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タイトル名 |
ヴァイブレータ |
レビュワー |
ドラえもんさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-05-05 17:21:31 |
変更日時 |
2004-05-05 22:19:05 |
レビュー内容 |
仕事に疲れ。人との関係に疲れ。ただ流されて生きていくだけの日々。この孤独な女性がコンビニでひとりの男と出逢う。どこか不良っぽくそしてどこか少年っぽさを残している男は、普段関わっている男たちとは明らかに違うタイプだ。女はこういう男になぜか惹かれるのだ。そして作業用長靴に導かれるようにトラックに乗り込む女。映画は長距離運転手である彼とのアバンチュールの一日を丹念に描いてゆく。その彼女にとっては滅びの山へ指輪を棄てに行くかのような、さぞや冒険の旅だったに違いない。やがてこの見ず知らずの男と女が、互いの心の空洞を埋めるかのように体を求め合う。しかしどこか虚しい。体じゃなく、曝け出さなければならないものがもっと他にあるはずなのだが。やがて旅を終え、彼と別れて再びコンビニへ戻ってくる。その時、彼女の何が変わり何が変わらなかったのだろうか。映画は明確に答えようとはしない。それだけに、何かを悟ったかのような彼女の表情は白々しくもある。今や大注目の寺島しのぶだが、この役に限って言えばどうという事も無い。むしろ大森南朋がなかなかいい雰囲気を持っていて、これからの活躍を予感させる。 |
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