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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 370
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》 12世紀のイギリス・フランスあたりを舞台にした、いくさ物語です。ロビン・フッドについては、ほとんど前知識がなく、せいぜい榊原郁恵を思い出すくらいですが、いざ始まると、木造の人力戦車をわっしょいわっしょいの肉弾戦。下っ端肉弾が油の袋を敵陣に仕掛けて、炎の矢で射貫いて炎上などなど。細部までこだわった迫力のある絵の連続で、2時間半という長さは全く感じませんでした。銃がない時代なので、飛び道具としては弓矢が主流で、近接戦では剣が主流。騎馬隊もいますが、下っ端は歩兵。封建制、荘園制の時代なので、王や領主がアホだと農民が飢え苦しめられるなどなど、日本の時代劇との類似性が垣間見られ興味深かったです。なかなかイメージしにくい時代を可視化することは、何にせよ貴重なことです。物語が淡々と進みすぎて、あまり感情移入ができず、心が動かされなかったところは難ですが。[映画館(字幕)] 6点(2024-06-04 19:21:38)
《新規》


2.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 まず、でんでんが凄いです。この年代のオッサンのあぶらぎったバイタリティ、明快な価値観、そのごり押し、それゆえのブレのなさ、迷いのない裏表の使い分け、あたりを見事に演じています。人物造形に妥協がないので、非常にリアルに感じられ怖いです。吹越満は、でんでんとは対照的に地味な役柄なので、どうしても印象が薄くなりがちですね。でも、そつなくこなしています。上記2人の男の妻2人が、また対照的で、でんでんの妻、黒沢あすかが、派手に武装した色気(初登場シーンではハッとしました)なのに対して、吹越満の妻、神楽坂恵は、平凡な生活にふてくされたような、化粧っけのない、くすんだ顔つきです。だがそれがイイ。そのギャップがイイんです。たまに表情が輝くのもイイ。ということで、いつのまにか、坂恵(さかえ)さんがお気に入りに。終盤に向かうところで、でんでんと吹越の殴り合いがあるのですが、吹越以上にヘタレな我々にはガツンと重く響く一撃でしたね。結果的には効果てきめんで、更に泥沼に向かって展開していきます。本作品は埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフに、その他現実社会のいろいろと濃い部分を抽出して、エンターテインメントとして再構築しているようですが、作品内に落とし込んだそれぞれの要素が、しっくりと絡み始めて、蠢き始め、新たなカオスを生み出しているんですよね。作品としてのナマモノ感、生臭さを強く感じました。[映画館(字幕)] 8点(2024-05-08 19:20:04)

3.  女王陛下のお気に入り 《ネタバレ》 18世紀初頭イギリスに実在したアン女王とその側近をモデルにして、2人の側近女性による側近頭の地位を巡る争いを描いた作品。同監督による「籠の中の乙女」、「ロブスター」は、すでに鑑賞済みで、それらでは、監督のいい意味での変態的感性とユーモアの感覚が、うまくエンターテインメントに直結しているのが感じられ、その鬼才っぷりに驚いたものですが・・・本作は、お金をかけて、豪奢な宮殿の詳細を丁寧に再現し、役者もそれにこたえてよくやってるのはわかるものの、いかんせん、おふざけ要素がほとんど盛り込まれていないので、エンターテインメントとしては楽しむことができませんでした。だからと言って、英国の宮廷の狭い世界の話なので、いいこと学んだわぁとか、歴史の味方が変わるわぁとかの、時代物としての魅力もあまり感じられないのですよね。[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-08 18:16:35)

4.  恋の罪 《ネタバレ》 前作「冷たい熱帯魚」では、でんでんの怪物っぷりが凄かったのですが、本作では、作品を引っ張る怪物役は、大学助教授兼売春婦に置き換わり、冨樫真が見事に怪演しています。園子温の作品は「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」と見ていますが、後になるほどエンターテインメント性が薄れ、文学性?の比重が高まっているようで、本作となると、洒落っ気が随分少なくなっています。そんなこんなで、序盤、中盤と鬱屈した流れが続くこともあり、大学助教授の母親が登場し、しゃべり始めたところで、観客が一気に緩んで笑い声が漏れました。皆、無意識のうちに笑いどころを求めていたのかも知れませんね。このタイミングでこれを持ってきたのは、なかなかだなと思いました。女性主人公3人の女性の性の物語なので、作品を女性が見てどう感じるかが最も興味深いところで、かつ、そこに作品の価値があるのかなと思います。私があえて言えることと言ったら、「坂恵のおっぱいはもう飽きた」くらいなことでしょうか。すみません。ちょっと言ってみたかっただけです。そこまでではないので気にしないでいただければ幸いです。[映画館(字幕)] 7点(2024-02-22 17:52:11)

5.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 宮崎駿の「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵をフィーチャーした10分程度の短編特撮映画。劇場版として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時上映されたため、期せずして鑑賞しました。他作品の宣伝と区切りがないままの入りだったので、最初宣伝だと思ってみていたのですが、そうじゃなかったみたいです。CGを使わないことにこだわった特撮映像で、本編のヱヴァンゲリヲンよりも映像的に新鮮で驚きました。巨神兵が東京の空に覆い被さる異様な光景、その異様さはやはり実体だからこそ出る味があるのですね。建物が破壊されたときにしぶきが飛び散ったのが気持ちよかった。不条理が壮快だった。林原めぐみの台詞はなくてもよかった。[映画館(字幕)] 8点(2023-12-12 19:07:57)

6.  ミケランジェロの暗号 《ネタバレ》 舞台は1938年のナチス勢力下のウィーン。主人公はユダヤ人画商の息子。この画商が行方不明のミケランジェロ作のデッサン画を所有していることを、ナチスが嗅ぎつけ、総統閣下からムッソリーニへのおみやげにちょうどよくね?と没収しようとします。画商一家は、永世中立国スイスになんとか亡命を図ろうとするも、出国は認められず、それぞれ別々の収容所に送られることに。移動時に主人公が乗った飛行機が墜落事故を起こし、主人公とナチス親衛隊員1人が生き残るという映画的な展開となり、主人公はいかに立ち回るのか?主人公の命運やいかに?!と言った内容です。話は史実を背景にした完全なフィクションで、二転三転して、サスペンスとしては面白いのですが、史実の重さとどうもうまく馴染まないような気がして、モヤモヤ感が残ります。バランスの取り方が本当に難しいと思うのですが、もうちょっと生きる死ぬの切実感があった方が、メリハリが効いたのかなと思いました。失敗するリスクも高いですが。[DVD(字幕)] 5点(2023-10-03 18:25:37)

7.  ザ・レイド 《ネタバレ》 役者たちはインドネシア人ですが、監督はイギリス人です。RAIDと言ってもハードディスクは関係なく、襲撃、ガサ入れという意味で、麻薬組織アジトに警察特殊火器戦術部隊(SWAT)がガサ入れする話です。麻薬組織は、高層マンションをアジトとしていて、多くの部屋に手下のチンピラが居住しているのですが、一般人も混じっています。漫画「殺し屋1」のヤクザマンションを彷彿とさせます。シンプルなバイオレンスアクションが、ここまでエキサイティングになるとは・・・驚きました。うれしい驚きです。リアルな痛さ、どす黒い血しぶきあり、銃撃戦あり、刃物、素手の格闘あり、重厚かつ多彩で、緊張が途切れることなく飽きることがありません。[DVD(字幕)] 8点(2023-09-27 17:07:09)

8.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》 藤沢周平の原作は未読です。久々に骨のある、しっかりとした時代劇を見た気がします。キャストにごり押し感がなく腰を据えてみることができます。本来当たり前のことですが・・・主要キャストいいですね。豊川悦司、吉川晃司の両者がこれだけ渋い味を出せるとは。バカ殿(村上淳)も雰囲気出ています。岸部一徳は相変わらず安定してます。池脇千鶴の純朴一途な役はどちらかというと見た目相応で、もうちょっと変化ある役をやらせたほうが面白いと思うのですが、まあこれはこれでよいでしょう。話もシンプルで無駄がなく、キャラクターの立ち位置もわかりやすく整理されています。志からすれば、むしろ手を組むべき者同士が、立場上、命をかけて剣を交えなければならないところに、侍(さぶらうもの)の悲哀を感じました。映像も落ち着いていて、信念を貫く侍たちの姿を損なわないものでした。[地上波(字幕)] 6点(2023-09-05 20:09:34)

9.  エリジウム 《ネタバレ》 さて、そもそもSFはアイデアが出尽くしていて、なかなか新味を出すのが難しいと思うのですが、本作は前作「第9地区」に続き”汚いSF”を突き詰めていて、SFにはまだ開拓余地があるのだなと思わせてくれる作品です。もちろん過去のSF作品においても、清濁の「濁」は様々な形で描かれてきていると思いますが、血や肉や貧困や汗臭さや泥臭さをリアルに取り込み、現実世界の縮図として端的に示しているものは少ないように思います。リアルな表現を可能とする映像の技術的進歩も大きいと思います。というような評価をしていた中で、終わり方があまりにありがちな美談だったので、ちょっと、引いてしまいました。やはりこの作風には毒のある終わり方が似合うと思います。肉体に乱暴にドリルで穴をあけて、強化機械を差し込むような乱暴な鉄と血肉の融合表現に「鉄男」を少し思い出しました。[映画館(字幕)] 7点(2023-07-28 18:45:09)

10.  セルビアン・フィルム 《ネタバレ》 美人の奥さんとまだ小さい息子と3人で暮らしている昔はポルノ男優としてブイブイ言わせていた男が主人公で、スナッフ・フィルムに出演するようはめられていくという話です。スナッフ・フィルムということで、全編、猟奇的な血みどろに彩られていると思ったのですが、結構きちんと物語がつくりこまれていて感心しました。映像の雰囲気が、ビデオゲームのサイレントヒルシリーズを彷彿とさせるダークなサイコスリラーです。これに暴力的なセックスを付加した感じです。個人的には、肉や骨のぶつかりあいに終始した性交に興味がわかず、感情移入はほとんどなかったのですが、サスペンスとしては、シンプルで楽しめるものでした。1つ目のクライマックスは、主人公が女性を剣で切り付けるところで、十分に刺激的なものとなっています。2つ目のクライマックスは「セルビア家族」のシーンですが、こちらは狙いすぎで、思わず笑ってしまいました。笑い事ではないのですが。完全版と銘打たれたものでも部分的検閲があるようで、真の完全版はスウェーデン版のみのようです。リージョンコードが異なっていて面倒くさそうなので、購入まではしないと思います。[DVD(字幕)] 7点(2023-07-10 19:18:40)

11.  ムカデ人間2 《ネタバレ》 ムカデ人間については、もはや説明不要と思いますが、皆様の関心事である節数は12という値が採択されています。さて、凄いとは聞いていたのですが、予想以上に凄かったです。とにかく主人公の彼に尽きる。こんなヤバい人間、映像にするだけで犯罪です。シリーズ前作のマッドドクターはよく演じられていて、超えるのは難しいと感じていたのですが、今回のは演技を超えた、存在自体が犯罪ですから、ヤバいことです(汗っ)映像をモノクロにしたことで、血やら何やらが濃厚になり、凄味が出て正解でした。[DVD(字幕)] 9点(2023-06-27 20:44:36)

12.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 高校を舞台にした青春群像劇なのですが、わざとらしさがないのがいいです。先に出来事があるのではなくて、ありがちなディテールが積み重なった結果として出来事が動き出すような、地に足の着いたリアル感があると思います。登場人物は高校生なので、基本、地に足着いてないのが多いのですが・・・だからこそ学校という特殊な集団で起こりがちな出来事ってのは、本質的に面白いし、懐かしさを感じるものなのですよね。山本美月と橋本愛は雰囲気があって巧かったと思います。[DVD(字幕)] 9点(2023-06-21 19:34:59)

13.  サヴァイヴィング ライフ 夢は第二の人生 《ネタバレ》 夢の映像化です。他人の夢ほど、聞いててとりとめなく、心底どうでもよく、リアクションに困るものはないものですが、例えそれがプロの表現者によるものでも例外はないということを、また一つ証明してしまった、というのが率直な感想です。夢の話の割には筋が通っていてわかりやすいのですが、その分、新規性や驚きに乏しく、実写と実写アニメーションの組み合わせは、遊び心があって面白いのですが、手間がかかっている割には、やはり新規性や驚きに乏しかったように思います。[DVD(字幕)] 4点(2023-06-05 20:52:36)

14.  ロボット 《ネタバレ》 日本公開用の139分版。歌やダンスがカットされていないインド本国版は177分ですが、正直日本版でおなかいっぱいでした。インド人にテクノロジーを与えた結果がこれだよ!!!あらすじは、ロボット博士が自分そっくりに創ったロボットが、感情を持つようになり、博士の恋敵になり、お払い箱になり、悪玉に利用され、暴走し、人間を大量殺傷し、支配しようとし、ロボットと人間の全面対決に発展するというようなもの。SFの設定としては周回遅れとも言えるのですが、ボリウッドの国民的文化産業としてのパワフルさと、面白いものは精査せずに何でも詰め込んでしまえと言うアジア的カオス精神で、ハリウッドのCG技術や、香港映画のワイヤーアクションを包括し、何やらとてつもない熱量を発してしまっている作品です。特に蚊のシーンが好きです。アメリカ映画だとC級の烙印を押されることを恐れて、こういったチープなネタは淘汰されてしまうと思うのですが、作品をきれいにまとめようとしないところがすがすがしいです。終盤、ロボットが群体で攻撃してきたところは大笑いできました。予告編などを見てなかったので、素直に驚けましたね。[DVD(字幕)] 8点(2023-05-24 19:37:09)

15.  キック・アス 《ネタバレ》 クロエ・グレース・モレッツという童顔なのかオバちゃん顔なのかよくわからない女優がちょっと気になっていて、本作に子役で出ているらしいので急遽見ることにしました。結論としては、この女優は時を遡るほどに、オバちゃん臭が強くなるということが確認できました(たぶん)。ま、化粧によるんでしょうが。で、作品です。架空のヒーローに憧れる少年や男を主人公にしたヒーローものパロディーは、あまり珍しくないと思いますが(少なくとも日本では)、主人公が最後まで、スーパーな能力を獲得しないのは珍しいような気がします(途中、防御力が少しアップしますが、あくまで現実レベル)。しかも、すでにヒーローが実在していて、陰でマフィアと戦っていて、主人公がその人たちと交流するところなど、ひねりが効いていて面白いと思いました。キック・アス役の彼は、ダサい全身タイツ的コスチュームを着てしまうと、逆にイケメンが隠せないですね。[DVD(字幕)] 8点(2023-05-17 21:32:08)

16.  スペイン一家監禁事件 《ネタバレ》 スーパーのビニール袋をかぶせられ、後ろ手に縛られ、おそらく激しく殴打されビニール内部で顔がグチャグチョになっているであろう男が、意識を取り戻し、ヨタ歩きする冒頭の長回しで一気に引き込まれました。呼吸が激しくなるに伴い、息を吸い込んだときにビニールに口の形が現れ、息を吐いたときにまた戻る、異形の生物を思わせるようなグロテスクで面白い映像でした。迫真の映像と渾身の演技による暴力と恐怖のリアル感が素晴らしいのですが、終盤、観客の予想の裏をかくためだけに不自然になっているところがいくつかあって、気持ちが萎んでしまいました。そこだけが惜しいですね。[地上波(字幕)] 6点(2023-05-12 18:15:52)(良:1票)

17.  サンザシの樹の下で 《ネタバレ》 文化大革命期の中国。主人公の若い女性(高校生くらい?)が、農家にホームステイ(※1)するところから始まります。ホームステイ先に居候してた、爽やかイケメンと恋に落ちるというような話です。そもそもの2人の出逢いのきっかけから、その後の恋愛の不自由など、背景として文化大革命が関わっているのは確かなのですが、話のメインはあくまでラブストーリーで、その行き着く先が、あまりにありがちなパターンなことから、文化大革命関係ないじゃん?ありがちな話の背景を差し替えただけじゃん?というような感想を持ってしまいました。主人公の彼氏は、やってることはストーカーで、爽やかイケメンなので辛うじて許されてるようですが、結構引きますね。農村の自然の映像はとても美しく、ノスタルジーを喚起するものでした。また、ホームステイ先の子役の演技がとても自然で良かったです。※1. 上山下郷運動は、都市部の青年層に対して、地方の農村で肉体労働を行うことを通じて思想改造をしながら、社会主義国家建設に協力させることを目的とした思想政策。[DVD(字幕)] 5点(2023-05-12 18:04:59)

18.  アルゴ 《ネタバレ》 1979年のイラン革命時の在イランアメリカ大使館人質事件を題材にした作品です。アメリカ大使館からカナダ大使公邸に逃げ込んだ6人の大使館スタッフを、CIAが「アルゴ」という仮想の映画をでっち上げ、映画撮影クルーに偽装して救出するという、映画みたいな本当の話を実際に映画化しましたという作品です。何度も言いますが、映画みたいな、驚くべき実話なのですが、いざ映画にしてみたら、思いのほか驚きが得られなかったなぁというのが率直な感想です。あくまでも主役はCIAの彼と大使館員で、メインはシンプルな救出劇なので。この歴史的背景ならではの、深みがあまり感じられません。相手がイスラムだと深みに嵌まれないのも分かりますが。大使館員達が占拠される前にシュレッダーにかけた書類を、イラン側が子供達を使った人海戦術でサルベージするなど、ちょっと面白い描写があったりはするのですが。まあまあ、そこそこスリルを楽しめる作品にはなっているかと思います。[DVD(字幕)] 5点(2023-05-09 17:35:19)(良:1票)

19.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 第二次大戦時に敵国ドイツの暗号情報解読を成し遂げた英国人の実話に基づく物語。主人公は学者で、天才肌な変人で、研究第一で友達できないタイプ。元々チームワークという概念を持たず、孤立気味だったのですが、実力はあるので、チームのリーダーの座を勝ち取ります。使えないスタッフを解雇し、優秀な人材を集めることに。選抜試験のクロスワードパズルを自分よりも早く解いた女性がチームに加わり、その美人で優秀な女性に触発され、チームに打ち解ける努力をするようになります。暗号解読のための機械(コンピュータの原型)を開発し、難易度の高い暗号をなんとか解読するというのが前半。暗号解読の喜びも束の間、話が暗転するのが後半。後半、ナルホドと思わせる展開なのですが、前半の予定調和的な流れがちょっとイマイチでした。暗号解読において、劇中ひらめきで解読にいたった手法は、本来、基本のキだと思うのですが、どうなのでしょう?あと、二重スパイが発覚するところが、いまいちピンと来ないというか、思わず膝を打つような切れ味がないというか。何で見つかるかなぁという。また、物語の中にチューリング・テストを組み込んだのが、いたずらに複雑になってやしないかと。さらには、天才主人公の現在の人間性に至る説明として、しばしば学生時代の回想劇が挟まるのですが、現在の凜々しい人間像(内面・外見共)と乖離しているのが、違和感が残ります。以上のような気になるところを除けば、総じて、地味目な話を地道に密度高くつくり込んでいるなと思いました。[映画館(字幕)] 7点(2023-05-09 17:26:40)

20.  NO 《ネタバレ》 実話に基づいた話。ピノチェト軍事独裁政権下の1988年。国際的圧力から政権信任の国民投票を行うことに。SI(信任)とNO(不信任)の両陣営に許された選挙活動は、テレビの深夜枠15分×27日間のみ。国際世論に向けた茶番、出来レースであることは、何より、強権政治に馴らされた国民が感じていて、NOに投票するリスクを負うくらいなら棄権するという風潮。不信任陣営の幹部は、勝負ははなからあきらめており、与えられた放送枠を使って、過去の暴虐の被害を訴えることに固執ぎみ。そんな中で、不信任陣営に協力を請われたCM屋(主人公)が、国民を投票所に向かわせるべく、暗い過去を語るのではなく、明るい未来を示すイメージ戦略によって、本気で勝ちに行く。というような話です。未来志向といっても、まさにイメージ戦略のみで、政治的な内容は空っぽなのですが、そのおかげで、生臭くならずに済んでいて、絶妙なバランスが保てていると感じました。主人公イケメンの涙目が印象的。いい歳してスケボーはどうかと思う。[DVD(字幕)] 7点(2023-04-26 17:49:09)

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