|
1. シュリ
《ネタバレ》 ロミオは家同志の対立だが本作は国家同士の対立。
恋人が実は敵国のスパイだったということに気づかない諜報員もどうかと思うが、異民族ならまだしも同じ言葉を話し顔つきも変わらない同胞が殺し合わなければならないという現実の状況を題材にしたところに詩が生まれた。
主役はジュンオンなのかミョンホンなのか。
ジュンオンは筋を追いかける対役で、
ミョンホンが真の主役。
スパイとしての使命を全うするか、愛に生きるか。
ジュンウオンが最後にためらいなく撃ったのが冷厳な現実を反映していてよい。
後に残る留守番電話。
来ないで、といいつつ会いたい、という言葉に彼女の葛藤、主題が現れる。
アクションが激しかったり、いいときに助けが来たり、諜報部に民間の熱帯魚が入ってきたり、いろいろおかしいが本筋のところはいい内容だった。
さらに言えば、本作が韓国でタイタニックをこえる大ヒットとなったことに、アクションも貢献したろうが、祖国統一万歳、という本当の意味のところで人々がどう思ったのだろうか。
ちょうど南北会談が大々的に報道されていたのでいろいろ思うことはありますがまた別の機会で。
PS エンディングに流れる曲がすばらしい。[DVD(字幕)] 7点(2020-01-12 22:20:28)《改行有》
2. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 「共犯者」2013/01/11鑑賞
「君は予想外の共犯者だ」の言葉に涙が出ました。
子役の優しい表情がここで生きてきます。
もし妻が偶然殺されてはいなかったら、ケイスケは妻も殺せたのか。
いろいろとリアルすぎて目を背けたくなる場面があります。
現実の39条の適用はどうなのでしょうね。
この映画の影響はあるのでしょうか。
鈴木京香さんはすてきでした。
口元がいい演技をしますね。
他の共演者も。
樹木希林さんも岸部一徳さんもいいですね。
わかりやすいキャラではないですが。
ただ母子のすれ違いと和解の意味がよく分かりませんでした。
音楽も静かでいいです。[DVD(邦画)] 7点(2020-01-12 21:32:27)《改行有》
|