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プロフィール
コメント数 375
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 昔テレビで劇場版を見たことあります。原題はAliens。複数形になったことが、前作との違いを端的に示しています。敵はエイリアンの群れ。そしてラスボスはそれを統べる女王。前作が多くは語らず滲み出てくるものを味わうような作品なのに対して、本作は、エンターテインメントとして饒舌で、ホラーあり、アクションあり、人間ドラマありと盛りだくさんです。巧みな組み合わせと展開で飽きる暇がありません。特にキャラクターのキャラ立ち具合がすばらしいです。バンダナ巻いたヒスパニック系の濃いーい女海兵隊員、アンドロイドのおっさんの超越した雰囲気、コロニー開発会社のクソ社員のカスっぷり(殴りてー)などなど。前作から世界観を引き継ぎながら、エンターテインメントとしてスケールアップできているところを賞賛したいと思います。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-06-11 16:59:32)(良:1票)

2.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画。主人公である奥崎謙三が、かつて自分も所属した日本軍ニューギニア残留部隊において実施された、兵士の不可解な処刑について、その遺族とともに関係者を訪問して、真相を追求するという内容です。当初、関係者の口は非常に堅かったのですが、暴力的に追い詰めることにより、口を割らせていきます。関係者が深刻に苦悩しているのがよくわかるわけですが、どういうわけだか、どこか笑ってしまうつくりになっているんですよね。奥崎謙三という男のキャラがとにかく強烈で、バイタリティと行動力が半端じゃなく、物腰低く相手の懐にもぐりこんだり、滔滔と自分語りをしたり、思い通りに行かないと急にキレて恫喝したり、文字通り寝技に持ち込むしぶとさです。適所でキレることで、こいつヤバイと思わせて、相手の戦意を削ぐんですよね。実際それ以上にヤバい人なんですけど。変な人が一人いるだけなら、あり得る話と言えるのですが、処刑された兵士の妹なる人物が、これまた強烈なキャラで、なんと、こともあろうか、(インチキ臭い)霊能者なんですね。奇跡的です。笑ってしまうシーンは多いのですが、特に好きなのは、押しかけた関係者宅のこたつの上に、たまたま置いてあったみかんを並べて、処刑時の立ち位置を再現して、問い質すシーンですね(人が死んでるんやで・・・)。処刑を指示したとされる隊長の妻が、撮影隊に対抗して写真を撮りまくっていたシーンも、結構好きです。[DVD(字幕)] 9点(2023-03-20 19:21:03)(良:1票)

3.  鉄男 TETSUO 《ネタバレ》 この鉄は汚い鉄だなぁ・・・と思いました。メタリックな輝きはなく、使い古され、錆び付いた鉄です。鉄と生身の肉と血。ある朝、頬から飛び出た鉄くずを指で触った瞬間にほとばしった血飛沫に、鋭い映像的感性を感じました。基本的に大笑いしながら見ましたが、感性だけで突っ走っているので、途中でだれてきます。1時間程度の短めの作品ですけど、結構限界です。役者が皆いい味を出しているだけに、監督本人は出なくて良かったのではとも思います。[DVD(字幕)] 8点(2024-02-09 17:30:05)

4.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版 《ネタバレ》 平日深夜から見るには長い作品で、1時間程度ずつ、日を変えて見たのですが、期せずして、幼少期、青年期、現在の3部がほぼ1時間ずつの構成になっていて、それにほぼ同期することができたので、こういう見方でも良かったかなと思いました。冒頭のシーンをすっかり忘れてしまっていましたが。映画を題材にした映画です。とてもハードルが高いと思うのですが、無理なく、力むことなく、それでいて映画らしい映画としてまとまっています。映画の歴史がある国ならではですね。地に足が着いていて、深みがあり、苦味もある作品です。南イタリアらしい明るく乾いた色合いもいいです。劇場版のほうが評価が高いようなので、機会があれば、そちらも見たいですね。[DVD(字幕)] 8点(2023-12-25 17:53:20)

5.  プラトーン 《ネタバレ》 20年くらい前にテレビ放映されたのを見たことがあります。そのときの感想は「エリアスかっこいい!」でした。兵隊達がジャングルを分け入って闘っていたのは覚えているのですが、詳細はほとんど忘れています。再度見てみると、思っていた以上に地味で、演出的なサービスが少なく、淡々と進んでいきます。低予算のようで、スペクタクルはありませんが、予算の中で、うまくリアルな戦争を描けていると思います。ジャングルの中の狭い視界がほとんどなので、2時間弱とあまり長くないものの、お腹いっぱいになるくらい長く感じました。エライアスは格好良かったのですが、エライアスと敵対する悪役が格好いいな、うまく演じているなと思いました。顔の傷の具合がとてもリアルにありそうです。統率されていない軍隊の兵卒達が、死や、死の恐怖から逃れたいがために、非戦闘員である住民を殺し、生死の感覚が麻痺し、仲間をも殺してしまう。そのような狂気の心理に陥いる様子が、作者の実体験を踏まえて、自然に描かれていると思います。これまであまり描かれることがなかった、というかむしろ隠されてきた、戦争における普遍的事実が描かれたところを評価したいです。[DVD(字幕)] 7点(2024-01-28 15:48:10)

6.  アラビアのロレンス 完全版 《ネタバレ》 第一次世界大戦下の中東紅海周辺が舞台。主役のイギリス軍人のロレンスは、軍事顧問としてアラブの部族を率い、アラブの開放を名目に、オスマン帝国軍を襲撃し、着実に戦果を挙げていきます。しかし、部下を亡くす失意の中でも、人を殺すことに興奮を覚えている自分に戸惑いを感じるようになり、これに、イギリス本国の方針(三枚舌外交)との齟齬や、オスマン軍に捕まり、受けた拷問のトラウマなどが加わり、精神がただれて、イっちゃった人になっていく様子を、雄大かつ苛酷かつ清浄な砂漠を背景に、異国情緒趣味を前面に出さない渋めの演出で描いています。丁寧につくった良い映画だと思うのですが、扱っている史実が複雑で、こちらが疎いということもあり、3時間半と長い割りに、背景が読み取りづらく、感情移入もしづらく、感動のしどころもわかりづらいんですよね。たぶんスルメ的な味わいなのだとは思うのですが。イメージしづらい一次大戦の中東戦線を知るきっかけとして、イギリス側視点で脚色されているものの、有用な作品だと思います。特典のメイキング&インタビューが面白かったです。気温が高くフィルムに黒いシミができてしまうとか、太陽を撮ろうとするとフィルムが焼けてしまうとか。完全版の作成に奔走したスピルバーグが、まだ若々しくて、本作の1ファンとして、目を爛々とさせて本作のすばらしさを語っていたのが特に印象的でした。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-03 18:39:16)

7.  砂漠のライオン 《ネタバレ》 1911年にイタリアは伊土戦争に勝利し、オスマン帝国からリビアを奪い植民地として位置づけ、統制に向けた武力侵攻を開始します。それに立ち向かうリビア遊牧民のリーダーが主人公で、その勇敢さから「砂漠のライオン」の異名を持つオマル・ムフタール。一方、その敵役として、侵攻軍を統率するのは、その苛烈さから「リビアの屠殺屋」の異名を持つ、ロドルフォ・グラッツィアーニ。同じ砂漠の戦争を扱った「アラビアのロレンス」に比べると、構図がわかりやすいですね。「アラビアのロレンス」は、言っても、イギリスによるイギリス人をヒーローにした映画です。本作は、アラブ人をヒーローにした映画で、製作に米英が参加していますが、ムッソリーニ時代のイタリア王国は米英からすれば敵国ということもあるのか、残虐非道な侵略行為を比較的容赦なく描写していると思います。騎馬隊vs戦車隊と武力の差は歴然としているものの、地の利を味方につけた知略により、それなりに戦えている様子は、なかなか面白いです。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-29 18:49:58)

8.  霊幻道士 《ネタバレ》 香港格闘アクションとエスニックなゾンビホラーとの融合。笑いあり、涙はないけどお色気もあり、キレのいいアクションを交えてテンポ良く話が進むので飽きることがありません。ヒロインもカワイイし。娯楽映画として申し分ありません。女幽霊が空中を飛んだ後自転車の後ろに乗るワイヤーアクションとか、カサブタをはがすところとか、蛇から肝を取り出すところとか、映像的なこだわりも見逃せません。[DVD(字幕)] 7点(2023-06-16 18:53:48)

9.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 四半世紀前にテレビ放映で見ています。その時の感想は「過去の母ちゃん、超かわいい、わー、きゃー、結婚してー」でした。再会を楽しみにしつつの視聴だったのですが、長く抱いていたイメージに比べると、随分オバちゃんっぽい感じでした。当時の劣悪な視聴環境と、若き日の審美眼の甘さのダブルパンチで美化されていたことは否めません。顔の輪郭や凹凸がはっきりすると微妙な間延び感があるのですよね。いやいや十分魅力的ではあるのですが。娯楽としてはシンプルで分かりやすく、完成度が高いと思います。中だるみなく楽しめます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-06-05 20:57:40)

10.  薔薇の名前 《ネタバレ》 世間から断絶した修道院の禁欲世界。抑え込むからこそ、その裏側に渦巻き、蠢く欲望。およそ人間離れした異形の形相の修道士ら。その中にあっては、ショーン・コネリーが、思わずほおずりしたくなる愛玩動物のように可愛く感じられるから不思議。ディテールが醸し出す雰囲気は最高です。ただ、フィルムグレインがかなり強いので、明るい空や、全体的に白い靄がかかるシーンに切り替わったときの瞬間的広がり感・奥行き感が減じられるのが少し残念な気はします。修道院内のシーンでは、むしろ画面が落ち着いて良いのでしょうけど。お話しとしては、大して驚くところもなく、西洋版の犬神家(犬神家ほどの外連味はなし)という感じでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-04-18 20:47:05)

11.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 3時間超の大作。60年代の米ソ冷戦下で躍起になって宇宙開発競争をしていた当時の空気をとても懐かしく感じました。まだ生まれてませんが。宇宙開発に皆が夢を抱いていた時代ですね。前半は、音速の壁に挑むテストパイロットの話です。主役のエースパイロットが、メチャクチャかっこいいです。一点の曇りのない眼差しと、ストイックで乾いた表情がいいです。奥さん以外の女の尻を追わずに、いまだに奥さんの尻を追いかけてあばら折るのもストイックでいいです。後半は、前半で登場したテストパイロットの一部が、名を挙げようと宇宙飛行士枠に応募し、厳しいテストに耐えて宇宙飛行士を目指す話です。宇宙飛行士候補達の息の長さと、肺活量を競うテストを見て、昔のテレビ番組「ザ・ガマン」を思い出しました。(口の上にセットされたシリンダー経由で羊の脳みそが落ちてくるシーンが思い浮かびました。)バカバカしさにおいてドッコイドッコイなところが笑えます。蛍のシーンは思いっきりフラグかと思いましたが、してやられましたね。まだ見ぬ世界を目指して危険を顧みない男達の話として、宇宙飛行士を扱うだけでなく、航空機テストパイロットと対比させたのが、作品に特別な味わいをもたらしていると思います。あえて難を言うとすれば、後半、宇宙飛行士達が一致団結して、爽やかないい奴になりすぎていて、ちょっと面白みに欠けるのと、実話に基づいているので、フィクション作品で得られるような感情の起伏がもたらされないところでしょうか。主要人物は死にそうにはなるものの死にませんし。[DVD(字幕)] 7点(2023-02-21 19:52:51)

12.  太陽の帝国(1987) 《ネタバレ》 原作未読です。舞台は1941年から1945年までの上海。主人公は上海租界に住むイギリス人少年で、ゼロ戦の模型を肌身離さず身につけている飛行機っ子。イギリス人居留地に日本軍が侵攻した際に、避難民の群れに流されて、少年は、両親と離れ離れになってしまい、そこから少年のサバイバルがはじまります。最終的には日本軍が管理する民間人収容所?に収容されますが、貧しいながらも、食料と安全と行動の自由がそこそこ与えられており、その中で、したたかに成長していく少年の体験記となっています。連合国側の立場でありながら、日本に対して敵国としての先入観のない少年による戦時の記録という意味で、他にあまり類がなく貴重だと思います。また、上海租界の街の雰囲気、群集シーンの迫力など映像は見ごたえがあります。だが、しかし、エンターテインメントとして、あまり面白くないのですよね。それぞれのエピソードをうまく束ね切れていなくて、推進力がない感じです。日本軍人役を伊武雅刀やガッツ石松など日本人が演じているなど、それなりにリアル志向の作品で、日本人以外が見てもなんら違和感はないのでしょうが、それでも日本人が見れば、おかしな描写が多々あり、それはそれで楽しめます。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-22 18:49:32)

13.  野獣死すべし(1980/日本) 《ネタバレ》 冒頭、暗闇の雨の中での格闘シーンで、パンチがまったく当たっていないのに、当たったことにしてしまう安っぽい芝居を見て、先行きが相当に危ぶまれたのですが、それ以降は、粗い部分はあるものの、随分と持ち直して、楽しめました。小林麻美が、若くて、まだ肉が詰まってる感じで、色っぽくてカワイイですね。ちょっとしたことで崩れそうな、バランスがあやうい美人と言えます(麻生久美子とかもバランスあやうい系ですね)。そして何より、松田勇作の役づくりが出色です。狂気を発散させずに、飲み込んで、滲み出させる演技がいいです。鹿賀丈史が演じるアフロのチンピラウェイターが、対照的にキャンキャン吠えて威嚇するタイプで、松田勇作の演技を引き立てています。松田勇作演じる主人公は、過去に戦場カメラマンをやっていて、戦地での悲惨な状況、犠牲者達の写真を撮っているうちに、狂気が芽生えたというような設定のようなのですが、そういう説明的なものが邪魔くさく感じてしまいました。そのまま感覚だけで突っ走った方が良かったのではないでしょうか。終盤、劇場で声を張るシーンや、劇場を出た後のラストシーンなどが、考えるな、感じろ的なものなだけに、なおさらそう思いました。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-01 17:21:58)

14.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 《ネタバレ》 原作は未読です。小学生くらいの男の子が主人公。母親が病気なのですが、やさしいけど病弱という、よくありそうな設定ではなく、ノイローゼ気味で、子どもに対して怒りをぶつけることはあっても、子どもの話を受け止めることは放棄という、ここまではそれでもありがちな育児疲れと言えなくはないです。だがしかし、父親が海外のバナナ工場に勤めていて帰ってこないとのこと。もっとマシな嘘を吐けというツッコミ待ちでしょうか?父親不在がどうも不幸の原因のようです。そんな主人公の少年が経験する生活や、少年の目線から見た人間関係を、ごく自然に描いていく作品です。明確なストーリーがあるわけではなく、間を持たせるのが難しいと思うのですが、ありそうな話を上手く紡いで、上手くつないでいるなと感じました。スター役者は登場せず、ごく自然です。主人公もごく自然にブサ・・・そこら辺にいそうなタイプです。そのわりに、主人公がやたらモテることが解せぬ。それだけが解せぬ。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-24 20:03:12)

15.  グッドモーニング,ベトナム 《ネタバレ》 持ち前のべしゃり技術で、ラジオを通してベトナム現地で米兵達に笑いを届け、大人気を博したDJ兵士が主人公です。軍隊による戦闘シーンはなく、ベトナム戦争映画としては異色作です。招かれもしないのにやってきて厄災をばらまくアメリカ軍という構図を浮き彫りにさせる作品です。友人となったベトナム人少年のクライマックスでの言葉には、アメリカ人視聴者も感じ入るところがあったろうと思います。主人公DJは道で見かけたベトナム美人と仲良くなるために、彼女が通う街の英会話教室の先生役を前任者に銭を掴ませて横取りします。そして生徒達に実践的なスラングを教え込んだり、生徒と一緒にベースボールを楽しむなどのなごやかシーンにつながっていきます。悪気のない文化の押しつけに対する強烈な皮肉ともとれるのですが、こちらはアメリカ人視聴者は気付かなかろうと思いました。作者が狙ってやってるのかも不明ですが。なごやかゆえに何とも言えない複雑な不快さを感じてしまいました。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-29 18:45:45)

16.  チェンジリング(1980) 《ネタバレ》 ポルターガイスト(騒がしい霊)現象を扱ったホラー作品。霊が物を動かしたりするポルターガイスト現象は、実際に体験する身にとっては怖いと思いますが、映像として見ると怖い要素があまりないですよね。ということで、基本、それほど怖くはなく、どちらかというと、現象の原因を探るサスペンスとしての色合いが強いです。その分、不意打ちで襲ってくる、背筋がぞっとするような映像が効果的です。意外にも、静的なホラーの醍醐味をわかってるじゃんと思いました。最後は、嵐のごとく動的です。うーん。これだとやっぱりあまり怖くないですね。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-23 19:40:57)

17.  マッドマックス2 主人公はそのままに、前作から一足飛びに、舞台が近未来の無政府世界に変貌し、エンターテインメントとして大幅なスケールアップを達成しています。製作費も一挙に10倍以上。「北斗の拳」が影響を受けたというのも納得です。そうはいっても、油田を狙う悪玉暴走族 vs 油田を守る善玉軍団というように世界が単純化されていて、カオスな雰囲気はなく、いまひとつ深みがなく、真実みが感じられないんですけどね。ヘリコプターおやじとブーメラン少年の有能さと、その他の味方キャラの雑魚っぷりの落差が激し過ぎて涙が出るレベル(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-19 18:14:38)

18.  フェノミナ 《ネタバレ》 まとまりがないし、安っぽいところも散見されるのですが、それでも光るところがあると言うか、心に引っかかってくると言うか、 嫌いになれないというか、むしろ好きな作品です。音楽の使い方も、いい雰囲気を出しているところもあれば、静かな場面で大音量のヘビメタが鳴ったり、映像もウジ虫にやたらこだわっている割に、ハエが飛んでいるところは明らかな合成だったり、ムラがあるのですが、むしろそれがいい味を出していると感じられるところが面白いです。あと、主役のジェニファー・コネリーが可愛い過ぎて困ります。ジェニファーを愛でるための映画と言っても過言ではありません。つややかな黒髪と緑色の瞳。大人になっても十分美人の部類だとは思いますが、この頃は輪郭が柔らかくて、頬もほんのり赤くて艶やかです。イタリア語堪能なのにも驚きました。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-11 13:28:14)《改行有》

19.  ドグラ・マグラ(1988) 《ネタバレ》 原作既読です。映像化作品の存在は前から知っていたのですが、長年入手困難な状態で観ることかないませんでした。何がきっかけなのかわかりませんが、2016年に復刻し、レンタルDVDにも供されることになったので観ることとしました。原作は日本三大奇書の一つでもあり、作品世界が文体や技巧に依存している部分が大きいため、映像化のハードルは随分と高いと思われます。そのような条件の下では、よくやっているなと思いました。特に狂人治療場の雰囲気は、思い描いていたイメージに近かったです。正木教授役に桂枝雀は、最初はちょっと違う感じがしたのですが、なかなか、どうして、これを観てしまうと、他の人では代用がきかないように思えてきます。原作の深みを出すのは難しいですが、これはこれでありですね。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-06 18:48:02)

20.  13日の金曜日(1980) 《ネタバレ》 現場はクリスタルレイクというキャンプ場なのですが、どこにでもありそうな(日本にもありそうな)キャンプ場が、ディテール含めて、いかにも雰囲気ありげに良く描けていて、映画として真面目に地道につくられているなと感心しました。終盤まで、殺人鬼をまったく画面に映さないのも、恐怖の演出として、とても効果的でした。そして一番の驚きが、「〇〇がメチャクチャ殺る」という私の前知識が、見事に覆されたことです。大どんでん返しでしたね。後のシリーズで方向転換を図り、さらにはシリーズとして人気を獲得し、強烈な印象を残すことにより、年季の入ったミスリードを仕込むとは、なかなかやるな!と思いました。というか見事に引っ掛かりました。「サイコ」感のある犯人像も面白いです。役者達が普通のそこら辺にいそうな若者で良かったです。女の子達も、変にすれた感じがなくて、良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2023-02-21 18:17:02)

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