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タイトル名 |
恐怖の報酬(1953) |
レビュワー |
どっぐすさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2019-05-10 00:05:27 |
変更日時 |
2019-05-10 00:09:09 |
レビュー内容 |
最近、フリードキンの完全版を観たので興味が湧いて、このオリジナル作品を観た。 後半のサスペンスは素晴らしい。映像的には今では決して簡単に出来ないであろうことをやっている。
が、そこに至るまでの前半は今の目で見ると、非常にかったるい。 トラックが出発するまでストーリーの主軸が見えないからである。 このかったるい人物描写があるから、後半のサスペンスが活きてくるのはわかるのだが、現代の脚本家なら間違いなく時系列を入れ替えて、観客の興味を引くような構成にするであろう。 後半のサスペンスは、撮影的にもものすごく過酷であろうと想像できる。 あの油の中に全身浸かるのを観ていると、どんな悪人であろうと同情してしまう。
主人公は誰よりトラックの構造、車両の特性、運転方法に詳しいはず(熟練の技術者である)なのに、このラストに説得力を感じない。 ラストは人生の教訓を示唆しているのか、正直わからない、というより正直ギャグである。
そこを考えさせるのが、当時のハリウッドとは違うフランス映画だったと考えるしかない。 |
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