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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 蠢動ーしゅんどうー(2013) 《ネタバレ》 このところ時代劇をよく見るが、この映画のセリフ回しはちょっと違和感。なんか重みが感じられない。武士なんだから一言により重みを感じたい。筆頭家老には地位にふさわしい重さ、苦渋の決断をもっと表現してほしかった。最後の幕府からの使者を激怒させるところもあんまり説得力を感じなかった。俺が監督ならOK出さないな。 殺陣もどうかな。もう大人数で槍もあるから負ける方が大変だ。その辺りの説得力のない場面になってしまった。演技として考えるならすごく頑張っていると思うがそんなほめ方ならいらないだろう。 あの結末もどうか。生き残ってこれからどう生きる?髻を切ってそれで納得させられなければどうなる。あの嘘と同様、多くの若い藩士が倒されたことも嘘にされるかもしれないだろう。 期待して観た分、残念だったな。ただ、俺はさとう珠緒が好きだから凛とした役の彼女が観れてそこはすごく良かった。[インターネット(邦画)] 4点(2025-05-04 17:35:40)《改行有》 2. 駆込み女と駆出し男 《ネタバレ》 結構本格的な時代劇だと思いますが、タイトルで損をしている感じ。時代劇でもコメディカルな恋愛ものを作れればこんなタイトルにふさわしいと思いますが、あるいはそこを狙ったかもですが、そうはなってない感じです。おとなしく「東慶寺花だより」でいいのに。 満島ひかりはお歯黒美人を見事演じてくれてよかったです。戸田恵梨香は顔面に傷を作ってもどうしても美人なので不器量のゆえに愛人を作られる役にはまってないです。 せっかく駆け込み寺を取り上げたのですから、江戸時代の夫婦の在り方をうまく取り上げてほしかったですが、新鮮でびっくりするような様子は感じませんでした。[インターネット(邦画)] 5点(2025-05-04 00:06:18)《改行有》 3. GODZILLA 星を喰う者 《ネタバレ》 決して倒すことができないゴジラを倒す物語。って前提自体が煮詰まりすぎていてそれでもここまでストーリーを作って来たには感心します。しかしながら、所詮無理筋ですよね。更にその上に究極の存在としてギドラを登場させたりして。だがしかし、異星人の気が付けとばかりの変な色の目玉を壊すと簡単にギドラは滅んだりします。 文明が成熟するとそれを破壊する怪獣が必ず出現、そしてそれを更に捕食する高次元の存在が登場するという世界観の中で人の存在の何たるかを問うという物語を作りたい。その気持ちは分かりました。そのための三部作。よく完成まで持ってきましたが、完成自体が目標で観る人は二の次になったのではと感じました。だって、観客は当然ゴジラと戦うメカゴジラやモスラを観たいわけです。それが出てこないのはどう考えても予算と制作時間がなかったからでしょう。メカゴジラはガスタンクとなりモスラは動かないシルエットで登場です。詳しくは知りませんがこれをまともに登場させるとなるとキャラクターデザインとかどう動かし戦わせるのかとか大変な手間と時間が追加されるわけでそこを避けたと。 クレジットが一通り終わった後になんか火を焚いた儀式が行われ何やら続編への布石のような雰囲気ですがなんか全然意味不明で、何の感情も湧きませんでした。[インターネット(邦画)] 3点(2025-03-24 22:22:24)《改行有》 4. GODZILLA 決戦機動増殖都市 《ネタバレ》 メカゴジラの名前にそれなりのロマンを感じる世代があるのだろうな。自分は爺さんだからメカゴジラというとメカニコングのパクリにしか思えなくてあまり好きだはなかったりする。 なんかよくわからないが自動で動くナノメタルとかでできている対ゴジラ決戦兵器メカゴジラが20年前起動しないとかどうしてありうるのだろう。これが起動していれば人類の宇宙退避は必要なかった訳だから。ああそうか、ギドラを崇拝する連中の陰謀だったのか。 それにしても、アニメーションでメカゴジラの姿を見たかったな。それがあれば本作ももっと盛り上がったに違いないのに残念じゃ。 第一作ではよく分からなかった異星人の必要性が見えてきた。即物的、合理的な連中と神秘的、献身的な二種類の連中の中間に地球人をおいてその二つの方向性の得失を提示したいわけだ。なるほど。で、この作品で合理的な連中は否定される。では、我々の進む道はどこにあるのか。それは、次作に委ねられますか?[インターネット(邦画)] 3点(2025-03-23 11:36:28)(良:1票) 《改行有》 5. GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 全く知られていない作品でどんなものか興味があったのでネトフリに加入、拝見しました。 以外に秀逸なアニメーションに驚きましたが、登場人物間の会話が全然おかしい。脚本が悪いのか、声優への演技指導がおかしいのかそれとも両方なのか分かりませんが、登場人物が薄っぺらく感じて観ていてシラケます。主人公は英雄に例えられたりしますが、内気で声に覇気がなく、違和感がはなはだしい。そう、人物が描けていないとても劇場公開作品とは思えません。 最近はアニメの怪獣物が増えてますが合性がいいですね。巨大な怪獣に機敏な動きをさせたり派手な格闘戦もさせられます。登場兵器も色々な表現ができ素晴らしいです。この作品がその流れの嚆矢でしょうか。 シン・ゴジラの流れ(無敵な怪獣ゴジラ)を未来に展張するとこんな感じの作品が出来てしまうのは理解できますが、あまりにも暗いですね。どんなものにも弱点があるはずだ、なんてのんきで根拠のない原則をいつまで振りかざすのでしょうか。防御バリアに途切れる瞬間があるとかどう考えても無理やり作った弱点じゃないでしょうか。絶対倒せない敵を倒す作戦とか論理的に無理ですよね。そこまでしてアプレオリに倒せない敵であることを設定する必要はなかったようにも思えます。 まあ、なんにせよ閉塞感が漂いすぎる作品ですので純粋にアニメーションとして楽しむのがよろしいと思われます。[インターネット(邦画)] 4点(2025-03-23 11:13:28)《改行有》 6. 志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 青春物の盛り上がりを期待してみたけど肩透かし。あの結末は映画としてはない。でも、それで仕方ない、それしかあり得ないだろうって必然性は感じる。グダグダだけど救いはある。 それでも、音痴なのにミュージシャン志望ってキャラ設定はありえないと思う。よく演技したよ。しかも、音痴なのに分かるように最後歌唱するとか演者にしたら拷問だろ。ちゃんと説得力のある芝居で感心しました。志乃ちゃんも熱演でタンバリンも良い演技だった。でもなんか無理があったかな。タンバリンがイケメンすぎるのかな。女子がかわいいのはよろしい。 難しい原作を頑張って映画にしたとは思いますが、難しい作品になってしまったかな。でもあの年齢特有の生き辛さはよく出ていて良かった。[インターネット(邦画)] 4点(2024-04-29 23:49:37)《改行有》 7. 幸せへのまわり道(2019) 《ネタバレ》 自分は少し興味があってカウンセリングを学んだんだが、ロジャース(カウンセリングの分野にも神様扱いのロジャースさんがいますが、別人。)さんが記者に対する態度、姿勢が見事に理想的な来談者中心話法になっていて非常に参考になりました。どんな事があっても相手を否定しないその姿勢には感心します。この姿勢があったので記者も最後には心を開きますが、自分としては一切否定しないこのやり方は成人相手限定で、子供に適用すると副作用が大きいと思います。成人なら一応の社会規範を習得していますが、いまだ習得していない子供に全肯定的な態度で接すると社会規範を習得できなくなると考えるからです。 さて、キリスト教的文化圏での人格者は自己の感情を上手くコントロールすることが必要のようです。トムさん演じるロジャース氏は時々優しい笑顔の裏側に感情が見え隠れします。そう演じているんでしょう。最後にピアノの低音部を叩いたりしますから。しかし、仏教的な人格者は多分、そんな感情をコントロールしないでしょうね。「心のままに振舞えどその則を超えず」心自体を修行によって変えることが求められると思います。 ということで、なんかちょっとこのロジャースさんは好きではありませんが、こんな人がヒーローになるというアメリカ社会の現状というものが面白いです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-07-30 23:50:57)《改行有》 8. パディントン 《ネタバレ》 イギリス人って機関車トーマスといい、こいつといい変な主人公で物語を作るよね。人間じゃないのに人間並みに描かれる。ディズニーのキャラクターと違って異物なのに人間みたいに描かれるのがなんとも不思議だ。大体、ペルーの熊って何かね。南米には既知の熊っていないからそこの選択ですかね。 イギリスまで密航してくるんだけどその間は隠れている。それが、着いて駅に行くともう普通に立って道行く人に話しかけたりする。でも、無視されちゃう。熊に礼儀正しく話しかけられて無視する?自分ならどうだろ。わからん。兎に角、返事をしてくれた家族と物語が始まるわけだ。この一家がまた面白い。特に父親。バイクにまたがって産院に駆け付けるところ、掃除婦に扮して進入するところ何回も見直してしまった。 そして、キッドマン。いいキャラクターだなあ。彼女は彼女なりの必然を抱えて物語に関わってくる。もうこの必然が絶妙。 熊のCGが嫌で見ないならもったいない。本当に上質な作品だと思います。[地上波(字幕)] 8点(2023-05-06 15:21:31)《改行有》 9. ハドソン川の奇跡 10点以上をつけたい作品です。 無事に不時着を成し遂げ英雄視された機長が迎える査問の危機。思いもかけぬ疑惑を掛けられ不安になる主人公に完全に同一化して観ていました。説明する言葉もなく立ちすくむ自分に比べて、主人公は適切な反論を繰り出していきます。その正当性にいちいち感動。これが欧米流の論戦であり公正さなんでしょう。素晴らしいです。日本でこんな事が出来るのかと思ってしまいます。 一通りの選択肢に挙げられた別の可能性を検証した後にボイスレコーダーを再生するくだりがありますがそこで明らかになるのはすべての可能性が検証されていたこと、そして、それまで検討すらせれていなかった緊急時の対応がなされていたことです。ここまで圧倒的に機長の手腕が立証されるとカタルシスです。 気持ちの弱い自分ではこんな査問に耐えられないでしょう。自分を信じ査問に耐え、それがボイスレコーダーでそれが報われる、素晴らしい展開のシナリオでした。[地上波(吹替)] 10点(2023-04-13 17:49:25)《改行有》 10. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 数年前にも見た記憶があるのだが、見始めると引き込まれるように全部見てしまいました。戦争当時の時代感の表現がすごく良かった。天才の疎外感とか中心的なテーマも上手く表現されていてその辺りがアカデミー賞の脚本賞になったのか。 ただそれでも必要以上に疎外されている感が強かった。そこちょっと不自然かな。あと、ナイトレイさんが登場時すごい魅力的でその後の年齢による劣化も表現しているのが英国作品らしいな。ただ、自分にはチューリングにホモっぽさが感じられなかった。 悲劇的な最後を迎えることで若かった日々が一層輝いて見える。第一級の青春映画だと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2023-04-04 13:28:36)《改行有》 11. のぼうの城 《ネタバレ》 原作を読んで、すごく楽しみにしていたシーンがあったんだ。御屋形様が敵方に内通するということがみなに知られて「秘密を知った奴は生かしておけない!」と憤る丹波守に、のぼうが、「大丈夫だよ。みんな御屋形様が好きなんだ。御屋形様の命が危ないと分かれば誰もそんなことを話したりしない。」と諭すところだ。 ところがだよ、この映画じゃ宥めるのが武勇自慢の丹波守なんだ。のぼうのセリフもあるけどおちゃらけにしかなってない。なんだよ、何で変えちゃうんだよ。これじゃまるでのぼうはただの馬鹿じゃないか。何やってんだよ、監督。何出しゃばってるんだよ、佐藤浩市!てめえら、原作読んだのかよ。萬斎、お前分かって演技してんのかよ。信じられないぜ。 この改変によって主人公ののぼうさんは普段は阿保のふりをしているけれど人の心がわかりすぎるほど分かった人物だという表現が失われ、忍城が戦いを選択するのもただ、彼が馬鹿なだけだったとなりました。そこに人情に根差した深い洞察などがある可能性はなくなってしまったのです。 監督は腹切って当然でしょう。佐藤浩市さんはこの出しゃばりでこれからどんなに頑張って演技したとても自分的には大根役者で評価決定です。[地上波(邦画)] 3点(2023-02-18 13:19:51)《改行有》 12. ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 3点か4点、まあ、4点かな。確かにスケール感がないんだよな。40万人の撤退戦って感じが全然出ていない。陸一週間、海1日、空一時間の展開を上手く同時進行的に見せる作り方も全然分からなかった。でもまあ、リアリティはかなりあった。特に着弾音がすごい。でも、低空で侵入してくるハインケルを掃海艇や駆逐艦が全然対空射撃しないのは何で?理解できません。 この監督、CGが嫌いなのかな。多分スピットはレプリカ作って飛ばしたと思われ。そこに着弾する機銃の音とかすごい良かった。でも、40万人を小艦艇で撤退させるには海を埋め尽くすほどの小舟を映像化してほしかったな。なんか、30隻ぐらいしかいないんだもの。足りないよ。全然。[インターネット(字幕)] 4点(2023-01-11 09:15:53)(良:1票) 《改行有》 13. 映画 ビリギャル 《ネタバレ》 原作の存在は知っていましたが、際物っぽいでの敬遠してました。映画の方も見るつもりはありませんでしたが、チェックのつもりで少し見たら有村架純が主役なのでそのまま見てしまいました。彼女の芝居はなかなかいいですよね。それを支える男優がいい仕事している。塾講師、学校教師、そして父親。この父親の人物造形がすごく良くて深みがあった。それを見事に演じていたな。 受験の朝、雪が降って試験会場に行くのが難しくなる。歩いてでも行くという主人公。そこにスタッドレスを履いた、送るぞという父親。次のシーンであのずっと写っていたマイクロバスに乗っている二人。え、この車しか持ってないの?父親の野球に賭ける一途な思いが分かるところで、グッときました。もう、映画の後半はハンカチ握りしめてましたよ。ラストも良かった。あれほど鮮やかに親子関係の修復を表現できたのは奇跡としか思えません。 実話に取材しているってのがこの話のウリですが、いくら何でも最初の状況は極端でしょうね。塾講師が進める教材の量や種類にもどうじゃろ、ちょっと現実離れしてると感じる。だって、一般常識を教えるためにまず芥川から読めとか言うかなあ、普通。偏差値30ってのはガセじゃないにしても、もうちょっと下地は入ってたと思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-04 23:10:53)《改行有》 14. トガニ 幼き瞳の告発 《ネタバレ》 実際の事件に取材したこの映画がきっかけで法が出来たわけですが、まあ、韓国らしいというかなんというか。映画では被告は三人で全員執行猶予付きですが、実際は六人で二人、実刑執行猶予二人、不起訴二人です。鉄道で子供や教師が轢かれて死ぬのは演出です。デモで遺影を持っていたのも演出だそうです。 トガニ法なるものも2011年にできたようですが、その年に警察が2007年の事件を再捜査して適用した可能性もあり、それならば禁断の遡及法になります。韓国は得意ですね。 子供に対する暴行の描写はリアルでそこまで必要なのか疑問です。観客の嫌悪感を引き出すための演出だったと思いますが、子役とはいえ撮影される子供たちの事を思うと納得できません。はっきり言って児童ポルノと変わらない映像です。いや、暴力シーンだからもっと悪いか。 疑念ですが、双子の室長が全く手話ができないというのもどうでしょう。聾学校の職員たるものが全く手話を理解しないなんて余りに不自然じゃありませんか。 まあ、しかしながら、実話を元に作成されているのですから実話じゃないところがあったとしても別に非難するには当たりません。しかしながら、実話通りだと思い込んでこの映画を見るのは間違いで、そこちょっと指摘してみました。[DVD(字幕)] 4点(2022-12-18 16:56:02)《改行有》 15. この世界の(さらにいくつもの)片隅に 《ネタバレ》 10点満点で120点付けたい作品だ。物凄く素晴らしい。昭和前期の女性の生きざまが例えようもなく新鮮。人生を前向きに懸命に生きようとする主人公の姿にいちいち感動する自分がいる。今を生きる人ならこんな環境をどう思うだろうかとつい考えてしまう。そこになんとも違和感を感じさせる軍隊と戦争の出現。異なる時代の異なる常識をここまで再現してくれたことに感謝。 この作品は120分版のロングバージョンだそうで前作では意味が分からなかった様々な事柄の事情が分かる。それはそれでうれしいわけだがなんかわからない方がよかったかもしれない。わからないことは様々な解釈が可能で物語に深みを与えるから。多分、こちらが本編として完成してから120分の標準サイズに切り詰めたのだろう。泣く泣く。よくそんなことが出来るな。自分には辛すぎて出来ないよ。アニメ作った人たちはどう思ったのかなんて想像もしたくない。だけど、切ったからこその前作の完成度だったからかもしれない。 敵機の攻撃は基本的には軍事目標に限定されるので民間人は狙われないのでそれほどの危険はないわけだが味方の発射した高射砲弾は無差別に破片が落下してくる。こりゃ怖い。知ってはいたけれど、ちゃんと表現してくれた。すごくうれしい。[インターネット(邦画)] 10点(2022-11-03 23:31:37)《改行有》 16. 孤狼の血 《ネタバレ》 テレビで2021年の日本アカデミー賞やっててレベル2の映像が流れていた。今回は役所広司いないから頑張ったって誰かが言ってた。 ああ、また役所広司が面白い演技したのか、すごいよな、あいつ。とか思ってこの作品を探して鑑賞してみたわけだ。 そんな予想をはるかに超えてました。すげーよなー。本当に。何であんな芝居ができるんだろ。役作りの深さと広がりがすごすぎ。桁違い。そのうち、彼の名前を冠にした映画賞ができるんじゃないかな。 そりゃ、おれも真木よう子には脱いでほしいけどそれで作品の評価は落とさないよ。それから、死体のリアリティがすごいよね。次の日は一日ショックから抜けられませんでした。埋まっていた首、切られた頭、そして、何と言っても土左衛門。顔見せるかなー、やっぱ見せないかなーとハラハラさせてもらいました。 広島弁の会話とか面白いし、人のやさしさとは何かって見せてくれるし、作品に文句はないけれどここまで魅力的なグロは傑作って範疇に入れちゃいけないような心の声に従いまして8点とします。[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-16 23:38:13)《改行有》 17. ジョーカー 《ネタバレ》 アメリカでは銃保持が自由な印象ですが、家で保管している感じで、あまり持ち歩かないのですかね。銃とかあればアジアンヘイトクライムも防止できそうですよね。しかし、それはそれでそれも恐ろしいことです。[インターネット(字幕)] 5点(2022-03-11 04:51:34) 18. 決算!忠臣蔵 《ネタバレ》 これは大変面白い作品。なにをするにも金がかかる。それは今も昔も同じこと。前作「殿、利息でござる!」も面白かったですが、さらに進化して大満足です。喜劇系の役者がたくさん出て真面目な芝居を面白可笑しく演じてくれます。金勘定も大変ですが、人間関係、世間の風評、お上の意向、そして己の意地などがなんとも絡み合い討ち入りになってゆく過程が描かれています。 特に出色なのは討ち入り直前の会議の模様。道具や装束に費用が掛かるところに鎖帷子と来てはもうだめかと思われますが、急転直下何とかなっちゃうところ、素晴らしいですね。(計算は合わないような気がしますが。)[インターネット(邦画)] 9点(2022-03-06 13:21:38)《改行有》 19. ソロモンの偽証 後篇・裁判 《ネタバレ》 大体、学校内裁判って何でしょうね。裁判をやれば真実が明らかになるって何の根拠もない信仰でしょ。普通なら真実はあんな裁判をやっても明らかにならないままだと思います。それを真相が明らかになるという奇跡。それが語られて時代を変えていき、今に至るというこの話の流れ。私にはその余りの予定調和ぶりに空いた口が塞がらない感じです。 なんか、よくわからない。タイトルからいって、この話自体がつくり話の可能性もあって、上下編を見終わって虚無感しか残らない。[インターネット(邦画)] 3点(2022-03-06 13:07:24)《改行有》 20. ソロモンの偽証 前篇・事件 《ネタバレ》 松竹120周年記念と題打ってあればそれなりに製作は力の入れたと思われますが、なんかリアリティに乏しく楽しめない。多分それはすぐ殴ったり大人の過剰な無理解だったりするところのせいかなと思って観てましたが、それはこの映画のほとんどが今から目線で20年前を撮っているからかもしれません。ここに気が付くと違和感も減少しますが、それでも血が流れすぎる気がして過剰演出じゃないかな。 死んだ子供の考え方もそういえばあの時代まであった思考で一つの時代の転換点の記録としてこの作品があるのかもしれない。でも、なんかそんな時代感が作品の中に感じられず違和感としか残らなかった。岡田斗司夫が褒めてたから観たけどヤジの入れ方なんかも変な感じ。確かに昔の映画にはそんなヤジがあったけど現実社会にはなかった。という事は20年前の社会を映さず、20年前の映画の撮り方で作った作品という事か。[インターネット(邦画)] 3点(2022-03-06 12:53:41)《改行有》
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