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1. フィクサー(1968)
《ネタバレ》 フィクサーと言えば政治や企業の取引で暗躍する仲介人を思い浮かべると思うが、こちらは修理工(主人公の職業)の事。したがってジョージ・クルーニー主演の同名作と無関係。
帝政ロシアの末期、反ユダヤ運動の激しいウクライナ(プーチンの言うネオナチとは100年前のこのことを言っているのか?)で ユダヤ人狩りから逃れた主人公ヤコフが、夜の雪道で倒れていた人を助け、その縁で仕事に就いたのだが、その娘の誘惑に乗らず反感を買い、嘘の証言である殺人事件の犯人に仕立てられ、牢に入ることになる。ユダヤ人である彼は正当な裁判を受けさせてもらえず、嫌がらせや拷問を受け続けたがあくまでも耐え続けた。
そしてようやくこのことがヨーロッパ中で問題になり、裁判を受けさせるようと世論も高まり、政府も無視できないようになってきた。
映画の最後、裁判所の前で護送車が停止し、引き戸が少し開いて希望を象徴するかのように明かりがさし込み、開ききると行方を見守る大勢の観衆が見えた。そして裁判所に続く長い階段を弱った体で一歩一歩上がっていくとき、彼らが手拍子で応援するラストシーンは何回見ても感動で涙が止まらなかった。
このサイトでクチコミ・感想が無かったというのは信じられない。こんな素晴らしい作品が埋もれてしまっていることが残念です。[映画館(字幕)] 10点(2023-09-19 10:17:36)(良:1票) 《改行有》
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