みんなのシネマレビュー
少女は自転車にのって - Oliasさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 少女は自転車にのって
レビュワー Oliasさん
点数 8点
投稿日時 2015-04-10 23:59:35
変更日時 2015-08-13 23:32:42
レビュー内容
少女が自転車に乗りたがっているというほのぼのホームドラマの体をとっていながら、実は至る所に皮肉と反骨がちりばめられている。一番のポイントは、コーラン暗唱コンクールで優勝し、校長からも賞賛されるほどの「勉強」をしていながら、少女の内面は実は何も変化していないということ(禁止されたはずのスニーカーをはき続けているのがその象徴)。つまり、「形だけで物事を強制し、それで事足れりとすることなど、何の意味もない」というメッセージなのだ、これは。●その中で、いったんは視界から消え去り、その後母の手を介して戻ってくる自転車は、希望や意志の象徴として確実に機能している。何よりも、最初に塀の上を走っている(ように見える)ショットの、鮮烈なインパクト。これと対比されるのが、仮設的に設置されて用が終われば撤収される照明設備であり、まさにハリボテで形だけのものとしての象徴。その中で選挙運動が行われる(つまり社会の物事が決まっていく)というのが、これまた強力な皮肉。●ラスト、二人で自転車で去っていくのかと思ったら、途中からは少年はフレームアウトしてしまいます。いくら純朴に求婚をしたとしても、違う部族の彼と結ばれることはありません、という暗示。その先に待ち受けるのは、それまで見たこともないような激しい交通網。それでも前を向いて微笑む少女のアップ。これ以外にはないフィニッシュ。●制作の社会的背景がどうのこうのという前置きを抜きにして、創造の動機と表現の手法、そして芸術としての完成度という点において、すでに優れている映画です。
Olias さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-27キング・オブ・コメディ(1982)57.09点
2024-11-26オリビアちゃんの大冒険55.00点
2024-11-25ムーンプリンセス 秘密の館とまぼろしの白馬55.00点
2024-11-24ゴジラVSモスラ44.55点
2024-11-13ゴジラVSキングギドラ44.95点
2024-11-11「女の小箱」より 夫が見た57.44点
2024-11-01ガッチャ!67.00点
2024-10-29天河伝説殺人事件24.15点
2024-10-28ほえる犬は噛まない45.90点
2024-10-27金田一耕助の冒険24.37点
少女は自転車にのってのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS