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タイトル名 |
パットン大戦車軍団 |
レビュワー |
オオカミさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2003-11-16 18:11:31 |
変更日時 |
2003-11-16 18:11:31 |
レビュー内容 |
冒頭の星条旗をバックにして演説をするシーンにはじまり、ラストの星条旗のシーンまで、パットンの伝記をほぼ忠実に再現した大作ですね。ウェストポイントでのエピソード(「地震は止まれ」(笑))などが原作にはありますが、その後の第二次世界大戦中のパットン将軍の生き様をよく描いたと思います。荒涼としたアフリカの砂漠でボロボロになったアメリカ軍を鍛え直し、雪のアルデンヌでバストーニュの友軍を救うべく大活躍するまでに成長させる手腕は見事ですが、その過程で、シチリアの病院慰問での兵隊殴打事件や、パレルモ入城の先陣争い、ノルマンディー上陸前にイギリスで起こした問題など、彼を勇者で万能の人格者ではなく欠点の多い魅力的な人間として描いた点も大きく評価できます。koshiさんがお書きになっている共産主義との確執、三景さんのお書きになったその後の不幸な自動車事故の前兆など、晩年の彼はあまり恵まれたとは言い難いのですが、1943年から45年までの戦場を駆け回ったひとりの男の輝いた時期を見事に描いた傑作ですといえるのではないでしょうか。ただ、koshiさんもご指摘の通り、戦車がしょぼいのがトホホです。それさえなければ9点です。 |
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