誰にも感情移入できないし、泣けたりもしないのだが、マンハッタンを縦横無尽に駆け回るプロットと、ミランダとエミリーのセリフ回しがとにかく面白い。映像・音のすべてが気持ち良いテンポでできている。  ミランダの登場シーンやアンディの着せ替えシーンは絶対に映画でしかできない盛り上げ方だし、モチーフの反復による2つの世界の対比(「ミーティングに間に合わせるためにランチを捨てるナイジェル」「ミランダにキレてステーキを放り投げるアンディ」「炭水化物を摂らないエミリー」に対して、「いつも集まって飲み食いしている友人」「アンディのために夜食を作るネイト」「パリ行きがダメになった途端にパンを頬張るエミリー」)も面白い。  最後にネイトと復縁するアンディの心情はまったく理解できないが、これはわざとなのかなとも思う。なぜならこの映画は、ファッション界の悪魔的な魅力を描くことに成功していればいるほど、その世界を捨てるという決断がハッピーになりえないからだ。観客は無邪気に「ジャーナリストになる夢が叶ってよかったね」と思うことができない。だからこそ、観客に「ファッション界への未練」を思いきり感じさせるために、アンディはガキ臭い彼氏との元サヤに収まるのだろう。そして観客は、もう一度面接のシーンから映画を再生したくなるのだ。それが愚かなことだとわかっていても。[DVD(字幕)] 8点(2024-02-03 09:14:02)《改行有》

2.  殺人の追憶 《ネタバレ》  私は後味の悪い映画が好きで、この後に撮られた『母なる証明』を猛烈に支持しているが、この『殺人の追憶』には首をひねってしまった。美しいオープニング・イメージに心を掴まれながらも、おぞましい犯行シーンに戦慄しながらも、最後はイライラだけが残った。なぜなら、主人公に1ミリも「成長」が見られないからだ。  この観賞体験は、テレビ番組の「ザ・ノンフィクション」にとても近いと思う。「世の中には、こんな救いようのない人間がいるのか…」と胃が重くなる感じ。「他人の不幸は蜜の味」ではなく、ただただ臭いメシを擬似体験する感じ。それはこの監督の、ひいては韓国映画の持ち味として評価されている部分でもある。  しかし道中がエグく、後味が悪いとしても、カタルシスは用意されていなければならないと思う。『母なる証明』にはそれがった。あのお母さんは最後に、「社会的な意味での存在の変質」と、「母という本質のブレなさ」をダブルで提示してくれる。「母は母である時点で、存在としてすでに純化している」という反則技なのだ。  本作の主人公にも一応、「人を見る目があるという傲慢な自信が揺らいだ」とか、「容疑者を殺そうとする刑事を止めた」といった瞬間的な対比は用意されているが、あの局面であれば誰だって揺らぐし止めるだろう。そこに主人公の「成長」はなく、ただイライラさせられただけで終わってしまった。実話ベースとはいえフィクションなので、事件の凄惨さに胸を痛めて「考えさせられた」などというのは評価になり得ない。[インターネット(字幕)] 5点(2022-08-08 06:40:33)《改行有》

3.  エクトプラズム 怨霊の棲む家 《ネタバレ》  遺体写真(ポストモーテム・フォトグラフィー)や交霊会などの19世紀的オカルト要素を盛り込んではいるものの、それらはあくまで味付けにすぎず、よくあるC級ホラーだった。そもそも原題は『THE HAUNTING IN CONNECTICUT(コネチカットの幽霊屋敷)』で、エクトプラズムはストーリーの中で特に重要な意味を持っていない。ズレた邦題はホラー配給の伝統芸とはいえ、なかなかの詐欺タイトルと言っていい。  登場人物たちは「息子がガンで死にかけているのに葬儀場だった曰くつきの物件を借りる」とか「見るからに不気味な開かずの扉がある地下室を自室に選ぶ」とか、リアリティのない行動ばかりとるので感情移入がまるでできない。後半で明らかになる幽霊屋敷の設定も、トンデモすぎてカタルシスを得られなかった(「この家は葬儀場だった→葬儀場の主人は、霊能力を持つ少年を使って交霊会を開いていた」まではわかるが、「その少年の霊能力をさらに高めるために、死体を黒魔術で蘇らせた」あたりからバカバカしくなってくる……)。  『キャンディマン』のヴァージニア・マドセンをホラーで見られる!という感慨とともにワクワクしながら観たので、ガッカリ感ひとしお。[インターネット(字幕)] 4点(2021-09-06 11:00:02)《改行有》

4.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》  公開当時、まさに15歳だった。当時もいろいろ思うことがあったが、20年も経った今だからこそ冷静なジャッジが可能な気がする。  そもそも2000年当時の私たちの間には、漠然とした無力感が漂っていた。バブルを逃げ切った大人たちの残飯処理をさせられているという自覚。なんとなく渦巻く「貧乏クジを引かされている感じ」「未来に希望を持てない感じ」……  そんな私たちが本能的に求めたのは、「クラスごと破滅するカタストロフィー」だった。「一握りの人間だけが幸せになれる可能性」よりも、「確実に全員が不幸になること」のほうが魅力的だったのだ。そういった世相を、深作監督は的確に見抜いた。だからこそ、この原作に興味を示したのだろう。  しかし監督は、リアルな若者像をそのまま写し取ることをしていない。登場する生徒はみんな鬱陶しいくらいに生き生きしていて、どこかアツい部分を持っている。みんな「生き残りたい」と願い、アホみたいにクサいセリフを吐いて、血まみれになって死んでいく。恋人との心中を選ぶ者もいるが、それだって「どう死ぬか」を積極的に選択するエネルギッシュな行為だ。あくまでも深作節。そこが、この作品の魅力になっていると思う。  それはラスト近く、担任キタノの〈楽しかったろう、好きなやつと2人で生き残って〉という皮肉なセリフに凝縮されている気がする。「お前らダルそうなふりしてても、本当は生き残りたいんだろう?」という、老監督からの若い観客へのメッセージだ。少なくともこれは、近年の若手監督が乱発するデスゲーム映画からは得られない何かだと思う。  それでもこの映画が「見せかけだけ」と言われてしまう最大の弱点は、「BR法」そのものの意味不明さだろう。これは、原作小説の設定(太平洋戦争で勝利してバリバリの軍国主義が続いているパラレルワールドの日本)をカットしたためなのだが、それならば、きちんと説得力のある設定を練ってほしかった。シーンと完全にマッチした天野正道のサントラも素晴らしいだけに、この一点がどうしても気になってしまう。[映画館(邦画)] 7点(2021-07-24 17:36:14)《改行有》

5.  ハウルの動く城  「荒唐無稽と支離滅裂は違う」という言葉をどこかで聞いたが、まさにその通りだと思った。  『千と千尋の神隠し』も行き当たりばったりなストーリーだったが、あれは主人公が子どもなのでギリギリ納得もできる。ソフィはけっこういい大人なのだから、確固たる指針を持ってストーリーを引っ張っていく責任というものがあるだろう。場面場面で意志の強そうな言動をさせて、魅力的なヒロインっぽく見せるだけではダメだ。  肝心の中身がないから、小手先のジブリ節(食事シーンやマルクルの大笑いなど)も鼻についてくる。ソフィの涙の粒はいくらなんでも大きすぎてギャグかと思った。[地上波(邦画)] 4点(2021-05-21 19:36:50)《改行有》

6.  かもめ食堂 《ネタバレ》  画作りと独特の空気感は面白いのだが、「ハートウォーミングなドラマです」と言われると、どうもしっくりこない作品。  サチエもミドリもマサコも、特に強いこだわりがあってフィンランドに来たわけではないと言う。でも、北欧ってふらっとたどり着くような場所だろうか……まずここから、疑ってかかってしまう。「みんな嘘ついてない?」と。  サチエのパーソナリティーも最後まで掴めない。初対面のミドリを家に引き入れたかと思えば、人嫌いのようなそぶりを見せるのはなぜなのか。即興の「こじつけトーク」で舌をペロリと出したりするが、それは核心を突かれたくなくて、話題を逸らすための術なんじゃないのか。たまに垣間見せるホンネ(父との関係など)すら、嘘のように思えてくる。  いったん否定的な反応を見せてから、「いや、いいんじゃないですか」と付け加える会話の多さに、すべてが表れている気がする。この「本当は心を開いていない感じ」が、最後まで引っかかってしまった。[地上波(邦画)] 6点(2021-05-20 19:21:16)(良:1票) 《改行有》

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