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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 血の祝祭日 《ネタバレ》 動かないカメラとほんわかと間延びした会話がエド・ウッドの映画を想起。この手の映画好きにはたまりません。しかしエド・ウッドの映画よりはテンポが良いですね。もろに低予算な作りなれど、豊富な殺しと人体破壊の残虐さ、殺人鬼役の俳優の不気味さが気持ち悪くて心地よし。渋めの外見とは裏腹にボンクラ気味キャラの刑事も本作のヘンテコムード醸成に寄与。終盤は突然ブラックなアメリカンジョーク連発と最後まで見所が多かったです。刑事さん、帰っちゃ駄目だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 12:41:52) 2. 博奕打ち 総長賭博 《ネタバレ》 かっこつけすぎだぜい!と言いたくなるほどの撮影、カットに惚れ惚れ。 仁侠映画というジャンルのルールを逆手にとったストーリー展開の隙のなさにメロメロ。 ラストで主役の鶴田浩二に突きつけられるナレーションの無情と、鶴田のあの行為。音楽の入り方のタイミングの巧妙さ、名和宏が他の映画と比して抜群にかっこ良い等の役者の見せ方。もがけど沈んでゆく鶴田の姿には監督、脚本家、主演男優の方向性の一致を見たり。と、もう10点!と言いたい映画です。 だがしかし、私はこの映画に10点つけられんとです。堪忍です。何故か。全く個人的な理由によります。この映画の悪役である金子信雄の顔芸が気になってしかたないのです。彼が出る度もうあの顔芸が気になって気になって、映画の本筋から脱線したところで楽しんでる自分がいるのです。仁義なき戦いだと脱線しないんですよねえ。ごめんなさい。この映画も金子信雄も大好きです。差し引いても9点。[映画館(邦画)] 9点(2013-07-31 21:49:07)《改行有》 3. 死霊の盆踊り 《ネタバレ》 これはひどいという評判を知っていたにも関わらずオープニングから肝を冷やしました。その後もダラダラとした墓場のスベリ芸大会に震撼しっぱなし。これが絶対強者か。でも憎めない。おっぱい素敵だし。おっぱいはいいよやっぱり。主要人物である捕まっちゃう男のキャラと台詞からはエド・ウッドの心の叫びが聞こえるような気がします。おっぱいとエドの魅力に敬意を払って名誉の点数を献上。[DVD(字幕)] 0点(2013-07-30 00:03:33) 4. 日本暗殺秘録 《ネタバレ》 オールスター陣が実在の日本のテロリスト達を熱演というだけでも満足なのに脚本ががっしりしててお腹一杯。POV方式を用いている話には驚きも(テロリストのPOV…)。 惜しむらくは怒涛のテロ話連打の後に出てくる千葉真一主演、血盟団編の長さ。ここでいきなり話が長くなりテンポがかったるく感じられてしまうのが残念です。長いだけの理由がちゃんとあるものの、自分の体感では長いです。好青年な千葉真一、テロリズムの真髄を熱く語る田宮二郎や胡散臭い迫力に満ちた片岡千恵蔵の演技などは最高。そしてラストの226事件でのトラウマもんなクライマックスの画を超えてゆく鶴田浩二の演技も最高。 エピソードだと高橋長英主演、ギロチン社事件の会話と切なさが印象的。 個人的な愛着も込めて8点とさせていただきます。[映画館(邦画)] 8点(2013-07-29 23:38:24)《改行有》
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