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タイトル名 |
ルパン三世 念力珍作戦 |
レビュワー |
ぐるぐるさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-11-21 19:02:20 |
変更日時 |
2004-11-21 19:02:20 |
レビュー内容 |
うーん、みなさん酷評(笑)。いや、分かるんですけどね。んでも、うーんと好意的に解釈すると(どの位好意的かというと、鈴木宗男の無実を信じる位)、目黒祐樹演じるルパンは確かに漫画ともアニメとも全然違うけど、きっと監督と脚本家は「自由を愛する風来坊」みたくしたかったんじゃないかなあ。それに劇中で次々と繰り出されるギャグは(公開当時はいざ知らず)ほとんどがかなりさっぶいけど、フィルムトリックを駆使した技法はなんとなくルイ・マルの「地下鉄のザジ」みたいなアナーキーさを感じなくもないし、それにほら、ルパンと不二子が断崖にある敵のアジトで絶体絶命の危機に陥るところはチャップリンの「黄金狂時代」へのオマージュではありませんか(まあ、ただ引用してりゃ良いってもんじゃないだろうけど)。それに中盤、唐突に歌い出して物語に「亀裂」をもたらす(要はあんまりシュール過ぎて笑っちゃうってことです)女殺し屋集団ポピーズはかなり強烈。まあ「ルパンの実写化映画」ということで最初から「ダメ映画」に見られてしまう本作ですが(で、実際ダメ映画ですが)、作中に見られるアイデア自体は悪くないような気もするので、もし作り手の側に予算と時間とセンス(これが一番大事だな)があれば、ひょっとして「早すぎたオースティン・パワーズ」と後に評されるような怪作が出来上がっていたんじゃないか、と思います。ま、「エド・ウッド的」というにはあまりにも中途半端で、冷静に考えると2~3点が妥当な気もするのですが、個人的には何だか優しい気持ちになれたのでちょっと評価は甘めです。 |
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