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タイトル名 |
クリムゾン・リバー |
レビュワー |
ルクレツィアの娘さん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-06-17 15:11:07 |
変更日時 |
2004-06-17 15:11:07 |
レビュー内容 |
とにかく暗い画面。ジャン・レノとヴァンサン・カセルという、個性的すぎるキャラが相乗効果を生むと思いきや、どうも二人とも失速状態なのが惜しかった。吹き替え版で見たのが悪いのかもしれないが、ほんと残念。カッコいいヒロインが、登場したときはなかなか魅力的に思えたけど、これもだんだん失速。つまり、伏線を張ることに夢中で、キャラが全然生かされてない。たとえば主人公の犬嫌いも、単にとってつけたような設定としか思えない。じゃあ、その伏線がうまくいっているかといえば、これも疑問。ストーリーが、テレビドラマの予算程度で制作されても大丈夫な程度で、結末も唐突で安易。大学の人間たちの異常さも、演技が悪いのか監督が悪いのか、非常に安っぽい。フランスの古い村の伝統ある大学というのが、日本人にとってなじみがない存在だからよけいになのかもしれないけれども、ストーリーの根幹を支えるべき「伝統ゆえの禍々しさ」が、画面から伝わってこなかった。画面を暗くしても、話が見えなくなってるだけ。第2作にヴァンサン・カセルが出演する気にならなかったのも、分かる気がする。 |
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