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1. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 十分に練り込まれ、十分に面白い。しかし、もっと面白く出来なかったか?というのが罰当たりな感想だった。ではどうすれば面白くなるかと聞かれると答えに窮して愛想笑いして逃げるしかないのだが。
過去におけるあるポイントに戻ってやり直し、しかし思い通りにいかず、あちらを立てればこちらが立たずを繰り返し、最終的に根本的解決を図るという展開は悪くない。ひとつひとつの未来が極端すぎるようにも思うが、それは都合上やむを得ない。俳優陣もそのたびに太ったり痩せたり汚れたりと努力し、それなりの水準を保っている。
はっきり言ってしまうと、改変前の人生の時点で主人公はケイリーとの約束も忘れ、その存在すらほぼ忘れ学生生活を楽しんでいたわけで、それで突然心を入れ替えて永遠の純愛とか悲しい決断とか言われても白けてしまう。この発端のところで乗れなかったのが私の最大のミスだった。無念だ。
なお、後に別エンディングが公開されたが、撮るのはいいとして、発表する必要があるのかどうかは疑問に思う。見比べても本編の方が断然いい…文句言っておいてキッチリ見てしまう弱き存在だ。[映画館(邦画)] 7点(2014-05-05 16:57:48)(良:2票) 《改行有》
2. ミッドナイトイーグル
《ネタバレ》 一見し、誰もがいろいろな映画を想起するだろう。ホワイトアウトとクリフハンガーとダイハードとアルマゲドンを足して20で割ったような作品という感じだった。こうした謀略もの(ですよね?)は、ある程度無理のあるストーリーになってしまうのは仕方ないんだけれども、それに整合性をつける努力をした形跡も、勢いで押し切ろうとした情熱も見当たらない。多分撮りたくて撮った映画ではないのだろう。
ラスト「ナパーム弾使ってください」のところが泣き所なんだろうけど、そこで思わず失笑してしまったところで個人的にはおしまい。突如として今の日本国の問題(のようなもの)を立て板に水で喋る竹内結子の内心やいかに。撮影そのものは大変だったと思われるのでご苦労様でした。[映画館(邦画)] 3点(2014-05-05 16:37:06)《改行有》
3. サイドウェイ
《ネタバレ》 人生に疲れ始めた中年男二人が旅に出て…そこで不意に素敵な異性に出会って…再び前を向くきっかけとなって…などと想定しつつ見始めて、だいたいそういう風に進んでいくのだが、思ったよりも友人がかっとんでいて、素敵な異性とは今ひとつうまくいかないし、友人の方は異性にボコボコにされるし(自業自得だが)、全裸の男に追いかけ回されるし、と、予定調和から少し外れた展開が良かった。
ただ、こうした作品を好んで見ること自体、自分が疲れ始めているのだろうかと思ってしまった。それでも、余韻の残るラストにより、マイルスの今後の人生に幸あれと願い、ついでに私の今後の人生にも幸あれと祈る、そんな印象が残る一作。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-06 18:57:15)《改行有》
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