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1.  ジェーン・エア(1944) この映画は、話を無理にひねりすぎているような印象であまり感心しない。唯一の見どころは、圧倒的な存在感で魅せるオーソン・ウエルズに尽きる。 あの不敵な面魂、声の良さ、セリフ回しのうまさ、演技の自然、どれをとってもマーロン・ブランドの上を行く。同じブロンテ姉妹の作品に「嵐が丘」があるが、ヒースクリフの役をオリヴィエではなくオーソン・ウエルズした方がよっぽど良かった、と思わせるような演技の出来栄え。まさにアメリカ映画界の産んだ鬼才。 あと少女時代のジェーン(ペギー・アン・ガーナー)もうまかった。 ジョーン・フォンティンは、演技的にはやや単調だったが、主張しすぎないところと、清楚で美人過ぎないところが逆に良かったように思う。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-27 22:34:46)《改行有》

2.  メメント 《ネタバレ》 暴漢に襲われて妻を殺された主人公が、その出来事のために10分間しか記憶を維持できず、すぐに忘れてしまう記憶障害にかかる。 この記憶障害にかかった男が、妻の復讐のために手掛かりをすべてメモに残し、少しずつ増えて行くメモを見ながら犯人にたどり着き、復讐を果たす。 こうした発想をそのまま映画にしたら、結構面白い作品に仕上がっていたろう。記憶障害の男をわざとミスリードして利用する人々の狡猾。嘲笑。保身。次第に混乱してゆく記憶障害の主人公。その過程を通じて現れる、記憶そのものの不確実性など、傑作と呼べるものになる要素は多分にあったはず。 ところがこの映画では、そういった深い人間ドラマはほとんどない。その一番の原因が、この映画の見せ方。 この映画では、復讐を果たしたところから話が始まる。少しづつ過去にさかのぼりながら話を見せて行く。ということは結果が分かっているんだから犯人探しの面白さがない。なぜそんなことをするんだろう?という疑問がいつまでも続く。しかも細切れに過去にさかのぼるから、煩雑この上ない。結局最後になって記憶が書き換えられていたというオチで話が終わる。 人間ドラマほとんどなし。ただ話の筋を追うだけで精いっぱいの映画。 映画に出てくるのはしょうもない主人公の裸と何回も繰り返される過去。 そんな筋を追うだけのくどくどしい話に何時間もつきあったのかよ、と腹立たしい気持ちにさえなる。[DVD(字幕)] 3点(2017-11-29 00:03:53)《改行有》

3.  近松物語 近松門左衛門に井原西鶴を取り入れ、さらに脚本家の依田義賢の独創を加えて作り上げられた、非常に緊密な脚本。 驚くべきは、その緊密な脚本を芸術にまで押し上げた溝口健二の腕前。 映画に芸術という言葉が当てはまるなら、まさにこの映画がそれでしょう。 溝口映画にしては晦渋さがなく非常に口当たりがよい。 溝口映画初心者にはうってつけの作品といえそうだが、それにもかかわらず、芸術的な完成度はとてつもなく高い。 問題なく10点と言いたいところだが・・・・・これを他の監督が撮ったなら何の問題もなく10点でしょう。 でも、溝口映画としてみたら、非常に天の邪鬼な言い方になるかもしれないが、きれいすぎる。 「祇園の姉妹」や「西鶴一代女」のように、荒削りだろうがなんだろうが破綻もかまわずぐいぐい突き詰めて行くような、溝口独特の気迫と言うか執念がやや薄い。 きれいすぎるというただその一点のために、大溝口に敬意を表して、10点に限りなく近い、辛口の9点。[映画館(邦画)] 9点(2016-11-20 23:39:18)《改行有》

4.  白痴(1951) 黒沢はストーリーテリングのうまいエンターテイメントにその真骨頂があり、ドストエフスキーのような人間存在そのものを描くような作家とは方向性が全く違う。 それだからこそ、ないものねだりで、こういうものを手がけてみたかったんだろうな、と思わせる作品。 特に、溝口や小津という黒沢の先輩格の巨匠が人間存在に迫る作品で高い評価を得ているので、そのまねをしてみたかったのでしょう。 自分にもそういうものが作れるんだということを証明するために。 でも見事に失敗しました。[映画館(邦画)] 4点(2016-11-20 22:33:53)《改行有》

5.  愛する時と死する時 ドイツ側から描いた戦争映画という触れ込みに惹かれてみました。 が、サークらしい(?)テレビ的な自己主張のない映像が続きます。盛り上がりはありません。 ぬかるみの戦場で登場人物にべったり明るいライティングして、陰影も何もない。 恋人の女は初めから終わりまで単に笑ってるだけ。心理の綾などは描かれない。 この映画に「橋」とか「ルシアンの青春」のような感動を期待すると肩透かしを食います。 「心のともしび」よりはましかな?というところで甘く見積もって4点。[DVD(字幕)] 4点(2015-12-08 18:56:06)《改行有》

6.  心のともしび ダグラス・サーク初見映画です。 【S&S】さんが【「この原作をサークが読んだときの感想は「想像を絶する無茶苦茶なお話で、あまりに訳が判らず 映画になった姿を想像することができなかった」、奥さんには「こんなの撮ったらあなたお終いよ」とまで言われたそうです。」】 と書かれていますが、まさにその通りで、とってつけたような話がだらだらと続きます。 サークの演出も自己主張が全くなく、ただ場面を機械的に撮って、撮影スケジュールを消化しているだけのようで、 テレビ監督さんかと思いました。[DVD(字幕)] 3点(2015-12-08 18:18:19)《改行有》

7.  西鶴一代女 これはまたただならぬ映画ですね。 一切の妥協を排してひたすら一人の女の人間性を問い詰めて行く。この執念深さには脱帽としか言いようがない。 日本映画なのにどこか北欧の映画を見ているような、妙に普遍的な感覚を覚える。 ことに人生の重圧に耐えてなお気丈に立ち向かうお春(田中絹代)が、居並ぶ羅漢像の前で過去を振り返り 感極まって気絶する前の、あの突き詰めた表情は、どこか崇高さすら帯びている。 また、夜鷹に落ちぶれたお春が、客の求めに応じて、化け猫のふりをしてお金をもらうところなど実に秀逸。 まさにこれは溝口健二にしか撮れない傑作。[映画館(邦画)] 10点(2015-11-28 03:10:58)《改行有》

8.  ダメージ 「麒麟も老いては駑馬に劣る」という言葉があるが、ルイマルも老いちゃったんだね。 育ちのいい品とセンスの良さを併せ持った、好きな監督さんなんだが、もはや「プリティベイビー」とか「ルシアンの青春」のような鮮烈な映画作りからは離れてしまって、なにかゴタゴタと無理してる感が強い。 女優のせいなのか、男優のせいなのか、そもそも一目ぼれする気持ちが、説得力がない。無理やり一目ぼれという筋を追っているだけ。 それに目をつぶって一目ぼれ話に乗るとしても、安物のテレビドラマじゃあるまいに、女が兄との近親相姦話をぺらぺらしゃべって説明。これで、複雑な家庭の悲しい女です、と思わせようとする安直なつくりはいただけない。 それに、いったんは妻も息子も捨てる決意をして女に向った利己的な男が、息子が死ぬと女をほっといて息子に駆け寄るというのも?と思う。それが息子の死によって現実に引き戻された結果というなら、その後また女を探して訪ねて行くのも腑に落ちない。どっちに話を持っていきたいのかと思う。 また、息子の死と情事が明らかになったら、後は離婚→家族解体は分かり切っているのに、なぜわざわざ奥さんが旦那をなじって嘆く、紋切り型の芝居を長々と見せる必要があるのだろう? 蛇足もいいとこ。 一番、無理があったのは、ギッタンバッタンとアクロバットのような不自然な二人のセックスシーン。しらける。[DVD(字幕)] 5点(2015-11-17 22:59:11)《改行有》

9.  山羊座のもとに 確かに、ありわせのビデオをデジタル化したような最悪の画質。へんな雑音も入ってるし。 この映画にヒッチコックのいわゆるどんでん返しに次ぐどんでん返しのサスペンスを期待すると失望する。 イングリッドバーグマンの精神を患ってるのかと思ったら、ただの酔っ払いだったという演技のまずさもイマイチ。 ではなぜそんな作品が9点かというと、それはひとえにヒッチコックの群を抜いた演出力に捧げた点数。 これはサスペンスというよりは、愛憎劇だ。 それもイタリアの巨匠ヴィスコンティなどが描く愛憎劇に似ているが、ヴィスコンティなどよりはるかに演出技巧が高度。 ワンカットで、外から女中部屋を通ってダイニングへ、さらに居間へ移動して、またダイニングへもどってくるとか・・・ どうやって撮ったんだろうとおもわれるような、あのワンカットの息の長さ。しかも息が長いだけでなく 登場人物の心理に合わせて巧みにカメラサイズを変え、役者を自在に出入りさせている人物さばきのうまさ。 こういう卓越した演出が自然の流れの中で随所に見られ、愛憎劇に深みを与えている。 普通ならこれは重い悲劇に終わる話だが、それをしないで軽いハッピーエンドに終わらせているところが、 いかにもヒッチコックらしい。 結局ヒッチコックは、どんでん返しのサスペンスストーリーに頼らなくても十分重量級の悲劇を撮れる巨匠なのだが、 生涯、観客へのサービス精神に徹した、超一級の職業監督だったんだな、と思った。[DVD(字幕)] 9点(2015-11-16 15:06:48)《改行有》

10.  赤い手のグッピー グッピーと言っても熱帯魚ではありません。グッピー一族のことですw で、この品はフランスの昔の田舎町、一族の不名誉となる公権力(警察)の介入を断固として拒む(日本の田舎と同じw世界共通なんだなw) ところから生まれる悲劇です。 なによりも登場人物の描き分け方が見事。 さすが「モンパルナスの灯」を撮った監督らしく、弱者に対する共感が素晴らしい。 一族の怠けもので嫌われ者の犯罪者が木に登って叫ぶセリフ「もっともっと上に行くんだ。空に行くんだ。光だ。太陽が見えるぞ。俺は太陽の中さ。」 泣けます。[DVD(吹替)] 8点(2015-11-01 16:08:09)《改行有》

11.  輪舞(1950) うーん、こういう作品もあるのか・・・・・・ この作品は恋を扱ったものだが、その破滅とか成功とかそういうことは問題外。 恋の諸相を提示しているだけだ。 普通、私は突き詰めない作品は低評価なのだが、この作品は違う。 監督の気遣いが細かい。驚くことに当時の最高のフランススターが監督の意のままに動いている。 監督の超一流の力量に9点。これは珍しい。[DVD(字幕)] 9点(2015-11-01 15:05:23)《改行有》

12.  オール・アバウト・マイ・マザー 話が妙に唐突で、いろんな要素をごちゃ混ぜに都合良くつなぎ合わせた映画。 欠場した舞台女優の代わりに、最近付き人に雇われたばかりのマヌエラが代役を申し出るのも突飛なら、 それを言われるままに代役に立てるのも突飛。さらに舞台で大ウケするとか。んなあほな。 さらに、主演女優と助演女優が舞台に穴をあけたのに、その代わりに付き人のオカマが登場して整形話でウケルとか。なにこの茶番。 エイズとなった娘が全然やつれていないのに、次の場面はその娘の葬儀。はあ? さらにその娘にエイズをうつしたはずのオカマ(マヌエラの夫)が唐突に元気に現れ、息子の死の話を聞いて見苦しい泣き芝居。 極めつけは、娘の産んだ子供をマヌエラが勝手に連れ出して自分の子のように育てるとか。誘拐かよw あと役者の顔がマヌエラはじめ、舞台女優、娘の母と三人ともオカマっぽい馬面で見苦しいなと思っていたら、 オカマのマヌエラの夫がこれまた馬面。あ、なんだオカマっぽい馬面は監督の好みだったのか、と納得。 演技もなぁ、ヨーイ、スタートの合図で芝居しましたという紋切り型。特につまらない泣き芝居がやたら多くて、またかよとウンザリ。安物の演歌じゃないんだからさ。 他の方のコメントを見ると、映画オンチのおすぎ絶賛とのこと。どうりでつまらないと思った。[DVD(邦画)] 2点(2015-10-08 23:37:59)《改行有》

13.  東京物語 これはまあ、何と言ったらいいか、言語に絶する、あるいは言語道断(?)とでも言ったらいいのか こんな完璧な映画作っちゃいけませんよ。 レオ・マッケリーの「明日は来らず」にインスパイアーされて作ったということで、 あちらも、見捨てられた老夫婦が自分たちで生る道を模索するさまが悲哀とともにが描かれて素晴らしい作品だが、 これはさらにその域を越えて、諦念とそれを許容する寛容が、世界的なスケールで描かれ、ほとんど普遍の域に達している。 不朽の名作とはこういう映画のことを言うんでしょう。映画史上、永遠に残る傑作です。[映画館(邦画)] 10点(2015-10-04 23:32:00)(良:1票) 《改行有》

14.  アイズ ワイド シャット いい映画だったねぇ。 いかにもキューブリックらしく、どこにも破綻なく流れるようなきめ細かな映像が素晴らしい。 明りの使い方が抜群で、売春宿、ジャズバー、上流階級の乱交パーティなどなど、場面ごとに工夫された光が自然で美しい。 あとになってああそうかと思い当たる、伏線の張り方も見事。 観客は、トムクルーズに誘われてトムクルーズの心のままに見事に疑心暗鬼に陥る。 そして最後に・・・・・・・ これ以上はネタばれになるので書けないが、 一言でいえば、これは夫婦の愛情を真正面から描いた話。 だから最後のセリフ「ファック」は、こう言うだろうな、と予想できたw 惜しむらくは、ニコールキッドマンの、いかにもありがちな泣きの演技が、重ったるくてうざかった。 でマイナス1点。 最後まで一級品の映画を撮り続けたキューブリックだが、今後は見れないのかと思うと、つくづく残念。[DVD(字幕)] 9点(2015-10-03 22:31:09)《改行有》

15.  晩春 いい映画だなー。つい何度でも見てしまうMy BESTの小津映画。 ファザコンの家庭生活に甘んじて、外の世界へ一歩踏み出せない娘と、 娘との生活に慣れすぎていたことに気づき結婚を契機に互いの自立を促す父。 この作品は原節子の小津映画初出演になるが、小津の原によせる愛情が満ち満ちたような作品で、前から、斜めから、お尻から撮るだけでなく、起きている顔、寝ている顔、笑い顔、愛想のいい顔、からかうような顔、澄ました顔、不機嫌な顔、冷たい蔑むような顔、 嫉妬に駆られた顔、穏やかな顔、と実に貪欲に原節子を丸裸にするように撮っている。 原節子もよく小津の要望に応えたというべきで、従来の単なる笑った美人女優から大きく脱皮して、 多面的な要素を含んだ一個の人間としての役柄を好演している。それを周りの役者ががっちり支えているのも素晴らしい。 結婚前の旅行で父が娘に説く場面は、ちょと説教臭くて、この映画の唯一のキズだが、全体的に気持ちよく感情移入のできる映画で、 「東京物語」のように立派すぎないところもまたいい。[映画館(邦画)] 10点(2015-09-21 23:46:05)《改行有》

16.  浪花の恋の物語 《ネタバレ》 近松門左衛門の「冥土の飛脚」を映画用に再構成したもので、実際に起こった事件を近松門左衛門(片岡知恵蔵)がじかに見聞きし、 一つの作品(浄瑠璃)に仕上げる、という形式をとっている。 まだ映画の全盛期だったこともあり、東映の美術セットが実に見事。 主演の中村錦之助が金と力はなかりけりの典型的な色男(やさ男)を巧みに演じている。 有馬稲子もしっとりとした良い女(遊女)を好演。 圧巻は、二人の逃避行(道行)。場面が一転すると、追われる身となった二人がかばうようにしながら、 落ちのびていく様を流麗な舞に乗せて見せていく。このシーンは本当に美しい。 錦之助が文字通り水も滴るような美男ぶりで、有馬稲子は日本人形のような美しさ。 骨太の「飢餓海峡」を撮った内田吐夢監督に、こんな繊細な一面があるのかと、驚いた。[DVD(吹替)] 9点(2015-09-16 02:47:21)《改行有》

17.  十二人の怒れる男(1957) 非常によく計算された緻密な演出で、シドニールメットの力量の高さがうかがわれる映画。 役者も演技派ぞろいで熱演のぶつかり合いが素晴らしい。 こう書くと満点をつけたくなるが、ただね・・・・・残念ながら話が面白くない。 これはプロパンガンダ映画だね。だから面白くない。 言っていることは民主主義の根幹であり、疑わしきは罰せずの重要な話なのだが、 その宣伝のために作られたような映画で、みんながその原理に沿って都合よく無罪に変わっていく。 ご都合主義の究極のような映画で、はなはだ物足りない不満が残った。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-06 01:27:42)(良:1票) 《改行有》

18.  穴(1960) こいつはすごい映画だなぁ~。 普通なら省略を重ねて掘っていく様を見せるのに、そんな上っ面な技巧などなんのその。 板をはずしてコンクリートに金づちを打ちおろす。え? そんなところから始めるのかよ?  とあきれるこちらの思惑などお構いなしに、ただひたすら掘る。掘る。全編掘るだけ。 それでいて全然だれない。 緊張感をはらみながらそれだけで一本の映画に仕上げるとか、並みの手腕じゃない。 最後のどんでん返しがまたにくいほど効いてる。 これぞ映画。 ジャクッベッケルといいクルーゾーといい、昔のフランス映画はすごいなぁ。[DVD(字幕)] 10点(2015-09-05 22:25:03)《改行有》

19.  白い酋長 初期の映画からフェリーニは大変うまい映画監督であったことがよくわかる映画。 ただ、随所にフェリーニ的な驚きのある映像がちりばめられているものの、散漫になっているので、フェリーニにしてはあまり面白くない。 フェリーニ好きの方には、こういう時期のフェリーニもある、という意味でお勧めするぐらい。 ごくわずかだが、ジュリエッタ・マシーナがカビリアとして登場するシーンもあって笑える。[DVD(字幕)] 5点(2015-09-03 02:07:57)《改行有》

20.  ファウスト(2011) 退屈を通り越して見るのが苦痛な映画。 監督は印象深い映像にしようと悪戦苦闘しているが、イマジネーション不足か、大して印象的な映像がない。 その上、緩急もない。全体的に単調な映像の羅列。 その単調な映像に意味深な言葉をぽつぽつと載せて行っているだけ。 展示会場でよく目にする、環境映像をバックに時々言葉をのせているパターン。 「無だ」という科白の背景映像がただの谷川の水とか・・・・ 演技して人が科白をしゃべる部分が非常に少ないから内容がわかりづらい。 演技も嘘っぽいデフォルメと糞リアリズムのごちゃまぜ。 やたら臭いをかいだり、汚らしく食べたり、異様にべたべたとくっついたり、叩いたり蹴ったり、おおげさに痛がったり。 乙女も下手に純真無垢を演じようとしているから興ざめ。 映画全体に悪臭が感じられて、汚らしくて見ていられなかった。[DVD(字幕)] 0点(2015-08-07 11:58:06)《改行有》

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