みんなのシネマレビュー |
|
1. ジョン・レノン 失われた週末 《ネタバレ》 なかなか面白かった。 アマプラで上がってきたので、 軽い気持ちで見始めたら、引き込まれてしまった。 貴重な映像とともに、ジョンのイラストを模したアニメーションを挟みながら、 2人の愛の暮らしが描かれる。 ヨーコのことはもともとあまり好きではない。 この映画でのヨーコのエピソードも特に驚きはない。 ひきかえメイ・パンはかわいい。 美しいロングヘアー、抜群のスタイル、そして最高にキュートな笑顔、 何ともいえない魅力に満ちていて、ジョンが惚れるのも分かる。 メイ・パンの横に写っているジョンの表情が常に柔らかいのも、 当時の2人の関係をよく物語っている。 しかし見終わった後、どうしても違和感が残った。 メイパンはどうやら、2人はヨーコに引き裂かれたと言いたいらしい。 そのために、ことさらヨーコを悪者にしたり、 ジュリアンとの美談を強調したりしていて、 その作為的な感じが、ある意味、逆にこちらを白けさせてしまう。 正直、誰を愛していたかなんて、ジョン自身にも分からなかったのではないかと思う。 その時の気分気分で行動しているだけの人のようにも見える。 映画の中でもジョン自身が言っていた、「5日もすれば変わる」と。 そのジョンが最終的にヨーコの所に戻ったのなら、それが答えだと思う。 確かにその時期、音楽的に充実していたのだろうが、 期間限定であったからこそのような気もする。 ジョンのような強烈な個性の持ち主とは、 ヨーコのような人間じゃないと渡り合えないような気がする。 とはいえ、ジョンの描いた老後の2人のイラストにはホロリとした。 変に作為的なつくり方をしていなければ、 貴重な音楽アーカイブとして、題名のとおり、純粋に「LOVE STORY」として見れたと思う。[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-17 16:40:37)★《新規》★《改行有》 2. 海獣の子供 《ネタバレ》 原作、途中まで既読。というか、途中で挫折した。 ジュゴンに育てられたという設定がものすごく面白そうだったので、 ワクワクしながら読み進めたものの、だんだんついていけなくなり。 映画だったら少しは意味が分かるだろうかと期待したものの、 後半、何やら美しく神秘的で幻想的なシーンでまとめられた感じ。 言葉にはできないものの、表したいことは分かるような気がする。 こうでああだからそうなのねなんて、具体的に言えることでないのも分かる。 でも、何かそういう俗っぽい分かりやすさみたいなものが欲しかった気もする。 どうにも消化不良。 ただ、映像が美しくて、それを見るだけでも心が洗われるような気持ちにはなる。 総合的には好きな映画です。[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-23 04:22:18)《改行有》 3. ワイルド・スピードX2 《ネタバレ》 1とはまた違うテイストで面白かった。 車はあまり詳しくないけど、 ノリのいい音楽、きれいな海、セクシーでかわいい女の子たち、 そこに友情やらアクションがバランスよく絡んでいて、 見ていて本当に楽しい。 今の「ワイルドスピード」シリーズは、もはやついていけてない。[インターネット(吹替)] 7点(2022-05-23 04:06:43)《改行有》 4. スティル・クレイジー 《ネタバレ》 かなり良かった。 音楽も結構いいし、中年になった元バンドのメンバーたちの情けなさっぷりが、また面白くもかわいらしい。 しかし極めつけはブライアン。 実は生きていたとわかったブライアン、中年になった元伝説のギタリストは一体どんな?!と不安半分で見ていた。 もし年を取って見る影もなくなっていたら…しかし現れたブライアンは、年を取っているのにブライアンのままでびっくりした。 はにかんだ笑顔、繊細そうな瞳、中年になってるのにおじさんっぽくない。 よくこんな俳優見つけてきたなと感心した。 しかもこの俳優さん、調べたらミュージシャン経験ないみたいなのに、雰囲気がすごくミュージシャンっぽい。 ラストのステージは本当に感動した。 この点数のほとんどをブライアンに捧げます。[DVD(字幕)] 7点(2021-12-19 01:56:29)《改行有》 5. さらば、わが愛/覇王別姫 《ネタバレ》 いつか見ようとずっと思っていて、やっと見た。 てっきり女優さんの話だと思っていたぐらい、前情報はなし。 なので、いきなり次々現れるハードなシーンに、何度も視聴を中断した。 2日かけてやっと見終えたが、確かに見ごたえはある。 でも面白いのだろうか? 少し前のレビュアーさんも言われているが、キャラクターに一貫性がなさ過ぎて、「は?」の繰り返し。 終盤の小樓に至っては「何だ、こいつ」のレベル。 話もよくわからない部分が多く、ネットで解説を見たりして補った。 何だか腑に落ちないような、首をかしげたまま見終わった映画だったが、 それでも淡い光がかかったような映像は美しく、引き込まれるし、コン・リーはさすがの美しさ。 取りあえず、見ておいて損はないかなという感想。[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-18 00:30:51)《改行有》 6. ハスラーズ 《ネタバレ》 前情報なくたまたま見たら、結構面白かった。 「ザ・姉御」のラモーナは何とも魅力的。 出てくる女たちも、男にすがって貢いでメソメソというタイプはおらず、 ある意味すがすがしい。 しかし、さすがにあれは駄目だろうと思ったので、この点数。 もう少し若いときに見てたら、印象は変わってたかもしれない。 ただラモーナの醸し出す同性への愛情深さというか「母性」みたいなものは、 胸に響いた。 普通に退屈せず見れるけど、割に何も残らないというか、 「脳外科医よりも稼いだ」とか言ってる割に、一瞬で生活に困ってるあたり、 もったいないなあと思った次第です。[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-16 01:48:11)《改行有》 7. 日の名残り 《ネタバレ》 いい映画だった。 現在と回想を交互に映しながら、特に大事件が起きるでもなく、 それでも全く退屈しなかったのがすごい。 英国貴族の館、そして執事という役職の所作の美しさ、 ただただそれに見惚れていたともいえる。 そしてあの夕景の美しさ。 「日の名残り」とはうまい題名だと思った。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-16 01:27:10)《改行有》 8. この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 十数年ぶりに2回目の鑑賞。 以前は、それほど感動もしなかった記憶があるものの、 今回あらためて見直すと、本当にいい映画だと思った。高評価も納得。 「この森で、天使はバスを降りた」という邦題は美し過ぎて、 あまり物語のイメージと合っていない。 でもパーシーを「天使」と形容したかった気持ちは分かる。 はすっぱでぶっきらぼうな所作とは裏腹に、 彼女を本当に美しいと思った。 ラストシーンは、ハナのパーシーへの気持ちが感じられて、 涙が出てしまった。 久しぶりにいい映画でした。 心が洗われました。[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-16 01:13:40)《改行有》 9. ソフィーの選択 《ネタバレ》 正直、こんなに高評価なのに面白くないと感じた初めての映画。 ただひたすら、ソフィーとネイサンがイチャイチャしているシーンを見続け、 いつになったら本題に入るのだろうと頑張って見ているうちに、 あっけなく終わってしまった。 特にメリル・ストリーブには「クールで強い女」というイメージがあるので、 どうしても女っぽいソフィーの演技には違和感を覚えてしまう。 情緒不安定なネイサンの魅力も分からない。 名作といわれているのに、自分には残念ながら合いませんでした。[インターネット(吹替)] 5点(2021-11-03 03:37:13)《改行有》 10. チアーズ! ザ・青春という感じで、エネルギーが詰まってる感じの映画。 キャンパスはキラキラしていて、チアリーディングはかっこいいし、 月並みだけど、見ていると元気をもらえる。 20年ほど前の映画だけど、たまに見たくなって繰り返し見ている。[DVD(字幕)] 7点(2021-11-03 03:06:17)《改行有》 11. キューティ・ブロンド 《ネタバレ》 題名から、多分、自分は一生見ることはないだろう映画だと思っていた。 しかしある日、見るものがなかったのと高評価につられて、思い切って見てみた。 結果、ラブコメなど一切見ない自分でも面白かった。 ブロンドといえば、大抵、学園物では意地悪キャラクター。 でもこの主人公は性格がいい。 美人設定だけど、美人っぽくないのもいい。 結末は王道ハッピーエンドで、心が爽やかになりました。 見て良かったです。[インターネット(吹替)] 6点(2021-11-03 02:32:48)《改行有》 12. セブン・イヤーズ・イン・チベット 《ネタバレ》 見る前のイメージは、単純にブラピがチベットでダライ・ラマと交流する映画なんだろうというもの。 しかしいざ見てみると、確かにそうではあるけど、その部分は割と少ない。 あくまでもブラピ演じるハインリヒ・ハラーの人生をたどったもので、チベットはそのほんの一部にすぎない感じ。 そこで肩透かしを食らわされた。 また奥さんとの関係、登山、抑留所からの逃亡劇、チベット、息子との関係、 これらのバランス配分が悪いと感じる。 原作のとおりにすると、どうしてもこうなるのかもしれないけど。 そのせいで最後、息子との登山のシーンで無理やりまとめたように感じなくもない。 とはいえ、ダライ・ラマとのシーンや風景は心洗われるものでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-26 03:04:07)《改行有》 13. ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのどれも、それぞれが好きだけれども、 前のレビュアーさんも言われているとおり、アル・パチーノがあまりにも変わっていると感じた。 ⅠからⅡのときは、 好青年から冷酷なマフィアにはなっているものの、 マイケルはマイケルだった。 それから16年たち現れたマイケルは、 無意識に「多分こんな感じ」と思っていたマイケルとは大幅にイメージが違っていた。 誤解を恐れず言えば、品がなくなっていた。 どこかチンピラのような香りさえ漂う。 分からない、 16年の歳月で、アル・パチーノ本人がそう変わったのか、 または演じてきた役柄で変わってしまったのか、 もしくは、映画の中のマイケルがそういう人生を歩んできたからか。 その大きな違和感を除いては、やっぱりいい映画だと思う。 最初、酷評だったらしいメアリーも、お嬢様らしさが出ていて、 初見のときから全く気にならなかった。[DVD(字幕)] 8点(2021-10-23 23:17:14)《改行有》 14. 30年後の同窓会 《ネタバレ》 とてもいい映画だった。 何の前情報もなくいきなり見始めたので、 ひょっとすると重い映画かと気構えたけど、 そんなことは全然なく、 終始、空気感はどこか優しく、コミカルで、また温かい。 音楽もまたいい。 全然関係ないところだけど、 列車の貨物室?のようなところで4人で笑いながら話しているときの、 あのドクのハジけた笑いっぷりにハマってしまった。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 22:55:31)《改行有》 15. 百円の恋 《ネタバレ》 普通にいい映画だった。 最初見始めたときはもっとアングラな感じかと思ったら、 最後は爽やかな気持ちにさせられた。 家を出てからの安藤サクラにはいろいろなことが起こる。 それは一般的には社会に出て働くであろう年齢から32歳までを、 この短期間に凝縮して体験するみたいな、そんな感じを受けた。 世間知らずゆえに、ひどい目にも遭う。 しかしロッキーのトレーニングシーンのようになってからの彼女が、 何ともいえずいい。 それまで尖っていた目に徐々に光が宿っていくような、 その少しずつ変化していく演技がすごいと思った。 それから、 彼女は最初から最後まで割とぶれていない。 働いていないときも、働き出してからも、割に自分という軸を持っていると思う。 だから最後は良かったなと素直に思えた。 ただ男のほうはどうにも好きになれない。[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-23 22:39:50)(良:1票) 《改行有》 16. ファイト・クラブ 《ネタバレ》 大昔に一度見てから、二度目の鑑賞。 年月もたったので、今見るとついていけないのではと思ったけど、 やっぱり面白かった。 とにかくテンポがいい。 音楽のようにリズムに乗って物語が進んでいく。 この映画は、パッケージのとおりブラピが前面に出ており、 ブラピばかりが何かと取りざたされるのが少々不満。 あの「僕」を演じ切ったエドワード・ノートンの存在あってのブラピ。 「僕」の理想を体現したのがブラピだから、 男から見てもかっこいいんでしょうけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-23 22:18:32)《改行有》 17. 言の葉の庭 短く簡潔にまとまっていて、それなりにいいと思う。 「絵空事」的なレビューをよく目にするけど、 個人的には、別にそれほど感じなかった。 ただ絵がきれいすぎて(写実的すぎて)、 逆に味気なくなってるような気もします。[DVD(邦画)] 5点(2020-11-05 14:37:54)《改行有》 18. 赤ひげ 《ネタバレ》 黒澤監督のことは尊敬してます。 でもこれは全てにおいて、 メイクも演技も大げさなように感じました。 映画ではなく舞台のような演技ですね。 それでもラストはさわやかな気持ちになりました。 これは原作の力によるところが大きいと思います。 ただ三船敏郎は、「さすが」としか言いようがありません。[DVD(邦画)] 6点(2020-11-03 23:50:16)《改行有》 19. しゃぼん玉 《ネタバレ》 久々に邦画を見て感動した。 美しい自然、あたたかくておいしい食事、規則正しい生活と労働、人からの感謝の言葉、 そして何より、絶対的に自分を肯定してくれる人間の存在。 これで心がほどけないほうがおかしい。 最後、ばあちゃんの家に灯りがともっているシーンを見て、 涙が出ました。[DVD(邦画)] 8点(2020-10-24 17:38:12)《改行有》 20. イルカの日 《ネタバレ》 「しゃべるイルカ」という説明文があったので、『ドリトル先生』みたいなファンタジー映画かなと思って見始めた。 しかし、予想に反してサスペンスだった。 一番予想に反していたのはイルカのしゃべり方。 聞いた瞬間から、あまりの愛らしさに胸をわしづかみにされてしまった。 正直サスペンス部分はもはやどうでもよく、イルカが死なないでくれとのみ思いながら見ていた。 そして、ラストは胸がかきむしられるような気持ちになったのでした。[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-08-21 10:51:58)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS