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1. 怪物團
《ネタバレ》 今では絶対に作れない作品。
フリークスたちのインパクトが凄すぎて、よくこんな映画が撮れたものだと驚きました。
いろんな身体的特徴の人たちが出てきますが、皆不足している部分を補う技術を身につけて逞しく生きています。
四肢が欠損してる男性が、口だけでマッチに火をつけて咥えてる煙草に火をつけスパスパ吸うシーンが特に印象的でした。
怪物とは何か。
人の心を言うのなら、間違いなくクレオは怪物。
ハンスをヘラクレスと一緒に嘲笑う顔や、仲間だと言われて激怒する顔の醜いこと。
最後、その醜い心に相応しい姿になります。
有り得ない姿で怖かったです。
フリーダは本物の淑女。
クレオに心を奪われて別れを切り出すハンスに「私の望みはあなたが幸せになることだから」と一言も恨み言を言わずに受け入れます。
そしてラストも、自責の念から引きこもりになったハンスを救います。
クレオたちに復讐する嵐のシーンがおどろおどろしく怖かったので、この光の差し込むラストを見れて良かったです。
怖いシーンもあったけどホラーではなく、ストーリーも平凡ですが、いろいろ考えさせられました。
機会があれば見るべき作品だと思います。[インターネット(字幕)] 9点(2020-07-07 17:40:42)《改行有》
2. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 見てる間中顔がほころんでました。
七兵衛を殺した奴等以外は登場人物が皆愛すべき人たちで、
ほのぼのしてとても癒される作品でした。
養子の悲哀を帯びつつ、ちゃっかり浮気も楽しむ源三郎。
丸顔で愛嬌があって憎めないキャラクターですね。
美人の奥方の焼餅も可愛い。
そして何と言っても丹下左膳とお藤のカップルのツンデレぶりがいいですね。
お互いに憎まれ口を叩いて口は悪いけど、気持ちがとても暖かいのが伝わってきて、言葉と行動が反対なのが面白かったです。
ちょび安を引き取るまでの件は泣けました。
ストーリーは単純だけど、無駄な場面を省いたテンポの良さ、会話の妙、キャラクターが際立ってるし、見た後心が温まる、とてもいい作品でした。[DVD(邦画)] 7点(2014-10-21 23:13:47)《改行有》
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