|
タイトル名 |
風花(2000) |
レビュワー |
ぐるぐるさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-01-12 16:32:20 |
変更日時 |
2004-01-12 16:32:59 |
レビュー内容 |
相米監督の遺作、という先入観があるからかもしれませんが、この作品からは「死と無常観」の匂いを強く感じました。というか、特に90年代に入ってからの相米作品では、「死」の匂いが際立っているように思うのです(「お引越し」では誰も死なないけど、主人公の少女がさまようシーンは「少女時代の死」と「再生としての成長」が描かれているような気がします。こじ付けかもしんないけど)。ただ「死」と言ってもネガティブな捉え方ではなく、生きる上で不可避な、厳粛な存在としての「死」、それを確かめることで、より「生」を実感できる存在としての「死」という気がしました。だからこそラストのエンドロールはああいう人を食ったような感じになった気がします。ところで僕は小泉今日子のファンではないのですが、この作品の彼女はとってもいとおしい感じでした。特に温泉宿で「プロ」として抱かれるシーン(鈴のように鳴る腕飾りで表現されている)ところは胸が「きゅっ」となりました。 |
|
ぐるぐる さんの 最近のクチコミ・感想
風花(2000)のレビュー一覧を見る
|