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タイトル名 |
隠し砦の三悪人 |
レビュワー |
オオカミさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-04-24 00:46:59 |
変更日時 |
2004-04-24 00:46:59 |
レビュー内容 |
普通ですね。やはり後の「用心棒」、「椿三十郎」には劣ります。キャラクターとして、又七と太平のコンビが「スター・ウォーズ」シリーズのロボットコンビに使われたとかいうエピソードはありますが、あの手のお気楽キャラクターは本作以外にもいろいろとありますしね。あ、姫を逃がすという設定があるから、ルーカスも気に入ったのかな? 本作でデビューした、雪姫を演じる上原美佐は当時21歳。つり上がった眉といい、きつい性格をあらわす美人ですが、あの台詞はいけません。三船敏郎に輪をかけて棒読みで、むせたようなしゃべり方ですから非常に心地悪い。DVDで日本語字幕を出しているからわかるといった感じです。黒澤映画の「何もかも描写して見せよう」とする完璧主義が、今の私には逆にわずらわしく感じられてしまいました。鑑賞者の想像力を換気するような演出があってもいいと思います。テンポのよい作品ならいざ知らず、本作のようなストーリー展開であると、もっと短くできるだろうと思ってしまいます。あと、これはとても気になったのですが、真壁六郎太と田所兵衛の対決で、陣営の幕を切り裂くシーンが出てきます。やったのが秋月の六郎太ならわかるのですが、兵衛があの家紋を切り裂くのは不自然な気がしました。いわば、君主を切り刻んでいるのと同じでは? でも、もしかしたら、これは後の「裏切り御免」への伏線だったのでしょうか?そこまで計算していたとしたら立派なものですが、そういう意図もなく、ただ単に槍試合を魅せたいために行ったのだとしたら、あれは不自然だという印象が残ります。みなさんの解釈はいかがでしょうか? |
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