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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 評判が悪かったので期待してなかったせいか結構面白かった 呪怨シリーズは最新作も含めすべて見た 呪怨ハウスが少しだけ出て来たようだが、むしろ呪怨ハウスである意味が無かった オリジナルの呪怨の悪霊とは違う相手に殺されたので、呪怨オリジナルハウスを匂わせる家はむしろ出てこない方が良かったのではないか 黒い少女の存在そのものがいつもの白塗り少年と同質の物ではあるが、異なる物であると言う、呪怨スピンオフとして、この映画が存在したほうがずっとリアルだった オリジナルとの関わりが、途中にちらっと見えた白塗り少年程度に止めておけばいいのに 映画そのものは、悪霊に取り憑かれた人達が、どんなに対策しても救われる事無く死んで行く その様が妙に哀しくて味があると思っただけに、無理矢理呪怨ハウスを出したのは間違いだと思う 相変わらず登場人物のエピソードが時系列を無視して語られる手法は面白い 呪怨スタイルと呼んでもいい演出ではなかろうか この手の映画に嘘くさいキャスティングは不向き 勝村政信のお笑い臭に違和感がある さらに殺したと思われる女を埋めるエピソードは無くてもいい 特に埋めたはずの穴が一瞬でまた元の状態に戻ってたとか、物理的に不可解な現象はシラケる 悪霊なら何でも出来るのか?とは思えないのだ リアリティの質はある程度は考えてほしい 勝村のその後も投げっぱなしなので、あのエピソードそのものが無ければ、この映画はシンプルに哀しい話で良かったと思う [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:07:45)

2.  着信アリ2 《ネタバレ》 前半3分の1ぐらいまではそこそこ怖い 冒頭から脅かしてやる気満々の始まりで、見る方向がわかって見やすい その分リアリティとかは幾分犠牲になるだろうなと思って見たが、案の定わかりやすすぎる 後半からはカメラアングルが切り替わって、背景がカメラの中に入って行くと必ず幽霊が出るみたいな展開が多過ぎて、完全に幽霊がインフレ状態 肝心の携帯着信音も節操無く鳴りまくって、まったく怖く無い 人一人殺すのに何回電話してんだよって思った 終盤にいたっては、幽霊が関係者をいたぶる状況がずっと続いて、幽霊というよりもモンスターぽくなって怖さがかなりダウンする 出て来る幽霊達も、これまでに殺された人達が脈絡無く出るといった感じで、お化け屋敷状態と化す あいかわらず状況を長々とセリフで説明とか、廃炭坑を徘徊する登場人物達も、意味無くバラバラに行動するとか、突然アパートに帰る瀬戸朝香とか(エンディングでその理由が明らかにされるが物語中ではかなりの違和感だ)作り手の都合に合わせた危機が主人公達を襲うのがホラー映画の定番すぎて、続編としては意外な感じがまったく無くてつまらない 前作の繋がりや、解明された事などがまるで無くて、前作の不思議な感じも全くしない 前作の登場人物達が出るのだから、前作の後日譚を印象的に描いてもらいたかった 前回、口にくわえていたあめ玉が石炭とかになるなら、ミステリアスでもなんでもなくて、ただの状況説明ならば無くてもいいだろう なによりも瀬戸朝香があいかわらずの大根振りで、いつもの気が強いヒロインを一歩も出ない演技が退屈だ この人が出るととたんに映画が安っぽくなるな 前作のヒロインとは対照的だ ヒロインの過去とか、冒頭の幼稚園に迎えに来た気持ち悪い親とかが、本筋とは全く関わりが無くて、迷彩にもなっていないのはシナリオの練り具合が悪いとしかいいようが無い ビックリ箱的な映画を作りたいなら続編ホラーである必要が無いのでオリジナルでやったほうがいいだろう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:06:28)

3.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 原作と押井守との相性が良いせいか原作の世界観は巧く出ていた しかし一部アニメ用に追加エピソードがあったり、圧倒的にリアルな戦闘シーンがあったりして、原作の淡々としたパイロット達の寄宿舎生活が薄れたのは残念だ キルドレの説明が原作にはほとんど無いが、アニメではだいたい想像が付く様になっていて、その部分に起因することでエンディングが劇的に原作と違う この部分は賛否あるのではないだろうか 途中途中にも押井節が結構強くて、レストランでの草薙の独白とかけっこうクドい 原作は単純に言えば殺されなければ死なない 死んでも再生されてしまう(ここは原作と違う)キルドレというクローンもどきが、愛している人を次々に見送らなければならない日々を、死を実感できないキルドレ達の目線で描かれている 原作はクローンとは一線を画す描き方なのでそこがまったく違う しかし死という深いテーマを描いているにも関わらず、死を厭う世界観を持っていない連中なので、始終淡々と話が流れて行くのが不思議な透明感を見せているのだ 原作のその世界観を理解するには、少しドラマチックすぎるラストかもしれないと思った むしろ主人公が草薙を救った所で終わってしまえば良かったんじゃなかろうか [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-05-16 00:05:17)

4.   《ネタバレ》 さほどの恐怖演出はないが結構怖い 黒沢映画は当たりはずれがあるがこれは結構あたり 冒頭から主人公のキチガイ振りが結構ヒドくてイライラさせる 役所広司は狂った役も巧い 不快感をあおる黒沢映画の手口だ しかしいつもの回収されない伏線等は無く、普段よく使われる不快な音楽や効果音なども無くいたって普通 その分普通のホラー映画としては出来がいいという印象だが、黒沢映画としてはいつものキレに欠けるかな しかし普段の黒沢スタイルがいまいち気に入らない自分としては歓迎したい オチもホラーの定番だが悪くない オダギリジョーやら伊原剛志やら加瀬亮やらの、存在感のある役者の存在理由がよくわからないが、並のホラー映画ならそんなことは鼻っから関係ないだろう 葉月里緒奈の幽霊が最初っから普通に幽霊なのがつまらない 存在を曖昧にしたほうがヒロインの小西真奈美とダブルヒロインで、むしろ人間ぽい演出にした方がミステリー度も上がって良かったんじゃなかろうか ヒロイン二人がどちらも実は幽霊だった的なオチなら意外性があって楽しかった しかし黒沢映画のファンならば不満が残るだろうが私はいつもの黒沢映画よりも面白かったと思った[DVD(邦画)] 7点(2015-07-05 13:36:42)

5.  第9地区 《ネタバレ》 エイリアンと地球人の言葉は何故通じるとか、何故エイリアンは反撃しないとか、そもそも宇宙船の燃料を浴びたら何故エイリアンになる?とか、設定がおかしいところは山ほどあるが、そんなことはどうでも良くなるほどおもしろい 人間目線からいつのまにかエイリアン目線に移行するところが非常にスムーズ 最後のパワードスーツ戦は見た事が無いぐらいすごい 特に司令船を狙ったミサイルを掴みとるところはカタルシス爆発だ そそり立つパワードスーツの背景に浮かぶ巨大マザーシップとかグラフィック演出も抜群 エビと主人公とのバディ感は海猿以上 手が同じだと言う理由だけでなつくエイリアンの子供がかわいい でも、グロシーンはいいとしても エイリアン汚すぎ ゲロシーン多すぎ でも世間がいうほど人種差別がどうこうとかは余り感じないかな[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-06 11:06:34)(良:1票)

6.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 ナウシカから続くイメージでは最後の作品だ 最後まで見るとお話としてはたわいない いつものように強いヒロイン 『千と千尋の神隠し』のハクと被るハウル メカはナウシカ 狡猾なのにどこか憎めない敵 安心して見ていられるジブリスタイルの集大成だ しゃべる炎やら飛び跳ねるカカシやら可愛くない犬やら愛すべきキャラクターも満載でちょっとあざとい 終盤からエンディングにかけてもちゃんとしたオチは無く、見る人の想像でまぁいいか的な展開で終わる 王道アニメの大団円にしてやったんだから、メンドクサイ理由なんか自分たちで考えてくれって言う事だろうな 前作の『千と千尋の神隠し』もそうだったし パヤオはオーディエンスの想像に任せる部分が多いな しかしラストがここまで投げっぱなしでなければ傑作だったんじゃなかろうか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-05 02:24:26)

7.  バベル 《ネタバレ》 冒頭ブラピの奥さん役のケイト・ブランシェットが結構いやな女ぽくってちょっとやだなと思ってたら、日本パートでは菊地凛子がさらにいやなネーチャンでちょっと感情移入が難しい感じになってしまった この二人の描き方がもう少し感じがよければこの映画がもっと面白かったと思った しかし菊地凛子はなかなかの熱演で私の好き嫌いの問題であることははっきりわかっている 菊地凛子扮する千恵子は完全に病気で普通はあんな高校生は存在しないと断言できる その辺もちょっとやりすぎだと思ったリアリティを損なう 日本パートでは、こじゃれたカフェで定食みたいな物を食べてるのも変だった 物語は「風が吹けば桶屋が儲かる」的な無常観たっぷりの傑作だと思う しかし「バベル」と言うタイトルはピンとこなかったな、テーマの言葉の壁とかも感じなかった 有るのは無常観 3つの場所で起こった出来事をある程度時系列を無視して描く手法は見事だ モロッコのパートではあいかわらずわがままなアメリカ人が集まってイライラさせる 原因となるモロッコのくそガキ達もバカな行動ばかりしてイライラに拍車をかけた メキシコパートも同じく考えなく自己中心的な登場人物だからこそのトラブルで「クロッシング」を彷佛とさせて無常観をあおる 役所広司が元凶のライフル銃をガイドにやる過程は描かれないし、菊地凛子が刑事に渡したメモの内容もわからないが、刑事がメモを読んだ時のやるせない表情は心に残った 日本映画ならどちらも印象的に描いただろうな 日本映画は何でも説明しすぎるから 物語のキーになる刑事のメモの内容を刑事の表情だけで推測させる手法は非常に大胆だ しかしブラピの電話だけはアメリカ側と時間をおいてモロッコ側からも全く同じ会話だが違う視点で2度描かれる、しかし実は二度目のモロッコからの電話は奥さん危篤の窮地に追い込まれていた ここはうまいと思った[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-01-16 18:11:11)

8.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 SEE(スペシャル・エクステンデッド・エディション)版 3時間50分の超大作だ しかしエンドロールが20分あるけど 劇場版が約3時間なので50分ぐらい長い 以前劇場版を見たときはそれほど盛り上がらない長い話として記憶していたがSEE版は見事にそれを裏切った 前作で語られなかった不明な点が解消した まずアラゴルンとエルフのアルウェンの恋、前作で一番?と思った所だ おもいきりはしょられたことがわかった 次にボロミアが指輪の仲間になった理由 なるほどと思った、しかも今作のキーマンになるボロミアの弟ファラミアとの確執にも繋がる大事な話だった さらに前作だと殆どにぎやかしのサブキャラだと思っていたピピンとメリーのキャラクターを充分に見せてくれる 実に全編の殆どの時間を木のモンスターの肩に乗っていて途中途中で「えっ、まだ乗ってんの」って感じ ゴラムとスメアゴルの善と悪との葛藤も充分時間をとって描かれる 考えてみると第一作で旅の輪郭を見せて、今作で旅の仲間達の骨格を語るという素晴らしい描き方である ほんとに感心した その為に前作のジェットコースター型の見せ方からじっくりと見せる方法にスイッチした感じ なのでその補足説明の部分をはしょった劇場版を見た時に退屈に感じたのかもしれないな お話は前作で分岐した仲間達が三つに別れて同時進行する さらわれたピピンとメリーの話 フロド達の孤独なモルドールへの道 見せ場担当のアラゴルン達のローハン国のヘルム峡谷防衛 途中でガンダルフが白い魔法使いとなって帰ってくるが、フロドのそばにサムが居る事を聞いてほっとした顔をするところがとても印象に残った[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-01-16 17:53:10)

9.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 村上龍が好きだ 原作は昭和歌謡大全集というタイトルからは想像出来ないスラプスティクテロバトル小説 映画は原作の持つイメージをほぼ忠実に映画化していると思った 残念ながら原作ではカタカナで表記される登場人物達の名前が、映画ではイメージ出来なかったことくらいか 村上龍はたびたび登場人物を無機質なイメージを持つカタカナの名前で表現するが、カタカナというイメージを映像で表現しろというのは無理な注文だ しかし各パートを昭和の歌謡曲のイメージで切った所とかは原作よりもタイトルの歌謡曲を巧く使ってると思った 冒頭、懐かしきピンキラの「恋の季節」を歌うシーンも「時計仕掛けのオレンジ」を思わせるスラプステックさで掴みは抜群だ ダスキンの先に付けた包丁が喉に突き刺さり、小便をまき散らしながら倒れるスギオカに、激バカなチャンチキおけさがかぶる このバカ爆発なスプラッタシーンにも脱帽した ミドリ会のオバさん達がイシハラの仲間達をバズーカでぶっ飛ばすシーンや、ラストの「貧者の原爆」が調布上空で爆発するシーンも2003年制作という時代を考えたら手抜き無しのうまいVFXではなかろうか ここでこれらのシーンを手抜きにしたら村上龍の世界観を表現できなかっただろう 途中でトカレフを分解しながら講釈を垂れる武器オタクぶりも原作のイメージを損なわない重要なファクターだと思った 原作は超傑作の2005年の小説「半島を出よ」に続くが、このエンディングでは繋がりようが無いのが残念だった しかし2003年制作という事を考えればあたりまえのことか 映画全体にブラックなバカバカしさが散りばめられていてそこをクダラナイと思う人には見ていられないだろう しかし村上龍のファンならば見ても損はない映画だと思う[DVD(邦画)] 8点(2014-12-01 15:35:18)

10.  黄泉がえり 《ネタバレ》 冒頭から伏線らしきシークエンス連発でわかりやすい オチが読めたらつまらないドンデン返しものの典型なのでこれはダメ 途中でヒロインが黄泉がえりだとわかる所も何のインパクトも無しでは演出の方向を間違ったとしか言えない 途中途中で、怪獣映画やパニック映画の様な物々しさで、最新機器を使った新しい発見や科学捜査の過程が描かれるのに、今ひとつアカデミックに見えない 物語が長いのにひとつひとつのドラマが中途半端で盛り上がりに欠ける 黄泉がえった家族の悲喜が上っ面だけで感動を呼ばない エンディングに向けてもっともキーになるRUIのライブに至る過程を全く描かないのでそこに向けて大団円となる過程がまったく無い ラストのライブに向けてすべてのエピソードがそこに集約して行く話に出来たはずなのにもったいないと思った すべての黄泉がえった魂があのRUIの一曲に向けて空に帰って行く展開にすれば号泣ものだったのに 演出の中途半端さ(わかりやすいお涙頂戴の感動の話にするか、あるいはシックスセンスの様なSFミステリーに振るか)とシナリオのクドさ、テンポの悪さでせっかく面白くなりそうな良いテーマなのに描ききれなかった残念な感じが強い 草薙くんも普段よりもかなり盛りすぎな演技が鼻についてダメだった エンディングでの主人公が仕事をしているシーンの間が長過ぎる不可解さとか、その後のヒロインのナレーションで終わるラストも不可解 このエンディングがこの映画のダメな感じを象徴していると思った プロットは素晴らしいので「横道世之介」で素晴らしいラストを撮った沖田修一とかに撮らせたら傑作になるんじゃないかと思った [DVD(邦画)] 7点(2014-12-01 14:34:24)《改行有》

11.  エイリアン3/完全版 《ネタバレ》 傑作エイリアン2の続編である しかし地味 宇宙船は無し 武器も無し もちろんロボも無い エイリアンはチビで犬型、しかも一匹のみ 前作の派手なガジェットとVFXは今回まったく無い 当時、史上最高の制作費らしいがどこに金をかけたのかまったくわからなかった リプリーが漂着してエイリアンが活動し始めるまでに約一時間もかかる ストーリーは以外に破綻無く、前作までの強すぎるヒロインも鳴りをひそめてかなりリアル スケールダウンした割には意外に見れる 冒頭から印象的に出て来るリプリーに優しいドクターもいかにも一癖ありそうな風情だが、これがまったくただのいい人 しかも途中で瞬殺される この人は絶対なんかやらかしてくれると期待していたので、この人が死んでからはかなり面白さがダウンした どこかで敵になりそうな囚人神父やその他大勢の囚人達も蓋を開ければやはりみんないい人 ここはまったく意外な展開だったが、ものたらなかったところでもある いままでのシリーズの仲間の中に敵がいる的なサスペンスがまったく無い この平坦な展開と人間関係がこの映画の弱点だと思う エイリアン相手の派手なバトルもなければ疑心暗鬼の敵味方の猜疑心も無い 傑作シリーズも3作目となるとパワーダウンはしかたがないのか? しかし2時間24分もある割には退屈はしなかった[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 17:22:03)

12.  アイアンマン 《ネタバレ》 見直すとシリーズ中この最初の話が一番面白いと思った トニー・スタークがさほど人でなしではなくて、いい気な金持ち程度のキャラクターに抑えられている 2作目以降、大金持ちの人でなしぶりがフューチャーされすぎて、嫌みなヒーロー振りが鼻につくキャラクターとなっている  冒頭からアフガンゲリラに拉致されて、限られた機材でプロトタイプアイアンマンを作る天才振りが充分時間を取って描かれていて掴みは抜群だ 無骨なプロトタイプから流麗なアイアンマン初号機に作り替えられるあたりは非常にいい 出来上がった新アイアンマンでアフガンゲリラを一蹴するシーンは抜群 途中にも汎用型のアイアンマンに友人の黒人将校が次作の活躍を思わせるセリフやら、アベンジャーズへの参加を匂わせるエンディングのおまけ映像もこの作品が続くだけじゃなくて「アベンジャーズ」などとリンクする奥深さがすでにこの映画にあるのは凄い[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-11 17:05:20)

13.  8 Mile 《ネタバレ》 青春映画としては良く出来ている 主人公のエミネムも凛としたアイドル風でかっこいい いかんせんこちらの感性不足でラップと言う音楽に慣れてないせいか、肝心のMCバトルがピンと来ない  これってかっこいいんだろーなーと言う感じ 主人公は常に何かに怒ってる感じでピリピリしている この世代の若者の常にイライラしている感じを巧く表現したということか 出てくる連中もひたすら口汚く罵り合う言葉で米語って本当に汚いなとあらためて思った ひたすら汚い言葉が続くので耳にヘビィで非常に疲れる 母親は若いロクデナシに入れあげて怠惰な生活を送るが、主人公には優しい典型的なバカ女 ヒロインがまた最悪なビッチでいい人はまったく出てこない ラップってそういう人種から出て来た曲なのかと思ってしまうのも問題有りかもしれないな 主人公は先が見えない生活にイライラしながらも、地道に工場で働いて浮き上がるチャンスを掴もうと努力する様は、何気に健気に見えた ラストのMCバトルに圧勝した主人公がまた工場に戻る様はなかなか清々しい 後ろから見送る仲間に気怠げにVサインを出すエンディングが、ファーストシーンでバトルに負けて去る主人公の姿に重なってちょっと物悲しい 単純にエミネムのサクセスストーリーには成って居なくて、まだまだサクセスのずっと以前の物語だった事がとても良かった 自分にラップの良さがわからないのが寂しいと感じさせた一作[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 17:00:08)

14.  自殺サークル 《ネタバレ》 さすが園子温、凄い映画だと思うが何が何だかわけがわからない 冒頭から「いっせーのーせっ!」で女子高生が手をつないで電車に跳び込む凄まじいシーンでいやおう無く映画に引き込まれる 途中からは、これではストーリーが破綻無く終わるのは到底無理だと思ったのでそれなりの覚悟を持って見ていたが、ローリーが出て来るあたりで破綻具合が中途半端なリアル感を伴って、むしろつまらない印象になって来た むしろローリーのエピソードは要らなかったんじゃなかろうか ローリーの回りのクソガキの取り巻き達も、ただイライラさせるだけのノイズとなっているだけでこの部分でかなりテンションがダウンした この映画をまともなミステリーとかホラーだと思って見ると見ていられないだろう しかし黒沢映画のように解けないメタファーを並べるだけの映画にはなっていないので、見ていて引っ掛けられた嫌らしさは感じない 黒沢映画は解けないメタファーを明らかに伏線のように描くので見ていてイライラする ならば整合性のあるストーリーじゃなきゃいけない理由は無いわけで、インパクトのみで押し切ったこの映画の存在価値はあると思った しかしオチはメチャメチャである この展開でちゃんと納得出来るオチがあれば傑作になっただろうな この後で「紀子の食卓」である程度解明するが、自分にとっては「紀子~」のオチにはさほど意外性が無く、むしろこのままのSFやホラー的な設定で誰かリメイクしてもらえないかなと思った作品だった[DVD(邦画)] 7点(2014-10-23 17:10:48)(良:1票)

15.  バンコック・デンジャラス 《ネタバレ》 1999年の「RAIN/レイン」のリメイク いろいろダメダメな所の多い映画だがこれはオリジナルの「RAIN/レイン」を見なければはっきりと語れない映画かもしれないな なぜならオリジナルの設定をあれこれ置き換えた物語になっている オリジナルの主人公の殺し屋の先生が、今回の主人公のニコラス・ケイジの設定だ オリジナルの主人公が聾唖者である設定が今回のニコラス・ケイジの恋人の薬屋の娘に置き換えられた この設定を変えたのに無理矢理前作のテイストを持ち込んだために違和感だらけの展開だ 冒頭、用意周到で非情でクールな殺し屋ニコラス・ケイジが実際の仕事ぶりは、どちらかと言うと行き当たりばったり 証拠を残さないとか相手に同情しないとか最初のルールは何処にいっちゃたの?という感じ 薬屋の女の子とはまるで中学生の恋愛かよと言う感じでクールな殺し屋の風情はまったく無い まぁニコラス・ケイジ主演というあたりでそれを言ってもしかたがないか 途中耳が聞こえない彼女が一瞬後ろを向いた隙に、強盗を瞬殺するシーンがあるが、まったく隠そうと言う気がなく、拳銃を撃ったのに聾唖者であるが故に聞こえなかったというグッドな展開を一瞬で無駄にしたのが不可解の極み 冒頭のバイクを使った殺しとか、お約束の殺し屋の修行とかスタイリッシュでなかなか良かったのに 聾唖者の薬屋の女の子は熟女ぽいがなかなかカワイイ 弟子のコンは往年の日活ニューフェイス風でイケメンだが古くさすぎる しかしタイの観光地はよくわかるし開き直って見れば悪く無い ラストはこれこそ前作を踏まえなければわからない不可解演出か ここから前作の殺し屋の主人公コンに繋がると言いたいのだろうか? いやいや、この映画にあれこれ考えちゃダメダメ(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-18 14:02:06)

16.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 《ネタバレ》 オリジナルも見たが基本同じなのでオリジナルはレビューしない もしもどちらかを見るというならばこの2.0でいいだろう CGの出来がイイとか悪いとかあると思うが無い方が良かったとまでは思わない 様は情報が増えただけ 攻殻に思い込みがなければ両方見るのはメンドクサイ程度にしか変わらない ならば新しい方を見るのが吉だ 1995年のデジタルリニューアル版 シリーズの頭にこの映画(オリジナル版)が有るのは驚異的 このシリーズ全体にイメージの方向性を与えた一作だと思う 難解なストーリーな割にいたってあっさりしたエンディングも、次作「イノセンス」に繋がる 少佐との戦車戦はリアル近代戦にとって武器の性能がすべてであることを見せつけた 博物館の進化の過程を書いたレリーフを吹き飛ばすのは哲学的だ バトーとドグサ以外の攻殻メンバーはほとんど描かれない タチコマも出てこないのは不満だがシリーズ最初だと思えばしかたがないか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-09-04 23:14:42)

17.  茄子 アンダルシアの夏 《ネタバレ》 初っ端からすでにレースが始まっているスピード感がいい リアルなギアチェンジの感じとかレースの駆け引きとかリアリティはなかなかだ なによりも主人公の元カノと兄貴との結婚式がレースのクライマックスと重なる展開は秀逸 ペペの次男感とか、落ち着いた兄貴の佇まいとの対比もうまい なによりもアンダルシアの澄み切った青い空の異国情緒がハンパ無い 47分という短い時間に無駄無くきっちりと見せるうまさが際立っている[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-08-24 23:08:57)

18.  口裂け女 《ネタバレ》 ほん呪MOVIE2を見て続けて白石晃士が見たくなったのでいままで取っておいた「口裂け女」を見る モキュメンタリーじゃない白石映画は「グロテスク」以降初めてだ さすがに面白いと思った 冒頭からヒロインの佐藤江梨子がイライラさせる展開 娘をいきなり叩くは、虐待されてる生徒に突然デカい声を出して、逃げ出した子供が口裂け女にさらわれるきっかけを作った 「おまえはどっちの味方だよ」と思いながらも「いきなりデカい声出すなよぉ」って突然脅かされてマジにビビる 実はここが一番怖かった 深刻な顔をしててもいい気な女な感じの佐藤江梨子はぴったりかもしれない 最初の口裂け女を刺し殺したら、子供の母親だったあたりから、「おいおい何故警察を呼ばない?」とか、幼児でも知ってる口裂け女の秘密基地(笑)にちゃんと口裂け女が居るあたりは「警察は何をしている?」とか突っ込みドコロは多い この辺は口裂け女の色々な都市伝説をフューチャーしたんだろうけど説明が無いのでわかりにくい 実は子供の方が警察よりも口裂け女の情報には詳しいという部分が欲しい しかし口裂け女お約束の言葉「わたしきれい?」を「わたしを切れ!」に解釈するあたりは白石晃士の面目躍如でなるほどと膝を打つ ここがこの映画のキモだな 「ほん呪MOVIE2」で「うしろにいくな」が「うしの肉だ」だった時のインパクトがあった 攫った子供を容赦なくザクザク切り刻んだり、善良な母親も惜しみなく消費する白石晃士の人の悪さも炸裂 子供の残酷シーンに厳しい人はここだけでマイナス100万点だろうな しかしそれだと今時の映画は皆同じである あえて叩かれる反骨精神を買いたい ラストも口裂け女がさほど強く無い割には結構怖い 途中の主人公二人の行動の不可解さと、全体的に白石晃士にしてはグロがかなり抑えられてる部分がなんとかなっていたらかなりいい出来だったと思う エンディングもフツーのホラー映画で、もうひと捻り欲しかった しかしくだらないJホラーが多い中では出来はいい方だと思う[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:54:07)(良:1票)

19.  ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2 《ネタバレ》 同シリーズのビデオ版の作りを踏襲しながらも、いかにも白石晃士らしい後出し乗っけ盛り型の演出はなかなかいい 毎回思う事だけど白石晃士の作品はクセになるな いつもついつい見てしまう 何故か自分が白石晃士のファンである事をカミングアウトするのに抵抗があるんだよな しかしこんな物まで見てしまう自分は完全に白石晃士Loveである(笑) 前半はいつものビデオ版よりもむしろインパクトに欠ける映像でその分リアルであるがつまんねーぇ的な展開が徐々に事前に紹介した何でも無いエピソードに繋がって行く 写っている心霊現象がいつもに比べてもインパクトに欠けるものばかりなのでむしろリアリティが増す 今回、白石晃士にしては遊びの部分が無くてリアル しかしその分ゾッとする怖さに欠ける そのへんの兼ね合いがモキュメンタリーって難しいなと思わせた 話の本筋に関係ない他のエピソードもいくつかあって、その辺のエピソードがさらに本筋に関係して来るとかなり良かったがそこまで求めるのは贅沢かな ちょっと残念 しかしあるエピソードが繋がっていって、新しい事実が新しい展開に転がっていく進行は、白石お得意の乗っけ盛り型演出でラストに向けてヒロイン(?)が憑かれた様に森の中に入って行く様はかなり良かった 「うしろにいくな」と聞こえた霊の言葉が「牛の肉だ」とわかった瞬間はかなりゾッとした 地味な作品だがモキュメンタリー物としては佳作だと思う[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:52:55)

20.  茄子 スーツケースの渡り鳥<OVA> 《ネタバレ》 前作の完全な続編だがこれは茄子繋がりが必要か? 原作を未読なのでちょっとわからないが無理矢理すぎる レースシーンは前作より緻密に描かれているが前作ほど人間模様が無く、主人公のペペがむしろ邪魔に思えた この話はチームメイトのジャン中心に描かれるべきだ ラストもジャンの為にペペが走るがペペのフューチャーが強過ぎてジャンが薄くなっている この話を完全にジャンのエピソードにしたらもっと面白くなったはず ジャンの親友のマルコの話とか、なによりもザンコーニの存在とかが謎すぎる ギャグのつもりなのか だったらもっと面白く描いてほしい マルコが生前にサウナと我慢大会をしたエピソードもジャンの最後の我慢にまったくシンクロしなかった ペペ以外のキャラの描き方が弱すぎるのにロードレースファンの少年の出番が多過ぎてこの子供の存在はイランってマジメに思った レースの展開はよくわかるが今ひとつ盛り上がりに欠ける 日本が舞台のせいか前作ハンパ無かった旅情感が皆無 オーソドックスなスポコン物になっているのが一番の不満だった 前作とはまったくテイストが違う タイトルも最低で茄子もまったく関係無い チームが日本人の様に普通に話したり、チームの日本に対する旅情もほぼ無くて、異国情緒で突っ走った前作のイメージを期待したら完全に裏切られた ただのロードレース物としてみればまぁまぁだが、制作者が前作の何が良かったのかを判って作ったとは到底思えなかった[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-08-24 22:50:20)

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