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バットマン(1989) - ぐるぐるさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 バットマン(1989)
レビュワー ぐるぐるさん
点数 9点
投稿日時 2003-02-28 22:02:00
変更日時 2005-03-12 18:30:32
レビュー内容
ずいぶん前に観たんですが、正直よくわかりませんでした。ティム・バートンは好きなんですが・・・(6点)<2005.3.10追記>と、←これは僕がまだジャック・ニコルソンが誰なのかさえよく知らなかった頃に観た時の感想。多分いわゆるスカッとするアクションヒーローものじゃなかったから「?」と思ったのだと思う。で、最近改めて観直したら、全編にわたるバートン節に圧倒されてしまった。何かねえ、これは悪口で言うのではなくて、バートンの「幼児性」が炸裂しまくってる。両親を殺されたトラウマから正義のヒーロー(?)バットマンとなって悪を倒すブルース・ウェインはしかし、「俺の事を宣伝しろ」と自分が倒したチンピラに言ったり、自分の屋敷に監視カメラをつけまくったり、或いはせっかく恋人が出来ても自分をさらけ出す事が出来なかったり・・・と、何だか歪んでいる。病んでいる(つうか正義を広めたいなら警察官にでもなれば良かったじゃん。何ゆえあんな大掛かりな道具とか使う必要がある?とツッコまずにはいられない)。で、一方「俺の顔を紙幣に入れろー!」という無茶な自己顕示欲を持ち、グロテスクな残虐行為を繰り返すジョーカーも「何で俺よりバットマンの方が人気あるんだー!」と嫉妬するし、惚れた女に対する接し方も、あまりに不器用で、やっぱりぶっ壊れてる。結局バットマンもジョーカーもティム・バートンを反映したキャラクターなのだな、と思う。多分バートンは世間を憎悪してもいるし、反面愛されたい、認められたい、とも思っている(少なくともこの作品の頃はね)。そんな相反する感情のぶつかり合いが、つまりはバットマンとジョーカーのバトルなのではないか、とそんな事を思いました。で、そんなバートンの幼児性が、僕にはとても、いとおしい。
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