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炎の肖像 - Oliasさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 炎の肖像
レビュワー Oliasさん
点数 6点
投稿日時 2024-09-06 21:41:32
変更日時 2024-09-06 21:41:32
レビュー内容
ジュリーがソロとしていよいよ人気爆発していた74年、まさにジュリーを売り出すために作られたとおぼしき作品です。構成は「ジュリーがジュリーを演じる」であり、バンドのステージと、オフという設定の普段の生活が交互に出てきます。ところがこのオフ部分、売り出し目的とは思えないほど無謀なのです。気になった女性相手にストーカーは働くわ、他の女性は適当に遊んでポイ捨てするわ、さらに適当にぶらぶら歩いて(周囲に大迷惑をかけつつ)放浪するわと、もう滅茶苦茶です。もしかすると「アイドルを脱却したワイルドなジュリーを見よ!」というコンセプトだったのかもしれませんが、これはワイルドというより、単なる最低なゲス野郎です。しかしそれだけに、70's前半でなければ持ち合わせられなかったような、カオスでフリーダムなインパクトを発しています。しかも餌食になる女性2人が、秋吉久美子に原田美枝子って!いや、本職の役者でもそんなキャスティングにはありつけませんよ。何とも贅沢です。●一方で、バンドステージの方は、意外に見る機会のない「沢田研二バンド」なのです。ということはもちろんギターは井上さんであり、キーボードは大野さんであり、そしてベースはもちろんサリー(岸部一徳)なのです。曲数も多くて時間も長めであり、実はこれだけのためにでも十分な価値があるかもしれません。
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