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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  華氏451 《ネタバレ》 原作小説は未読です。近未来パラレルワールド。この世界では、本(書籍)が禁止されていて、市民の家に隠された本を探し出して、焼却処分を行う消防士(fireman)という職業が存在するという設定です。華氏451度は本が自然発火する温度とのことです(web調べ)。60年代の映像とは思えないくらい、おしゃれでモダンな映像です。最近のレトロモダン調な作品にありそうな雰囲気です。中でも、モノレールがいいです。橋脚のデザインや、プラットフォームのない設計思想が素敵です。消防士の格好も適度に全身タイツ的で、かっこ悪く良い感じです。メディア統制と愚民政策のメタファー。というかそのもの。途中、主人公は、足掻き、抵抗し、最後に物語は詩的に静かに終わります。この終わり方は、これでいいと思うのですが、続きとして、善良なるメディアによってつくられた善良なる市民達によって、本の代替物がすべて焼却し尽くされてしまうという、起こるべくして起こるであろう、より現実的な終幕を想像してしまいました。[DVD(字幕)] 7点(2024-03-11 17:40:46)

2.  マタンゴ 《ネタバレ》 特撮ホラー。友人同士男女7人が、ヨットで航海中に嵐に会い、無人島に漂着し、サバイバル生活を送ることになるも、食料が絶対的に不足しており、パニックに陥いっていく一方で、島に潜む謎に侵食されていくというようなお話。シンプルながら、サバイバル要素、パニック要素、ホラー要素が盛り込まれていて、飽きさせません。ホラーの部分では、敵の攻撃力も大したことないし、見た目も大して怖くないのに、ハラハラ、ドキドキ感はかなりのもので、大したものです。嵐の中、波に翻弄されるヨットや、カビに覆われた難破船内部や、きのこに覆われた森の中など、妙に力作で感心してしまうところがある一方で、航海シーンの明らかな合成や、着ぐるみが襲ってくるシーンなど、安っぽくて苦笑してしまうところもあり、ムラが激しいのですが、何とも言えない味わいということにしておきましょう。[DVD(字幕)] 5点(2024-02-26 19:27:51)

3.  猿の惑星 《ネタバレ》 さて、いきなり、宇宙船の内装がチャーミングです。床屋の赤と青がくるくる回るやつの小さいのが組み込まれ、近未来メカっぷりを主張しています。ハッチの開閉用に、緑、黄、赤のボタンがシンプルに並んでいます。手作りの温もり感が残るヒューマンスケールなSF感がとても懐かしい気持ちとワクワク感を与えてくれます。宇宙船が見知らぬどこかの惑星に墜落した後は、宇宙にいた時の狭苦しさとは、うってかわり、荒涼とした土くれの大パノラマが広がります。食糧を求める探検もまたワクワクです。そして、いきなり、猿に遭遇するのではなく、まずは半裸の人類に遭遇し、そのワンノブゼムとして巻き込まれていく流れが巧みです。学者カップルが、口をぶつけ合っているのがとても微笑ましかったり、女学者の、主人公を見る時の驚きと興味が混じった知性を感じさせる目の表情がとても素晴らしかったり。人類の牝(♀)ちゃんもかわいいです。そして、最後のシーンは、絵として鮮烈に心に残ります。後発作品で、厄災、終末、滅亡を表すアイテムとして、しばしば流用される程ですが、やはり、本家は素晴らしいですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-02-09 17:48:07)

4.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 ひどく昭和の匂いがする映画です。また、ひどく映像が小汚いです。昭和的な、安っぽくて埃っぽい小汚さが、うまく再現されているのではないでしょうか。部屋の中に蝿が飛んでたりしますし。安っぽくて埃っぽいのは、たぶん、カラー映画がまだ小慣れていなくて、しっとりとした落ち着いた色がうまく出せなかったんでしょうね。アラン・ドロンがパスポートを偽造するシーンだけは、幼い頃に、テレビで、そこだけ切り出したものを見たことがあったのですが、そのときに勝手に想像した背徳感や、スリルや、ドキドキワクワク感をあまり感じることができなかったのが、少し残念です。[DVD(字幕)] 4点(2024-02-01 17:24:03)

5.  殺しの烙印 《ネタバレ》 殺し屋ランキング制度は面白いなと思いました。後発をあげるなら、エアマスターの深道ランキングや、クレイモアのナンバリング制度、あとMAD素材としてしか知りませんが、ごっつええ感じの、あやうく今年は世界3位になりかけた世界1位など、枚挙にいとまがありません。主人公はナンバー3の宍戸錠。設定の説明は最小限に、こだわりがありそうなスタイリッシュな映像で、雰囲気重視が続きます。いろいろとこだわったのはわかりますが、作家の独り善がり系ですねと、判定しかけた矢先の終盤、ナンバー1がやってくれました。さすが、ナンバー1です。[DVD(字幕)] 6点(2024-01-28 15:40:34)

6.  鬼婆 《ネタバレ》 時は南北朝時代の戦乱の世。人の丈を超えるススキが生い茂る草っ原。そこに棲み、そこに逃げ込んできた落ち武者から武具を剥ぎ取り食い繋ぐ女2人は嫁姑。そこに、婿と一緒に戦に駆り出された男が一人命からがら戻ってきて、その後、嫁が姑の目を盗んで巣を抜け出し、男の巣に通うことになるが・・・といった話。筋書きがいたってシンプルで、登場人物は少なく、場所も草むら、棲家、穴、川辺と限られているのですが、生死の際にさらされた人の欲のうずまきが力強く描かれ、ぐいぐい引き込まれました。佐藤慶が、脂ぎった欲を隠さない男の役を見事に演じています。裏表のない卑しさには、すがすがしさすら感じられました。歳を取ってからの、色が白く乾いていて知的で静かだけど、目の奥の方で何かギラついている感じとはかけ離れていて、少し驚きました。嫁も野趣あふれた感じでいいです。最初は女かどうかもわからなかったのですが、作中でどんどん魅力的になっていきますね。[DVD(字幕)] 7点(2023-12-25 17:55:21)

7.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 映像の面白さに飽きることがないです。出動した飛行機と上空からの大パノラマ、コクピット内計器類のこだわり、首脳会議の大円卓の無駄な壮大さなどなど。内容は、アメリカがソ連向けの核爆弾攻撃を誤って発動してしまい、アメリカ首脳部が大円卓会議を開いて、てんわやんわするというもので、大統領は、ソ連の首脳にホットラインで事態を伝え相談するも・・・というようなシンプルな筋書きです。役者達の演技が、必要以上にパニックに陥ってなくて、熱演なのだけれど、どこか事の重大さが実感できてないような感じがいいです。一言で言えばシニカルなブラックコメディとなるのですが、現実もこんなものかもと思えてしまうところに怖さがあります。終盤では、初代ガンダムのカイ・シデンのお気に入りで、幼い弟妹持ちの女スパイことミハルを思い出しました。案外ありがちな事故なのかも知れません。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-11-22 17:47:09)(良:1票)

8.  盲獣 《ネタバレ》 江戸川乱歩の原作は未読です。この世にまたとない触覚の芸術を模索する全盲の男と、監禁される女モデルの話。女を監禁する倉庫を改造したアトリエの壁からは、人間の各部位をかたどったオブジェが生えるように並んでいて、床一杯に巨大な女体の仰向け像、俯せ像が埋め込まれています。その女体の丘の上を、監禁された女と盲人男が追いかけっこをするという意欲的にアバンギャルドな作品です。盲人役の風貌やオーバーアクションを交えた熱演が、なでしこの佐々木則夫監督に似ているなぁと思ってみていたのですが、途中でやっとこ船越英二であることに気付きました。まあ、誰が誰に似ているとかの話は低俗なのでここらへんでやめにしておきます。序盤は丁寧につくられていて面白いと感じたのですが、終盤のモデルの心変わりに説得力があまりなくて、そこからの異常性愛へのエスカレートに、気持ちが付いていけない感じでした。[DVD(字幕)] 6点(2023-10-03 18:41:21)

9.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 幸いなことに、ネタバレを回避できたため、満足の行くエンディングを迎えることができました。主人公だと思っていた人が、意外にあっけなく退場して、次の主人公と思われる人が入場して、また退場して、という感じで、シンプルだけど意外性のある展開で、先が読めません。そして、最後に、驚きの事実が明らかになります。気持ちよく、だまされた自分を振り返ることができます。お姉さんより妹さんの方が好みかな。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-09-05 19:56:06)

10.  荒野の七人 《ネタバレ》 黒澤明の「七人の侍」のリメイク権を買い、西部劇に仕立て直したものです。全体的に薄くて軽い感じに仕上がってますね。七人の侍を見た後で見ると、ところどころで取って付けたようなシーンがあって笑えます。3時間半の大作を2時間に縮めているので、深みを出せないのは仕方ないところですが、薄っぺらさの一番の要因は、メキシコ農民に切迫感が感じられないところかな。などと思いつつ、後にwikipediaなどで調べたところ、メキシコ政府からメキシコ人を汚く貧しく描かないように要請とがあったとのこと。いろいろ難しいものです。[DVD(字幕)] 5点(2023-08-22 19:04:50)

11.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 探検隊が離島で双子の妖精(ザ・ピーナッツ)に出逢い、一部の悪知恵の働く者たちがそれを捕獲して、日本で見世物として興行をはじめます。双子の妖精を島に取り戻すためにモスラが卵から孵化して、日本に猪突猛進襲来するという話です。形状も似ていることから真っ先に風の谷のナウシカの王蟲を思い出しました。また、エヴァンゲリオンの使徒にも少し似た性質ですね。感情らしきものは一切見せないのですが、幼虫成虫ともに愛嬌があるから不思議です。そしてとにかく特撮が素晴らしい。特に日本家屋が燃えるシーンで、瓦の隙間から幾筋も煙が漏れ立っているのを見て舌を巻きました。[DVD(字幕)] 6点(2023-07-28 18:40:07)

12.  黒部の太陽 《ネタバレ》 石原裕次郎の遺志で長いことソフト化されず、見ることが困難だった作品です。高度経済成長期に電源不足に陥った関西電力の社運と関西経済の命運を賭けた一大プロジェクト黒四ダム建設を描いた大作です。三船敏郎は関電のプロジェクトの現場責任者。石原裕次郎は熊谷組の下請けの手配師の息子で設計技師。危険で無謀なダム建設に疑問を持ち、下請け手配師の親父とは犬猿の仲の石原裕次郎が、足が動かなくなった親父の代わりに現場の陣頭指揮を執り奮闘するという話です。3時間超という大作ですが、中だるみすることなく見れました。というかむしろ、時間が足らず描き切れていない感が残ります。工事だけでなく、発注者受注者間の腹の探り合い、腹を割った話、主人公の恋愛やら、家族の病死やら、盛りだくさん過ぎて時間が足りません。素晴らしかったのは、臨場感あふれるトンネル工事撮影です。破砕帯に近づき、支保工が音を立てて軋む場面、破砕帯にあたり、トンネル内を爆流が押し寄せる場面は圧巻です。撮影自体も結構ムチャしてそうで、高度経済成長期の狂気のようなものを感じ取れる気がします。主人公たちは死者を一人も出さないのが目標とか言っているのですが、人命確保のための体制がなってないというか、技術的な裏付けがなく、管理が杜撰で技術が稚拙で、これがせいぜい半世紀前の話というのに驚いてしまいます。隙間だらけの木矢板で山止めしているのが泣けてきます。この人命の軽い扱いは、大戦が影響しているように思います。戦後復興期は、独特の時代の狂気みたいなものを感じずにはいられないんですよね。[DVD(字幕)] 8点(2023-07-10 19:12:21)

13.  雪国(1965) 《ネタバレ》 原作は既読。映画は1957年の東宝、1965年の松竹がありますが後者。前者は未鑑賞。湯沢温泉を舞台にした作品です。しかし、なぜ作中で「ゆざわ」でなく「ゆむら」にしたし、「越後湯村」にしたし。どうでもいいけど。さて、冒頭が列車のシーンじゃないので、アレッと思い、なぜ省略したしと思ったのですが、途中で出てきます。時系列通りわかりやすくしたのですね。トンネルを抜けたのが昼間になっているのは、夜の雪景色を上手く撮れなかったためでしょうか。原作からして、娯楽要素はほとんどないのですが、結構原作に忠実で、真面目につくられているという印象です。中途半端に客に媚びる改変がないのは好印象です。雪に閉ざされた温泉街の中のメリハリのない話ですが、さほど飽きることなく見続けられてしまうのは、演技の間や、映像の構成など、それなりに完成度が高いのだと思います。若き岩下志麻が綺麗ですが、若くてもやはり凄味があります。加賀まりこがまだ幼さが残っているのと好対照です。もう少し精細な映像だと、雪の白さ、張り詰めた寒さが、より際だつと思うのですが、60年代のカラー映像らしいとも言え、これは仕方のないところですね。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-12 18:13:08)

14.  太平洋の地獄 《ネタバレ》 太平洋の無人島に漂着した日本兵とアメリカ兵の物語。他の人間は一切登場せず。アメリカ映画らしくないです。最初は敵対していたけど、孤島に二人きりということもあってか、相手を殺すまでには至らず。そのうち、なんとなく、いがみ合うのも面倒臭くなり、一緒に船をつくり島を脱出することに・・・と文字で書いてしまうと、いかにもねらったクサい感じがしてしまいますが、それを感じさせないのは、役者の魅力と、ロケーションの魅力、見せ方の魅力なのでしょうね。三船は、基本男前なのだけど、どこか滑稽さを感じさせるところが絶妙ですね。コンスタントに笑えます。エンディングが2バージョンあるのですが、どちらかというと本編じゃない方が唐突感がなく余韻が残って好きです。[DVD(字幕)] 8点(2023-05-12 18:07:32)

15.  切腹 《ネタバレ》 タイトルが単刀直入ですね。シナリオはそれほど単純ではなく、後段になって、前段の顛末のいきさつが分かるまったく飽きさせない展開です。これまで仲代達矢という役者の良さがなかなか分からなかったのですが、本作の仲代達矢は文句の付けようがないです。昔の役者は日本人離れした顔立ちがはっきりした人が多く、絵になるし、大物感がありますよね。丹波哲郎と三國連太郎があまりに男前で驚きました。三國連太郎は晩年の爺さんの印象が強く、本人だと気付きませんでした。あと、切腹をした石濱朗という役者は初めて名前を知ったのですが、BUCK-TICKの櫻井敦司似の色男ですね。岩下志麻は若いけれど岩下志麻です。[DVD(字幕)] 9点(2023-04-29 17:04:41)(良:1票)

16.  天国と地獄 《ネタバレ》 白黒映画ですが、一部ピンク色が効果的に使われています。黒澤明の現代劇を初めて見たのですが、いやー、面白い。誘拐犯人を警察が捜査によって追い込んでいくという話なのですが、犯人が誘拐する子供を間違えるという発想がすばらしく、話が断然面白くなっているんですよね。でもあり得ないわけではない。なさそうで、ありそうな、絶妙なラインを巧く踏んでいます。そして、緻密かつ泥臭い捜査の詳細が、いちいち面白い。三船敏郎、仲代達矢、山崎努とキャラも立ちまくりです。若き山崎努は、医学生役。後年と比較するとまだまだ薄味で、向井理とか、そっちに近い感じ。でも、最後は迫真の演技でした。まだ新幹線ができる前で、特急こだま号の時代です。[DVD(字幕)] 9点(2023-04-05 20:43:50)

17.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 超有名作ながら見てなかったので今さらながら見ました。大まかに3つのパートに分かれています。広大な自然の中で、猿がモノリスを見つけて騒いだりするパート。科学者たちが、近未来的な宇宙船の中で談笑したり、会議したりするパート。木星探索のミッションを負った宇宙船のパート。ストーリーに沿って、イベントシーンを切り取るのではなく、いかにもありそうな何気ないシーンをつなげることで、退屈ながら、リアルでゆったりとした時の流れの中で、自然とイベントが進行します。ストーリー上あまり関係なさそうなシーンの選択が、空想の近未来世界に奥行きを与えています。この手法は今見ても斬新ですね。ただ、単調なところもあるので、途中何度か寝落ちしそうになりました。深夜、眠くなったら睡眠して、次の日の深夜に途中から・・・を何回か繰り返しました。猿は、着ぐるみの中身がいかにも手足の長い白人で、猿っぽくないですね。アリクイみたいな不思議動物と共生しているのは面白いと思いました。あと、豹に襲われるところはオッと思いました。それくらいですか。木星探査編は、終盤緊張感があって良かったです。宇宙船の中が赤い光に満ちているという発想が大胆で美しいです。コンピュータが最後の方で擦り寄ってきてワロタ。最後はワケワカメ。[DVD(字幕)] 8点(2023-03-30 17:36:53)

18.  その男ゾルバ 《ネタバレ》 これは、映画良き時代の良き映画。ギリシャが舞台。女好きで豪胆な男の中の男をアンソニー・クインが熱演。対照的に、本好きインテリ、イケメン、奥手男をイケメンが好演。構図や光との配置が考え抜かれていて、でも役者は絵の枠に収まらないオーラを持っていて、 繊細さと大胆さがほどよく混じっていて心地よいです。ちょっと長いですが。<メモ>アンソニー・クインとイレーネ・パパスの共演映画を見るのはこれで3作目。希有な確率だと思います。すべて欧米以外の異郷の地の歴史作品です(ギリシャも西欧からは遠い)。ふたりとも、この手の作品に選ばれやすい役者なんでしょうかね。実力派であることは間違いないです。他の2作:「ザ・メッセージ 」「砂漠のライオン 」 。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-09 19:38:22)《改行有》

19.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 ある街にドイツ軍が時限爆弾を仕掛け、イギリス軍通信兵の主人公が、爆弾を探し出して解除する役目を負います。一般市民は街から逃げてしまい、派手な格好をした精神病患者が街に繰り出します。彼らは、自分が貴族や将軍や売春宿の女将の生まれ変わりと思い込んでいて、主人公もハートのキングになりきって、彼らとうまくやりつつ、任務の遂行をめざすというような話です。ヨーロッパの古びた石造りのモノクロームの街と、色とりどりの服をまとった精神病患者達の饗宴(狂宴?)とのコントラストが美しいです。ただ、かなりわざととらしい喜劇仕立てなので、見る人を選ぶと思います。私としては、苦手な部類でした。ヒロインはピチピチでかなりカワイイです。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-08 18:40:57)

20.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 太平洋戦争終戦日の前日から玉音放送まで、ポツダム宣言を受諾すべきか否かで煮詰まる閣僚会議、その後の御前会議、ポツダム宣言受諾に反対する若い陸軍将校達による玉音放送阻止のクーデター未遂事件(宮城事件)などを描く歴史ドラマ。玉音放送に至るまでの裏側に、こんな濃密なドラマが渦巻いていようとは、想像もしていなかったです。まさに映画のようにドラマチックな史実。上層から下層まで、様々な人間が、各々の思惑で、同時並行的に動き、それが絡まる歴史のダイナミズムが感じられました。天本英世がハイテンションなわりに、何をやっていたのか、イマイチわからなかったですが。ゴタゴタ感があって良かったです。役者も熱演。特に、軍部の大物達のクセのある面構えと腰の据わりようが凄いです。若き日の黒沢年雄は、常時四白眼で、ちょっと力入り過ぎと思いました。(米国amazonのreviewを見たところ、唯一の弱点は、young army officersがover-playedなところだと指摘されてました)[DVD(字幕)] 9点(2023-03-03 19:57:23)(良:1票)

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