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1. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 伊坂幸太郎原作作品を初鑑賞。
小説独特の世界観の中で進む映画なのでリアル感は少ないのですが、なんとももの悲しいというか、不思議な物語でした。
前半のなんだか意味不明なやり取りが、全て後半の伏線になっていたとは見事。虐待トリオとの遭遇から本屋襲撃まで、現実には話があのように進む事は考えにくいのですが、小説の世界観と考えれば納得して見てられます。
この作品と、同じく伊坂作品の「重力ピエロ」も併せて観ると、伊坂さんの私刑、仇討ちに対する考え方がある程度見えて興味深いですね。その意味では大いに共感出来ました。
余談ですが私自身は地元撮影の映画だったので思い入れが強いですね。
山形ドルジが訛りで「ほな」って言ってたけど違います!それじゃ関西でしょ。
山形では「んではっ」「んでまずっ」です(笑)[DVD(邦画)] 7点(2021-06-12 07:50:35)《改行有》
2. たそがれ清兵衛
これ、藤沢周平の原作が良いんだな。「たそがれ清兵衛」と「祝い人助八」の話をミックスしている。真田広之と宮沢りえ、ほか脇役の演技も素晴らしい。
いちばん残念なのはエンディングの岸恵子のナレーションと井上陽水の歌。蛇足なんだよね。こうういう部分邦画ってのは下手。
いちいち説明しなくていいんだよ!エンディングに歌は不要なんだよ!よって減点。[DVD(字幕)] 5点(2020-02-13 17:04:23)《改行有》
3. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 韓国にこんな隠された歴史が!と、ワクワクして鑑賞。
鑑賞後、ネットの情報によれば、
1、特殊部隊は存在したが、志願者も含まれ罪人ばかりではない。
2、不満分子が反乱をおこしてバスを乗っ取り、最後射殺された(生存者あり)。
3、裁判も秘密裏に行われ、永らく秘密にされていた。
このへんだけが史実であり、あとはフィクションてんこもりとの事。
金日成暗殺が本来の目的かどうかも後付けの理屈で結構曖昧だそうで・・・
この前提が無いと、ただの軍隊のシゴキ映画に過ぎない(笑)
映画自体の作りは古臭く、JSAを観たあとに同じ感動を期待して見たのでやや肩透かし。
教官達は訓練中の死亡事故(死んでたかな)は割合冷酷なのに、最後彼らの末路には
同情的だったりとメンタルの変化の面で納得いかない場面もあり、それは韓国独特のものなのかなあと。
出演者の熱演は好感が持てます。[DVD(字幕)] 5点(2019-03-02 13:57:20)《改行有》
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