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タイトル名 |
127時間 |
レビュワー |
あろえりーなさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-01-07 15:38:08 |
変更日時 |
2012-01-07 15:41:58 |
レビュー内容 |
一人の男が岩の隙間に挟まれるという内容で、どうやって間を持たせるのかが気になっていたのですが、過去の思い出と妄想、夢で大半を占めるという構成になってましたね。サバイバル術みたいなものを期待していたのですが、いい意味で裏切られました。岩に手を挟まれ、食べ物や水もなくなり、このままでは絶命してしまうという状況。ダニー・ボイル監督のこれまでの作品を振り返ってみると、けっこう残酷描写が多かったりしていたので、「あぁ、これはつまりそういうことか、、、」と最初の段階で察しがつきました。それでもやはり、例のシーンでは思わず目を細めてしまいましたね。自分だったら、腕を切る勇気があるかな~なんて思いながらも、主人公の境遇や行動にはどれも共感するものがありました。ただ一点、主人公が無事に腕とおさらばした時に、現場の状況をカメラで撮影するシーンがありますよね。「うわ~、そんなことするん。自分だったらやらんわ~」ってその時は思ったんですけど、あれはやっぱり、凄く象徴的な行いだと思うんですよね。要するに、彼は自分の家族とか、あるいはガールフレンドに対して、自分の思いを率直に伝えるということが出来ていなかった。それがフラッシュバックで明かされているけれど、そういう風に本心から逃げていた自分を悔いて、初めて自分と正面から向き合った。それがあの行動なんだと思います。「なにかを得る為には、なにかを失わなければならない」という言葉がありますが、彼は自分の腕を失った代わりに、ものすごく大きいものを得たんだろうと思います。 |
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