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タイトル名 |
I am Sam アイ・アム・サム |
レビュワー |
山本慎二さん |
点数 |
2点 |
投稿日時 |
2003-06-24 15:36:35 |
変更日時 |
2003-06-24 15:36:35 |
レビュー内容 |
この映画の偽善性、それは、ショ-ン・ペン扮する主人公を、あくまで「特別な」存在としてロマンチックに美化している点にある。彼は知的障害を持つがゆえに純粋で、愛らしく、しかも誠実だ。だからミシェル・ファイファーのような女弁護士までも彼に惹かれ、どうやら一夜を共に(!)してしまうのだし、結局は里親の理解まで得てめでたしめでたし。一方で、主人公の周囲の障害者をほとんど道化扱いして「笑い」の対象にしているってのに…。これのどこが「真面目」だって言うのかなあ。こんな映画こそ、障害者の現実から人々の眼をそらすだけで、彼らの抱える問題やら、困難、あるいは本当に望むことをうっちゃってしまうんだと思う。「障害者を食い物にするな!」と吠えたやましん氏の真意も、そのあたりにあったんじゃないか。あとひとつ、ぼくはあの娘役の女の子がどうにもダメだなあ。ものすごくクサイ、まるでひと昔前の日本映画の子役みたいなあざとい演技。こんなガキなんか、何も無理して取り戻さなくてもいいじゃんと、見ている間じゅうず~っと思ってたもん。以上、この映画の支持者の皆さん、ゴメンナサイ。 |
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