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【製作年 : 1890年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 世紀末の印象派 《ネタバレ》 メリエスによるマジックもの。 台の上に立たせた女性の人形を本物の女性に変え、お次は布をかぶせて台の上の筒の中に瞬間移動させる。 今度は女性を担ぎ上げたかと思うと粉微塵になって消えてしまう。 マジシャンは自分をテレポートさせたり、先ほどの女性に早変わりしたり、また元に戻ったりを繰り返し煙と共に消え去る。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-30 15:42:00)《改行有》 2. 宇宙飛行士の夢 《ネタバレ》 ジョルジュ・メリエスの短編「月まで1メートル(宇宙飛行士の夢)」。 巨大な望遠鏡、勉強中の学者、そこに現れる悪魔と謎の女。現れたかと思うと消え、学者が黒板にメモを書くとそのメモにイタズラをし、地球と月をくっつけて「人」にして小馬鹿にする。 学者の道具は次々と消え去り、望遠鏡も巨大な月の顔に食われてしまう。傘を差したら吐く息に溶かされ、子供が二人飛び出すわ遠のいて箒をかわすわやりたい放題。 すると月が美女に変わって降りてくる、三日月の椅子、美女に振り回されてとうとう窓さえ消滅し閉じ込められ、謎の像が出現する。 突撃した爺さんは月に飲み込まれてバラバラ、そして女王の手によって蘇り、悪夢のようなひと時が終わる。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-30 15:39:36)《改行有》 3. 魔術師(1898) 《ネタバレ》 黒い衣装をまとった魔法使い風の男、手を翳して机や箱を出したかと思うと箱に飛び掛かるようにして消え、箱の中から白い道化師のような男が現れる。 道化師が椅子に座ると、机は白い布で包まれその上に食事のようなものが出てくる。道化師が味見をして食べようとしたら何もかも消えてしまう。 道化師はすっ転び、その後ろに髭面のイカツイ男が突然現れる。 男が道化師の肩に触れた瞬間、何の脈絡もなしに胸像の前で考え込むギリシャ人の哲学者?風の男が現れる。男が胸像を台の上に置いて砕こうとしたら、胸像は生身の女性に変わり「何すんのよ!」と言わんばかりに男をぶん投げてしまう。 そして像の全身像のようなポーズをした女性が出現する。抱き着こうとする男をかわすように次々と別の女性が現れる。最後には何もかも消え、突然現れた男に後ろからケツを蹴られて終わる。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-28 17:11:07)《改行有》 4. リュミエール工場の出口 《ネタバレ》 いきなり工場から溢れ出てくる人々の姿。犬が時折飛び出し、ドアも開けられ、カバンといった荷物を持って帰っていくようだ。中には自転車に乗ったり馬車に乗って帰っていく者も。 季節は流れて同じように帰っていく人々。 今度は工場の奥がくっきりと映っている。前はかなり暗くて屋根の一部しか見えなかったのに。前回より少し近づいて撮ったのだろうか?ドアも最初から開いている。馬車の馬が1頭増えている。白馬だ。前は1頭の黒い馬だけだった。 今度は門が開けられるところから始まる。 一番最初は門の存在があるのか分からなかった(最初から開けっ放しだっただろうか)、2回目はドアがほとんど開けられた状態から始まっていた。服装も微妙に変わっている。 リュミエール兄弟は、季節ごとに時間をかけて工場から出てくる人々の様子を記録したという。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-28 17:05:40)《改行有》 5. 壁の破壊 《ネタバレ》 世界で初めて逆再生といった技術を取り入れた作品。 映画が誕生した初期からこんな試みをしていたのか!流石リュミエール兄弟だ。 崩れかかった壁を取り囲み破壊にかかる男たち、壁に機材をあて、機材のハンドルをぐるぐると回して押し倒そうとする。男たちもつるはしや棒で押すのを手伝い、壁を倒す!もうもうと辺りに立ち込める煙、倒れた壁をさらにつるはしで崩していく。 そこから逆再生がはじまり、みるみる壁が元通りになっていく。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-28 17:03:40)《改行有》 6. ロベール=ウーダン劇場における婦人の雲隠れ 《ネタバレ》 メリエスのトリック撮影。 マジシャン、現れた女性に縞模様の布をかぶせて消し去り、ガイコツになったり元に戻したりする。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-22 20:54:28)《改行有》 7. 幾つもの頭を持つ男 《ネタバレ》 メリエスが自ら自分の頭をもぎ取ってしまい、頭だけになった分身が増えて会話や演奏をしたりする。 肝心の歌はマズいものだったらしく、メリエスはマンドリン?でその分身たちを潰してしまう。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-21 22:54:15)《改行有》 8. 呪われた城 《ネタバレ》 ジョルジュ・メリエスによる1分にも満たない作品だが、今回見たカラー版の鮮やかな色彩が忘れられない。 基本プロットは「悪魔の館」とほぼ一緒。 後の「悪魔の館」にも出てきた白い布をまとった魔女やガイコツに甲冑の騎士。 次々と切り替わるシーンを綺麗な色彩で拝められたのは嬉しい。 メリエスの作品にはメリエス自ら着色したフィルムが幾つかあるが、この作品は最も色合いの素晴らしい作品ではないだろうか。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-21 22:36:32)《改行有》 9. 列車の到着 《ネタバレ》 「ラ・シオタ駅への列車の到着」。 リュミエール兄弟が撮った短編群の作品の一つ。 駅のホームで列車を待つ人々、遠くからグングン手前に近づいて来る列車。それを待ちかねたように近づき、止まった列車に乗り込んでいく。 列車の先頭は劇中二度と出てこないが、ファーストシーンの列車のインパクトと人々の移動が最後まであの黒い物体を「列車」だと観客に認識させる。 このドキュメンタリーの先駆けでもある1分にも満たない“一瞬”が、今の映画の“一瞬”の積み重ねに繋がっていく。[DVD(字幕)] 9点(2014-06-02 02:10:52)《改行有》
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