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1. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
EP456を観て育った世代として、ルーカスを正座させて説教したくなった。
たしかに映像は進歩しており、その点は楽しめた。しかし、宇宙の行く大艦隊を見ても昔のようなワクワク感は全く感じなかった。
答えははっきりしている。なぜアナキンを主人公に据えたのか。おかげで遠い昔のはるか彼方の銀河系は、誰それの息子やら友達やら弟子やら、知り合いばかりの田舎町くらいのスケール感になってしまった。スカイウォーカーの物語といえば聞こえはいいが、ちょっとフォースの強い一族だけでどうにかなる銀河系のなんと狭いことよ。
ここで自分はSW世界のファンであって、広大なSW世界を舞台にした冒険活劇が見たかったんだと気づいた。456でははっきり定められていなかったがために想像の余地のあった様々なガジェットもトホホな設定(ミディ=クロリアンなど)にされており、これではただの出来の悪いSFアクション映画である。
しかし789を観たあとでは、123もまだ頑張っていたと評価せざるを得ないのでこの点数です。[映画館(字幕)] 6点(2021-05-10 00:18:03)《改行有》
2. レギオン
《ネタバレ》 漫画「バス〇ード」のような設定のはずが、片田舎のドライブインでオヤジっぽい大天使ミカエルとガブリエルが素手でドツキ合う、という字面だけで面白い映画です。完全にB級ですが意外に楽しめた。
一応人類の未来がかかっていますが、天使に憑依されたゾンビ軍団がグダグダと襲ってくるだけで危機感はあまりない。しかし登場人物の関係性から、神と人、神と天使、男と女、夫と妻、父と息子、母と娘などの関係が描かれ、妙に印象に残る映画でした。オッサンがたくさん出てくるのでオッサンである自分が感情移入しているだけかもしれませんが。
真剣に観たら実は名作なんじゃ?と思うのですが、いかんせん画面が馬鹿っぽすぎてやっぱりB級ですね(笑)
でも冒頭のミカエルのシーンと最後のライターのシーンは好きです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-09 23:48:16)《改行有》
3. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 原作は本当に大好きな作品。その世界をここまで再現してくれた制作陣には感謝しかありません。満点をつけたいところですが、一つだけ大きな不満があります。それは主人公フロドの苦しみが十分に伝わってこないこと。他の方のレビューでも主人公が情けないと書いておられる方が多いですが、映画だけ見るとそう感じるのもしかたないと思います。
あの指輪は、ガンダルフやガラドリエルなど力のある者が持てば、第2のサウロンかそれ以上の魔王になるというシロモノ。持っているだけで悪へと誘惑され、心身を蝕まれていきます。素朴で善良だが強い心を持つホビットだからこそ、滅びの山まで指輪を持って行けたのです。そのフロドでさえ、最後の瞬間には誘惑に勝てませんでした。おそらく生身の存在には耐えられないのでしょう。ゴクリのおかげで?指輪は破壊されましたが、フロドはその苦痛から癒されることはありませんでした。だからこの世を離れ、悪のない西方へ旅立ったのです(死んだのではありませんよ笑)。
指輪はそういうものであるとキチンと描かないと、フロドは情けない、最後に勝手に船にのってどこかへ行ったよくわからんヤツだし、終盤のシーンはただ冗長で退屈なだけでしょう。私は観るたびに涙を禁じえませんが。
ワンシーンでも、セリフ一つでもなんとかならなかったのかと残念でなりません。[映画館(字幕)] 9点(2021-04-04 14:10:31)《改行有》
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