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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 金星怪人ゾンターの襲撃<TVM> ロジャー・コーマン作品をラリー・ブキャナンがリメイクしたという、つまり腐った毒キノコみたいな映画(正確にはテレビ映画)。 オリジナル版唯一の魅力であった金星人の笑えるデザインすら、特に笑えもしない普通にダメなものに変えてしまうブキャナンのセンスには、思わず目を閉じて十字を切りたくなる。 ただ、一時期のテレ東が、何のつもりか深夜枠で繰り返し放送していたという点では個人的に思い出深い作品。あの枠何だったんだろ……。[DVD(字幕)] 1点(2013-07-12 18:49:00)《改行有》 2. リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960) おそらく多くの人が抱いているであろう、「舞台やリメイク版のほうがよく出来ている」という認識。 それは間違っちゃいない。この映画はブラックユーモア映画としてはソコソコ程度の出来だし、若き日のジャック・ニコルソンが出ていたり、ミュージカル化やリメイク化がされなければ、最近の世代の目に触れることなく消えていった映画の一つだろう。間違っちゃいない。 だが、撮りようによってニコラス・ケイジがかっこ良く見えることもあるように、見方を変えればものごとの形は変わってくる。 視野角を思いきり狭めて見てみよう。 ロジャー・コーマン映画としてリトルショップ・オブ・ホラーズを見た時、これは間違いなく大傑作なのだ。 そう、「タイムコップはヴァンダム主演映画の中では驚くほど面白い」とか、「アルバトロス配給の中ではアメリは歴史的名作」とか、そういう形式のポジティブシンキングだ。 その時その時の時代背景を知らなければなんで撮ったのか分からないような消耗品を連発し、人材の発掘および流出以外に何ら世間への貢献を果たしてこなかったロジャー・コーマンという男が、珍しく「映画監督として」普通に人を喜ばせた(早撮り記録を作ろうとして現場に迷惑をかけたという話はあれど)という点において、これは間違いなくコーマン歴に残る一本なのである。 最後に一つだけ真面目なことを言うと、オチの付け方はマジでこのオリジナル版が良いと思う。6点。[ビデオ(字幕)] 6点(2013-06-25 03:02:08)《改行有》 3. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 映画の歴史において重要な意味を持つ作品。 世に生まれる価値のあった一本だということは揺るがぬ事実だろう。 ただ、そういう欲目を取っ払い、現代の感覚で内容のみを見れば、やっぱりツラい部分はある。強引な編集とか、がんばってるけど解消しきれてない中だるみとか。 今見るなら、「これが元祖モダンゾンビかー。へー」「このハゲうるせーなオイ」とか言いながら、友達どうしで酒飲みながら見るような楽しみ方がいいかもしれない。[DVD(字幕)] 5点(2013-03-30 01:24:40)《改行有》 4. ラ・ジュテ キレのいい短編SF小説に挿絵を入れたような映画。ほとんど静止した画像の連続で描かれる。 画像は通常撮影された映像のフィルムから切り取ってあるそうだが、これは良い意味での不細工さというか、カッチリしていない感じがあって良かった。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-06 11:11:00)《改行有》 5. 死霊の盆踊り この映画の見方を教えよう。まず、プレイヤーにこの映画のディスクをセットし、取りだし口をアロンアルファで接着する。これでそのプレイヤーは他の映画を見なくても良くなる。次にリモコンの「再生」以外のボタンをドライバーなどで壊す。「停止」と「早送り」は特に念入りに壊しておこう。あとは誰かに頼んで椅子に体を縛りつけてもらい(体の拘束方法は時計仕掛けのオレンジを参考にすると良いだろう)、ゆっくりと観賞するのだ。さあ、あなたも良き盆踊りライフを![DVD(字幕)] 0点(2012-12-09 15:36:51)(笑:2票)
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