|
タイトル名 |
わが青春のフロレンス |
レビュワー |
Oliasさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2018-11-14 02:49:47 |
変更日時 |
2018-11-14 02:52:49 |
レビュー内容 |
よく見ると、かなり目まぐるしい展開をぎゅうぎゅうに押し込んでいるのだが(特に前半)、慌ただしさや薄さを感じさせないのは、閉塞した息苦しいトーンで全体をきちんと統一しているから。壁や高い構造物を随所でフレームに取り入れ、視界を遮るような撮り方をしているのも、その作品の色彩に貢献している。また、割と節操のない主人公の恋愛問題(妻を徹夜で働かせて隣家の人妻と浮気だなんて、ほとんど悪質ヒモ状態だ・・・)なんかも入れ込みつつも、先の見えない労働争議運動という底流を大事にしてそこから離れていないので、作品が一本の筋と確かな一体性を確保している。また、求婚されても冷静沈着に対応し、結婚後の修羅場も取り乱さず乗り切るエルシリアのキャラクターは、今見ても斬新だと思う。 |
|
Olias さんの 最近のクチコミ・感想
わが青春のフロレンスのレビュー一覧を見る
|