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タイトル名 |
Dolls ドールズ(2002) |
レビュワー |
スマイル・ペコさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-06-08 14:35:40 |
変更日時 |
2003-06-08 14:35:40 |
レビュー内容 |
映画の美しさを最大限に感じさせてくれる間違いなく傑作だった。冒頭の文楽が本編に非常に巧みに反映されていて息を呑んで見入ってしまった。どうも最近汚れがちの日本だが、この映画は日本の伝統的な物質的、精神的な美しさを心に染み渡るように見せてくれる。賛成するわけではないが、恋愛の果ての心中というのは古くから伝わる美しい日本の愛の形であったことを観る者の心に伝えてくる。すべてにおいて美しいこの映画は冷たい現実とともに終わるが、それこそがこの国に伝わる物語の美しさなのだ。北野武は自らの才能の偉大な可能性を今作で広げたと思う。 |
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