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プロフィール |
コメント数 |
22 |
性別 |
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自己紹介 |
点数の基準として 「ソナチネ」10点 「昭和残侠伝 死んで貰います」5点 「死霊の盆踊り」0点 としております。 なお5点と0点は名誉点としており、 事実上の最低点は1点としております。 |
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1. 幕末太陽傳
《ネタバレ》 大変に面白い映画でありました。ちょっと信じられないくらい凄い。粋なスピード感で押しまくるのかなと思ってたらフッと翳りのある場面が挟まれたり、抑揚のつけ方が抜群。落語ベースの喧騒の中で段々と集約していく物語の構成も素晴らしい。フランキー堺最高!ビシッと決まったセットやダイナミックなカメラワークにも目を引かれました。観賞後に幻のラストの事を知って、残念至極。そっちの方のラストを観たかったな。それで9点にしようかと迷いました。でもやっぱり10点!![DVD(邦画)] 10点(2013-12-19 00:17:37)
2. どん底(1957)
《ネタバレ》 原作未読。役者の演技が皆キレッキレで名演の応酬の群像劇ときたもんだから、私の五臓六腑に染み渡る様でございました。長屋からみんなが出て行ってふっと無人になり、人が入ってくる、あの間が良い。ラストの締めが悲しくもかっこいい。他人様から見たら只のつまらない嘘でも何でもすがるものがなきゃ生きていくのも辛いのよ。といってただすがるだけでどうにかなるでもない。黒澤映画の底に流れるものの一面を見た思いです。時を置いてまた観たい一本。[DVD(邦画)] 8点(2013-12-13 07:31:20)
3. 仇討崇禅寺馬場
《ネタバレ》 く、暗い・・・恐ろしく悲しく、また美しい。
ある二人のつまらぬ「虚栄」によって生まれた諍いが仇討ちを招き、仇討ち騒動が更に多くの人々に悲劇をもたらし、その中心に置かれてしまった大友柳太朗はアイデンティティが崩壊、生きる事も死ぬ事もままならなくなり狂気へ沈み込んでゆく。どんどん過激になる凄絶な演技、怖いです。一方で画はさすが綺麗で、台詞のやり取りも粋。
伝染病の様に広まり深まりゆく悲劇もお馴染みの群集シーンによって彩られ、ああこの監督の映画だなあと思わせてくれます。抗いがたい陰鬱な魅力に満ちています。僕は好きですね。。。[映画館(邦画)] 9点(2013-10-20 18:16:21)《改行有》
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