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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マルサの女2 《ネタバレ》 マルサの女の続編。 今作は前作よりも社会的要素が含まれており、もっと大きな悪が描かれている。 そして今回の悪役は地上げ屋で宗教団体を利用し脱税を行う人達(ヤクザ)でタブーに踏み込んでおり、伊丹十三らしい。 2でもテンポの良さ音楽の良さは健在。物語のわかりやすさという部分では多少わかりにくくなったかもしれないがより複雑な組織構成となっているので仕方がないか。 鬼沢の開き直り発した発言には説得力が有り、こういう人達にしかできない社会の部分が有るという現実を突きつけられ考えさせられる。 そしてチビ政、そして鬼沢までもがトカゲの尻尾切りにあい、悪はとてつもなく大きく圧力に屈しざるを得なかったマルサの宮本信子の悔しげな顔が印象に残る。 ラストはリアリティがありとても良かったと思えるが、スナイパーは少しやり過ぎではないかと感じてしまった。 それに悪役の魅力も三國連太郎よりも山崎努のほうが勝ってたように思える。 しかし前作に続き良作であることには間違いない。[DVD(邦画)] 6点(2014-08-07 21:46:16)《改行有》 2. マルサの女 伊丹十三の~の女シリーズの第一弾。 脱税をする人達と国税局の査察官(マルサ)の攻防を描いた作品。 マルサをテーマとした目の付け所が素晴らしいし、このテーマでここまでおもしろい作品に仕上げられるの伊丹十三ならではである。 軽快な音楽、テンポの良さ、少しずつ散りばめられているコミカルなシーンが少し難しいテーマながらも全く退屈にさせず、俳優陣の演技も皆素晴らしく見とれる。 特にマルサの女(宮本信子)と権藤(山崎努)のキャラはどちらも格好良く魅力的。 終盤のマルサの一斉操作は目が離せない。 良い映画である。[DVD(邦画)] 7点(2014-08-07 21:44:49)《改行有》 3. 台風クラブ 《ネタバレ》 相米慎二監督作品。 思春期の中学生を台風を通じて描いた作品。 子供の頃は誰もが感じたであろう台風が近づいてくる際の高揚感に着眼し、それを契機として中学生の日頃感じている不安や性的欲求、苦悩を見事に表現している。 冒頭から通じて身近に水があり、やけに湿気のある空気感で、それがまた彼らの不安定さを演出しており良い。 健のドアを何度も蹴るシーンや三上の机を積み上げるシーンなどかなり長い長回しが使われているがこれがまた彼らの狂気を引き立てている。 これこそ青春映画である。[DVD(邦画)] 8点(2014-08-07 21:43:13)《改行有》 4. 狂い咲きサンダーロード 《ネタバレ》 石井聰亙監督作品。 一言で言えば一人の少年が暴走族連合内での平和的決定に背きツッパリを突き通すというストーリーなのだが、リアリティは完全無視でとにかく突っ走っている。(特にスーパー右翼が登場してから) その分勢いがあり最後まで見飽きない。 泉谷しげるの音楽も調和しており仁の突き抜け具合にはある意味かっこいいという感情も生まれた。 なんというか太陽を盗んだ男と似た感じ。 学生映画でこれを作ったというのは驚きだ。[DVD(邦画)] 6点(2014-08-07 21:41:03)《改行有》
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