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タイトル名 |
フライ,ダディ,フライ |
レビュワー |
ぐるぐるさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-07-14 17:02:59 |
変更日時 |
2005-07-14 17:05:46 |
レビュー内容 |
確かにかなり無理のある設定だとは思います。ただ、原作者と監督によるとこの作品は「ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画のような“修行モノ”を目指した、大人のためのファンタジー」との事なので、例えば「カンフー・ハッスル」を観るようなつもりで観てみるとそんなに違和感はないと思います。ま、いーじゃないですか、大金持ちがコウモリ男のコスプレをする話や、空気のない(音の伝わらない)宇宙空間なのに戦闘機が音を立てて飛ぶ映画がアリなんだから、娘の敵討ちのために40日間の休暇を取るお父さんや戦闘能力の異様に高い在日高校生や偏差値は低いけど凄い企画実行力のある高校生集団もアリでしょ(笑)。何にせよ、主役の二人が良かった。僕は結婚もしてないし娘ももちろんいないけど、娘のために何もかもかなぐり捨てて頑張る堤真一には凄く共感したし(あのダサい緑ジャージが段々すげーカッコ良く見えてくるから不思議)、所々ホロッとさせられました。それに、むちゃくちゃ強いけど孤独で、人生を達観している朴舜臣役の岡田准一がハマリ過ぎ。「俺が教えるのは戦い方で、勝ち方じゃない」なんていう、そんな事日常ではぜってー言わねぇだろ的な台詞も違和感ないし、何と言うか、その雰囲気も身体能力も含めてとってもセクシーで、きっと他の役者だとおマヌケに見えてしまうであろう「鷹の舞」もかっちょ良い。てか、彼にド突かれたり抱きしめられたりする堤真一がちょっと羨ましかったぞ(って、おい!)。ラストのワッショイワッショイな感じの「殴り込み」のシーンもマキノ映画みたいで良かったっす。ま、悪役の描き方とかその他もろもろ、物足りない所もあるにはあるんで7点か8点か迷うところではあるのですが、成島出という監督さんは、何となく応援したくなる「何か」があるような気がするので(って偉そうに言うのもナンですが)、この観た後に爽やかな「風」を残してくれる「オッサン青春映画」に8点でございます。 |
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