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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. シンデレラ(1950) 《ネタバレ》 冒頭の、ネズミ&性悪猫ルシファーのドタバタ劇が中でも印象に残ります。継母たちだけでなく、猫すらもシンデレラに風当たりが強い。ゆえに、シンデレラの不遇が余計に際立つし、だからこそネズミや小鳥が彼女を支える温かさが際立ちます。 演出やストーリーはさすがに65年後に作られた実写のほうが優れているけれども、内容は実写版と所々違うので、新たな発見でいっぱいで楽しめました。[インターネット(字幕)] 6点(2017-11-17 05:59:49)《改行有》 2. ピーター・パン(1953) 《ネタバレ》 相変わらず、曲と映像のシンクロ性がクオリティ高いです。なぜだろう、ピーターパン&子ども達よりもフック船長一味のほうが魅力がありました。 意外だったのが、ティンカーベルの意地の悪さ。そして、ピーターパンの幼稚さ。フック船長も、無敵の豪傑という感じではなく、臆病な苦労人という感じで人間臭さが出てて好きになりました。 総じて、勝手にイメージしていたピーターパンの世界と違うので、そのギャップは楽しめました。 ファンタジー性は薄く、冒険要素が多かったように思います。愛犬ナナが積み木とじゃれている冒頭が、個人的盛り上がりのピークだったかもしれない。[インターネット(字幕)] 5点(2017-11-11 14:04:18)《改行有》 3. 十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 まず感嘆したのは、この映画の序盤のシーン以外は全て陪審員室で撮られているところだ。場面がコロコロ変わって斬新な映画に比べ、1つの部屋のシーンしか無いことにいい意味で驚かされた。目撃者の証言に基づく再現シーンなどもない。そのぶん、想像も掻き立てられるし、12人の人物のそれぞれの表情やキャラクターにも目が行く。これだけよく違う12人を集めたなと思うほどそれぞれの陪審員の特質が違い、not guiltyがguiltyを徐々に上回っていく様子になぞらえてうまく描いている。時間が立つごとに各々の感情が表れてきて、また、クーラーの効かない部屋で進行するというのもリアリティがあって面白い。[DVD(字幕)] 8点(2015-11-24 23:22:44) 4. 情婦 《ネタバレ》 プロットがすごい。練られた巧妙なストーリー。鑑賞し終えた後は「すごい」の一言。テンポよく話が進むのと、ウィルフリッド卿のユーモアセンスや見事な弁護術に圧倒されてどんどん続きを追いたくなる。最初の10分ほどの展開だけを見ると、ボールが怪しい犯人だと思うのだが、その後の展開を弁護側から追っていくと「ボール以外の何者かによる犯行に違いない。ボールは無実だ」という視点にいつしか思わされた。それゆえに、証人台に立った使用人が「難聴で、証言が頼りないこと」や、あれだけ冷静だったクリスチーネが泣き崩れるところは爽快感にあふれるのだが、まさかそれすらもまだこの事件の真相の始まりに過ぎなかったとは・・・。一番の黒幕がボールだという最後の展開は見事で、どんどんと新事実が明るみに出てくるところは鼓動が止まらなかった。クリスチーネが裁判後にボールを刺し殺したことに対して、使用人が"She killed him."と言ったことに対して、ウィルフリッド卿が"No, she executed him."と返したことが「ボール無罪」という裁判所が出した最大の過ちを解きほぐしてくれる。[DVD(字幕)] 9点(2015-07-31 15:34:56)
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