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プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  パキスタン・ゾンビ 《ネタバレ》 スプラッターホラー映画の常道中の常道を、真っ直ぐに走り抜けていく、たいへん潔く、すがすがしい作品です。パキスタンの娯楽映画というだけで希少性は十分なので、下手なひねり方をしなかったのは正解だと思います。環境問題を絡めた痕跡は見て取れますが、幸か不幸か、大して意味を持たずに済んでおり、ギリギリセーフといったおもむきです。パキスタン風の痛車、小人症風のゾンビなどは、ツボを押さえていますし、迷い込んだ山林の中、鳥の足やらがひもでぶら下がっている光景は、シュルレアリスム的な美的感覚を押さえていますし、細部までこだわっていながら、テンポが良くて、ダレることがないです。要所要所の止め絵もリズムを良くしています。監督はパキスタンのホラー好きなアイスクリーム屋のオッチャンと聞いて、更に驚きました。趣味で撮ったにしては、出来が良すぎです。当初は本国では上映が禁止されていたとのことです。自国製作の映画が少ないところに来て、よりにもよって、何でいきなり、これですか?というのは確かにありますよね。禁止にする気持ちもわからないでもないです。物には順序というものがありますよね?的な。[DVD(字幕)] 7点(2024-06-04 19:30:38)
《新規》


2.  愛のむきだし 《ネタバレ》 ほぼ4時間の長尺ですが、笑いとシリアスが絶妙にバランスしていて、変なアイディアてんこ盛りで、キャラも立っていて、中だるみもなく、無駄もなく、感動のラストまで失速せずに、疾走しきっています。タイトルからはワイルドな印象を受けましたが、どちらかというとデリケートで洗練された感じ・・・エロ描写については、主人公の高校生男子が盗撮の達人で、側転をしながらスカートの下から近写したり、ヨーヨーのようにカメラを操ってスカートの下から接写したり、ラジコンカーを操って、スカートの下から連写したりと、アクロバティックかつスポーティーかつテクニカルで、パンチラ至上主義のソフトエロ路線です。これだけの行為をエロ感情を持たずにこなすところが、変態の変態たる所以でしょうか。この変態高校生役を西島隆弘が見事にソツなく演じています。この主人公を嫌っているヒロインの役を満島ひかりが熱演しています。ウザくても、キモくても、けなげにも、仲良くしなければならないというシチュエーションは最高にイイものです。また、特筆すべきは、チアリーダー(チアリーダーじゃないけど)のチーフの、存在感の凄みです。演じている安藤サクラは奥田瑛二と安藤和津の娘とのことで、切れ長の目は、なるほど安藤和津に似ていますが、顔の下半分のふてぶてしさは、両親を遙かに超えています。お下劣な笑いと変態と、派手な血しぶきと、なんとなく高尚な話を混ぜ合わせて、エンターテインメントとして成立させる手腕は見事です。ここらへんに関しては、世界の中でも、日本映画はアドバンテージがあると思うんですよね。あと、言い忘れましたが、本作は純愛物です。[DVD(字幕)] 9点(2024-06-04 19:29:03)
《新規》


3.  サラエボの花 《ネタバレ》 ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992~1995年)から約10年が経過したサラエボが舞台です。凄惨を窮めた戦時の描写はあえて行わず、今なお続く、人の心に残る傷痕に焦点を当てています。母娘の関係、母娘それぞれの人間関係、恋愛などを描きつつ、母vs娘のクライマックスに持って行く流れが、ごく自然で巧みです。静かで間接的な表現が多いため、初見では、今ひとつピンと来なかったのですが、結末を見た後に、背景に関する知識を入れてから見直してみると、なるほど、なかなか細やかな精神描写を見て取ることができます。エンディングは、過去を断ち切って前に進んでいこうとする強さみたいなものが感じられて、すがすがしかったです。監督は女性で、製作当時30代前半と若いのですが、人物の描写に熟練を感じさせます。いぶし銀です。[DVD(字幕)] 7点(2024-06-04 19:18:49)
《新規》


4.  ノー・マンズ・ランド(2001) 《ネタバレ》 ボスニア紛争を題材にした作品は、一般市民の被害に焦点が当てられたものが多いと思いますが、本作品は、国境最前線の無人地帯(ノー・マンズ・ランド)を舞台にした軍人同士のいざこざのお話しなので、銃弾によって、簡単に人が死んだりしますが、湿っぽさがなく、ドライな感じで、悲壮感はあまりないです。主人公も、まあフツーに良さげな人なんだけど、よくよく考えると、これまたフツーに人殺ししちゃってます。シーンのほとんどは、塹壕の中に取り残された主人公のボスニアック兵とセルビア兵とのやりとりで、銃を相手に突きつけて命令していた一方が、気を抜いてるうちに、相手に銃を取られて立場が逆転し、というような展開で、あえて例えるならば、コント赤信号的な脚本です。紛争のバカらしさを皮肉を効かせた苦笑いをまじえて、戯画的に伝えていますが、これは紛争当事国出身の監督だからこそ許される手法だと思います。こういう毛色の変わった反戦映画もよいとは思いますが、少なからぬ脚色があることから、どこまでをリアルとして受け止ればよいか迷うところがあります。どこか、ワンクッション挟んだ感があり、今ひとつ、直接、突き刺さってこなかった気がします。[DVD(字幕)] 6点(2024-05-08 19:26:26)

5.  ライフ・イズ・ミラクル 《ネタバレ》 それほど古くはない映画ですが、古き良き映画を彷彿とさせる雰囲気です。全体的に赤錆がかっていて、透明感がない、カーキー色の目立つ油絵的な絵づくりなんですよね。ロケーションもとてもシャレてるなと思いました。主人公の家はボスニアの片田舎の山を背にして建てられているのですが、家の前方には結構な傾斜で下る草原が広がっていて、そこに張り出して設置したテラスからは草原を俯瞰することができます。ここで驚くのは、家の真ん前、テラスとの間に鉄道の線路が走っていることです。山は、家の背だけはなく、左右にも迫っているようで、家の前を通る鉄道の線路は左右の山をトンネルで抜けていきます。さて、このボスニアの山奥の一軒家に、妻と息子と3人で暮らしているセルビア人の男が物語の主人公です。男は鉄道技師、妻はオペラ歌手で、息子はサッカー選手をめざしています。家の前を通る鉄道は昔オーストリアが敷設したものの開通しておらず、現在、開通に向けた作業が進められています。おそらくその都合で、鉄道技師として現場近くに引っ越してきたという設定なのでしょう(仕事らしい仕事をしてるシーンがないので謎ではありますが)。主人公家族を中心に、この地での生活が、コミカルに、かつ、丁寧に描き出されていきますが、その切り出し方と、つなぎ方に絶妙なセンスを感じます。そうこうしているうちに、ボスニア紛争が勃発し、片田舎とはいえその影響を少なからず受けることとなり、話は動いていきます。ただし、あくまでも紛争は背景であり、一貫して人の生き様を描くことに軸足を置いているところが、他のボスニア紛争を扱った作品と異なるところでしょうか。結局、紛争があろうが、人間やることはやるし・・・という人間賛歌みたいなものになっていて、見終わって、すがすがしい気持ちになりました。[DVD(字幕)] 8点(2024-05-08 19:17:27)

6.  キサラギ 《ネタバレ》 売れないアイドルの応援サイトを通じて知り合った5人が、とある事情のオフ会を開くことに。初めて合うもの同士の知られざる素顔が明らかになるにつれ、とある事件の真相も明らかになっていく・・・ネタバレを極力避けたあらすじはこんな感じです。シーンのほとんどすべてが、オフ会会場の、とあるビルの、物置と化した、狭苦しいペントハウス内。脚本が良ければ、低予算でもこんなに面白い映画ができるんですね。最終的に真相らしきものに辿り着いた瞬間の、悲しみと、ちょっとした嬉しさと、切なさが混じったあの感情は、今まで感じたことがないもので、この感情を狙って創り出した脚本および演出を評価しないわけにはいきません。[DVD(字幕)] 9点(2024-04-22 18:46:48)(良:1票)

7.  レイクサイド マーダーケース 《ネタバレ》 東野圭吾の原作「レイクサイド」は未読です。お受験のために親子3組が湖畔の別荘で合宿する中で、殺人事件が起きるという話です。設定が風変わりで、中学受験などに縁がないものからすれば、ちょっとした異常性を感じながらも、こんな世界もあるんでしょうねと興味深く見ることができます。お受験が娘の幸せにつながるかに疑問を持つ、役所広司が、疎外感を持ちながらも、殺人事件に巻き込まれ、他の夫婦と深くかかわりを持つことになる一方で、疎外感が埋まるどころか、逆に大きくなり、心理的に追い込まれていくサスペンスで、なかなかに面白いです。役者も個性的なそうそうたるメンバーが集まっており、代表チームのフォーメーションテストを見るような楽しみを感じました。だがしかし、話の素材も面白く、役者もそろっているのですが、あと一押しが足りないというか。惜しいところです。機会があれば原作も読んでみたいですが、東野圭吾の読みたい作品は他に山とあるので無理かもしれません。[DVD(字幕)] 5点(2024-04-22 18:37:40)

8.  メメント 《ネタバレ》 ドラマチックなストーリーづくりのための便利アイテムとして、「記憶喪失」は、実に多くの作品で使い古されてきた感があります。本作は、前向性健忘症(ある時点から新しく記憶をすることができない)という、これまであまり馴染みのなかった種類の記憶喪失を患う主人公の心理状態および行動を話の中心に据えて、時間軸を逆転させて描写することにより、受け手に対して、主人公と同様の混乱状態を体感させることに成功しています。他のご都合主義的な記憶喪失ものとは完全に一線を画していると言えます。受け手は、主人公に同化し、感情移入するも、作品が終わった時点で、記憶を辿り、事実をつなぎ合わせて、このストーリーを終わらせることができます。一方、主人公は、記憶障害により、それができないため、ストーリーの中の無限ループを彷徨うことになります。人間の記憶とはあやふやなもので、しばしば都合良く書き換えられるもののようです。では、書き換えたい記憶がそもそもない場合どうなのか?その一つの答えとして、たいへん興味深いです。[DVD(字幕)] 8点(2024-04-14 17:38:12)

9.  鬼が来た! 《ネタバレ》 1945年、終戦間際。夜中、中国の農村に住む主人公のもとに、何者かがやってきて、主人公を銃で脅し、麻袋2つを置いて、日本軍に見つからないように保管するよう指示して去っていきます。袋を開けてみると中身は日本軍人(香川照之)と中国人通訳。序盤は、まさに天から降ってきたような状況に、主人公および村人が右往左往する喜劇として話は進んでいきます。アイディア自体は、突拍子ないながら、面白いし、うまいこと考えたと思うのですが、それだけで結構引っ張るので、途中の中だるみがきついです。しかし、終盤は激しい展開で、大きく持ち返しました。日本軍人の蛮行も描かれていますが、蛮行にいたるまでの理屈と心理が比較的丁寧に盛り込まれていて、作者は随分と研究したんじゃないかと思わせるものでした。あまりに劇的でエンターテインメント的に出来過ぎな蛮行ですが。中国人の役者は特に爺さんたちが印象的。日本人は香川照之と澤田謙也などが好演しています。中国語タイトルは「鬼子來了」。あまり関係ないですが、日本鬼子(ひのもとおにこ)を思い出しました。[DVD(字幕)] 6点(2024-04-14 17:33:36)

10.  パッチギ! 《ネタバレ》 1968年の京都の朝鮮学校(高校)に通う朝鮮人(主に不良)と主人公の日本人高校生を含めた青春群像劇。高岡蒼甫は朝鮮学校の不良のリーダー役で、その妹が沢尻エリカで、その妹に主人公の塩谷瞬が惚れているというのが大枠です。前半、血の気の多い喧嘩シーンが延々と続き、泥臭さとコミカルな味付けなのですが、これがとにかく面白くなくてとても辛かったです。監督のアイデンティティというかこだわりの部分だと思われ、好き嫌いが別れるところでしょうね。後半は、それなりにドラマが展開されて、かなり持ち直しました。総じて、ふんだんに集めた若手の役者がきちんと演技をしていて好感が持てました。特に、劇中で高岡氏に孕まされる楊原京子(現:松永京子)は良かったですね。たぶん出演者の中ではもっとも美人なのですが、色々がんばっています。後で、テレビ朝日の深夜番組「虎の門」の「こちトラ自腹じゃ!」という井筒監督の映画批評のコーナーでフォロー役をしていた娘だと知り、懐かしく感じました。まだ、テレビが面白かった時代ですね。主人公の塩谷瞬はキュート。相手役の沢尻エリカは童顔で顔が小さくて、顔のつくりもちんちくりんなのですが、体がずんぐりと厚みがあって、そのアンバランスが面白くて魅力的ですね。いままで全然興味なかったですが。本作品は、在日朝鮮人社会を扱ってますが、作者らの懐かしき記憶、過去の風景をベースに、物語を膨らませたものであり、政治的な意味合いは希薄だと思います。時代設定が1968年となっていて、全共闘の学生運動も絡めていますが、熱病的な暴発も含めて人が持つエネルギーがテーマなのかなとは思いました。[DVD(字幕)] 5点(2024-04-14 17:30:49)

11.  運命じゃない人 《ネタバレ》 マンションを買ったものの女に逃げられてしまった冴えないサラリーマン。その友人の探偵と、探偵に素性をつかまれた女詐欺師。そして、暴力団組長。失恋したサラリーマンのたどたどしくも新たな恋を予感させるストーリーをベースに、裏の世界が少しずつレイヤーを重ねるように順に追加されていき、まったく違った様相を魅せてくれます(この内田は魅せてくれる内田ですね)。時間を少し巻き戻してから重ねていくので、前のストーリーと時間が重なったときのちょっとした驚きと、なるほど感が心地よいです。あと、霧島れいか、いいですね。[DVD(字幕)] 9点(2024-04-14 17:28:43)

12.  ソウ 《ネタバレ》 昔、フラッシュの謎解き脱出ゲームにハマッたことがありますが、本作は、まさに脱出ゲームを映画化したような作品です。CUBEに類似していますが、本作の特徴は、タイトルにあるように、ゲーム作者が、プレーヤーのプレーっぷりを”見る”ことにこそ、最大の価値を見いだしていること。模範的ゲーム作者として当然の欲求で、まあ、わからなくもないですけどね。やっちゃいかんですけど。終盤にかけての盛り上がりと、そして強烈な印象を残す終劇、すばらしいです。[DVD(字幕)] 8点(2024-03-22 18:32:21)

13.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 ファッション誌のカリスマ編集長のアシスタント(秘書)に就職した女性主人公が仕事に恋に悩みつつ奮闘するという話。テンポがよいし、キャラクターもわかりやすくて魅力的。かなりオーバーな脚色があるだろうとは思いつつ、ファッション業界最先端という縁遠い世界を、ペーペーの新入社員の視線から、楽しく見ることができました。難を言うとすれば、事故でケガしてしまうところは、随分都合が良いというか、お互いに不可抗力で、あまり恨んでも仕方ない状況となってしまっていて、かなりのぬるゲーに変貌してしまったところですかね。あと、パリに行ってからは、展開が駆け足過ぎて、置いてかれ気味でした。さわやかイケメンの無駄遣い感(笑)それにしても、鼻水ジュクジュクのエミリーかわいいよ。脚の骨折って、顔擦りむいたエミリーかわいいよ。[インターネット(字幕)] 6点(2024-03-08 18:15:03)

14.  脳内ニューヨーク 《ネタバレ》 舞台劇の監督をしている中年のおじさんが主人公です。現代人の抱えるストレス、人生の苦みを、受け手があまり鬱屈した気分にならない程度に、適度なウィットをまじえて描いていきます。脚本があまり前にしゃしゃり出て来ないで、丁寧なキャラクターづくりと、役者の理解と技量で、何とはなしに創り出される空気感で勝負できている作品だと思います。娯楽作品にありがちな、客を飽きさせてはならないという強迫観念に捕らわれたことによるマンネリ化とは、まったく無縁です。刺激的でとても面白かったです。邦題から、軽めのおちゃらけ映画かなと思っていたのですが、もうちょっと渋めで深めでした。ちなみに原題は「Synecdoche, New York」で、もうちょっとスマートです。[DVD(字幕)] 8点(2024-03-05 18:49:25)

15.  モンスーン・ウェディング 《ネタバレ》 インドの富裕層の結婚式に絡めて、さまざまな人間模様を織り込んでいくヒューマンドラマです。結婚式には、その土地の、夫婦のあり方であり、家族のあり方であり、コミュニティのあり方であり、土地の風俗でありが凝縮されているので、面白くないわけもないわけで。まあ鉄板です。登場人物は、我々が想像する典型的インド人よりも肌が白い人が多く、白人との混血が多そうなのですが、実際に富裕層に混血が多いのか、役者層に混血が多いのか、キャラを立たせるため役者を選んだら、そうなってしまったのか、よくわからないところです。イギリスが統治していたので、イギリス系との混血はあるのでしょうが、以外とラテン系が混じってるのではないかと感じました。嫁の親父などはちょっと南米系の顔立ちで、言うなら古谷一行です。嫁の母親などはほとんど白人で、言うなら木の実ナナです。かと思ったら、メイド娘が松尾嘉代だったりと、挙げたらきりがないのでやめますが、やたらと国際色が豊かな感じです。すごく・・・バタ臭いです。[DVD(字幕)] 6点(2024-03-05 18:42:12)

16.  ターミネーター3 《ネタバレ》 細かい設定はともかく、アクションはそこそこ笑えて、良かったと思います。ただ、感情面での盛り上がりがほとんどなく、前作と比べると作品としてのオーラが全く感じられないというか、時代に乗っかった勢いであるとか、周りを巻き込む力とか、何か憑き物がとれたように、まったくなくなっていたことに妙に感心。[地上波(吹替)] 4点(2024-03-05 18:38:29)

17.  プラハ! 《ネタバレ》 舞台は、1968年のチェコスロバキアの町で、ちょうど、「プラハの春」が起こり、ワルシャワ条約機構軍のチェコ侵攻が起きる時期なのですが、歴史物として期待すると、まったく裏切られます。チェコの映画事情や、本作製作についての情報が少ないので、全くの想像ではありますが、作者の頭の中に、1960年代アメリカンポップカルチャーへの憧れが強く残っていて、甘ったるい青春ラブコメとポップミュージカルを、舞台と役者をチェコに入れ替えて、自国向け娯楽作品として実現したいというのがまずあって、設定としてプラハの春を取って付けたという感じがしてしまいました。ミュージカル独特のオーバーアクションな表情や、牧歌的な下ネタ絡みの笑いなどは、こちらの感覚が脆弱すぎる不運もあり、完全に置いてけぼりを喰らいます。とは言え、この時代でメイドに対する萌えを先取り的に意識したプレイは評価に値し、思わず笑ってしまいましたが。まあ、ヒロインが綺麗で可愛いのが救いで、何とか保てました。[DVD(字幕)] 3点(2024-02-26 19:25:51)

18.  フラガール 《ネタバレ》 笑いあり涙ありの感動作なのですが、特に笑いのパートが、非常にわざとらしくて笑えないものであり、序盤30分程は激しい振るい落としを掛けてきますので、そこを何とか踏ん張る必要があるのかなと思います。「常磐ハワイアンセンター」という素材自体は、非常にポテンシャルが高くて、目の付け所がいいなと思いました。国内で石炭産業からの転換に成功した、ほとんど唯一の例だと思いますが、炭鉱という昭和のノスタルジー、フラダンスという明るい南国情緒と奥深さ、スポ根的な要素、村おこし的な要素などなど。ノスタルジーというか、現在に至るまでに日本人が積み上げてきた、歴史の1ピースとして愛おしく思えてきて、時の流れの重みに押されてブワッと来るんですよね。というように非常にいいところと、非常に惜しいところが混ざっていて、もうちょっと洗練したものにしてもらえると、見る方もずっと楽なのになぁと感じました。富士純子とか岸部一徳とか凄みのある演技ができる人も、終盤までは、過剰演出に引き摺られて、今ひとつなんですよね。[DVD(字幕)] 7点(2024-02-22 18:05:53)

19.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 二次大戦太平洋戦線末期の「硫黄島の戦い」を、アメリカ側視点から描いた作品。硫黄島プロジェクト2部作の1作目で、2作目は日本側視点から描いた「硫黄島からの手紙」となります。もとより戦争は政治の道具なのでしょうが、政局の道具として利用し尽くそうとする政治家の思惑があり、その思惑に煽られた民衆がつくる戦争認識があり、その認識と戦場で実際起こっていることとの、あまりの落差に翻弄される兵士達の苦悩が描かれていきます。あえて日本兵の人間性をまったく描いてないのは、対となる第2作のためであることは十分理解できますが、それにしても、日本兵のやられ方があまりにパターン化していて、あたかもシューティングゲームの的のような、ワンパターンな殺られリアクションで、苦笑してしまいました。軍事戦略的な観点も含めた、戦争エンターテインメントとして、他では見られないような特異な地形の硫黄島での攻防は、かなり面白くなるはずだと思うのですが、アメリカ側視点だけだと、その面白い部分をあまり描けないというハンデがあって、その分、日本側視点の第2作に期待してしまうところですね。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-22 18:03:51)

20.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 二次大戦太平洋戦線末期の「硫黄島の戦い」を、アメリカおよび日本それぞれの視点から描く硫黄島プロジェクト2部作の2作目で、日本側視点から描いたもの。硫黄島からの手紙という素材を選んだ時点で、泣ける作品になることは、ほぼ約束されており、あとはどんなバランスで料理するかなのですが、人間的感情を持つ日本兵達による美談に大きくシフトした構成になっています。当初、イーストウッドは本作を日本人監督に任せるつもりだったようですが、日本人監督がが同じ内容を撮ってもドメスティックな作品として扱われてしまい、アメリカでの一般上映は難しかろうことを考えると、結果的にイーストウッドがメガホンを取ったのは大正解でした。日本兵たちは、食料としてミミズを食うくらいしかないような極限状態に追い込まれ、一部では集団自害を図るなどに至るのですが、時間経過の描写が薄いため、突飛でクレージーな行動と映ってしまうところが残念。戦争には、狂気の沙汰もあれば、美談もある、その両方を描く意図はわかるのですが、狂気の悪人キャラと美談の善人キャラがあまりにわかりやすく分かれてしまっていて、本来単純じゃないものを描くはずじゃなかったのかと・・・。少し気になりました。この硫黄島プロジェクトの二部作は、プロパガンダを俯瞰しているという立ち位置が重要で、意味があるものとなっていますね。[DVD(字幕)] 7点(2024-02-09 17:44:58)

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