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タイトル名 |
富士山頂(1970) |
レビュワー |
あろえりーなさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-06-01 01:34:20 |
変更日時 |
2013-06-01 01:34:20 |
レビュー内容 |
人間関係や葛藤等、極力省いた淡白な内容なので、ストーリー的にはそれほど面白味はないのだが、富士山頂にレーダードームを設置するという前人未到の工事が行われたんだという、その出来事それ自体がドラマチックだと言えるわけです。それまで、高所に設置されれているレーダー施設はアメリカにある2600mの山頂にあるものが世界で最も高かったのだが、それを1100mも上回る高さに作り上げた、もうこれ自体が一つの冒険といってもいい。高山病、頭痛、倦怠感といったものに悩まされながら、そして期限内に工事を完了させるという時間との闘いの中、試行錯誤しながら、物資を運び上げ、建物を作り上げる。こういう地道な努力は、普段生活しているとその恩恵の中にいて忘れがちだけど、あぁ、あの建物も、この交通機関も、なにもかも先人たちの努力の積み重ねの上に成り立ってるんだなって、そういうのを思い起こさせるための映画。最近はこういうタイプの映画がまったく見当たらないので、そういう意味でも貴重な作品。 |
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